大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年4月3日(金) 8:45 ~ 8:54
衆議院 議員食堂
金子 一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議で当省に関連するものは、政令1件「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令」の閣議決定がありました。それから閣議案件外でありますが、ご質問頂いていたETCの普及促進について、昨日の段階で合計40万台の規模で支援を追加させて頂くところまで漕ぎ着けて参りました。内訳は、高速道路交流推進財団による新規導入助成、現在は100万台でありますが、これを20万台助成台数を追加して頂くと。それから併せて、今回各高速道路会社においても助成をして頂くと。各社合計で、現在20万台規模で準備が出来次第実施して頂くということでございます。合計で140万台までいけるということであります。私からはとりあえず以上です。

質疑応答

(問)航空業界に対する支援策について、近々にと仰っていましたが、現状どうなっていますでしょうか。
(答)最初、年度内にということだったんでありますけれども、結構、交渉が色々詰めるところが未だ残っておりまして、4月10日目途に出させて頂くというところで未だ中味の交渉中であります。財政当局との協議が未だ色々あるようですので、状況を待ちたいと思います。

(問)テポドン2号、人工衛星とも言われていますが、これについての追加経済制裁で色々と各紙報道されていますが、国交省として何かそれに向けてありますか。
(答)政府全体として対応するべきことでありますので、我が省としては北朝鮮籍船の入港禁止についてどうするかといったようなことに関して直ちに検討に入ることになると思います。

(問)今日、道路財源の法律が本会議で採決される予定ですが、これまでの審議を振り返って大臣感想があればお願いします。
(答)今日は、道路財源一般財源化の法案について民主党も賛成に回って頂けるということで、野党も賛成に転じて頂けると思っていなかったので、そういう意味では非常に前進、理解を得られるように努力してきた結果だと思います。ただ、国土交通省全体として私が感じることは、今まで国土交通省というのは「決めたらやる」と「事業化したらやる」ということが国土交通省のある意味体質みたいなところがあったのだと思いますが、ダムにしても道路にしてももう一遍見直す必要があるところは立ち止まって見直すと、評価して見直すと、その上で改めて推進するものは推進すると、つまり「道路ありき」、「ダムありき」では決してないという対応というのがある意味第1歩。ですから、18道路の道路評価を行って事業を留保することについては今までの国土交通省ではあり得なかったと思いますが、それが一歩立ち止まって「道路ありき」、「ダムありき」では決してないというところに国土交通省も来たのではないかと。余談ですが、鞆の浦も決めたからやるということではなく、国土交通省の1つの変化というのが見えてきたと思います。無駄な公共事業はやらない、国民の理解が得られない公共事業はやらないというところに段々来たのではないかと、また、私もそういう考え方で引っ張ってきたつもりですし、そういう方向に来ていると思います。

(問)川辺川事業でも同じようなことは言えますか。
(答)川辺川は御陰様で、2回目の地元と知事との会合で熊本県が流域自治体に対して治水案を提示されるという状況になってきておりますので、私自身は非常に良い地元の意志決定のプロセスになってきていると思います。「ダムありき」ではなくて。大戸川は流域の市町と知事との距離が全く埋まっていませんから、川辺川と同じように流域市町との距離を埋めて頂く努力を知事にはして頂きたいと思います。

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