大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年5月1日(金) 10:03 ~ 10:19
国土交通省会見室
金子 一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議では当省に関連するものはありませんでした。閣議後に新型インフルエンザ対策本部が開催されました。水際対策の強化に加え、今般新型インフルエンザの疑いのある患者の届出があったことを踏まえ、国内発生の場合に発生地域においてマスクの着用、外出、集会等の自粛要請等々を状況に応じて講ずることが決められました。今日基本対処方針が出されました。官邸で皆様方にも配布されていると思いますが、必要があれば我が省でも皆様に配布させて頂きます。私からは以上です。

質疑応答

(問)対策本部では首相から何かお話し等、例えば具体的に何か国土交通省に対してこういった対策を新たに行って欲しい等の要請はあったのでしょうか。
(答)厚生労働大臣から要望があったのは、横浜の高校生が検査でどうもクロらしいということで国立感染症研究所で検査しているようです、結果がもうじき出ると思います。そういう状況に鑑みて、生徒達が乗っていた便のJALですが、名簿を出してくれということで、今それを出すように要請しています。名簿については出す準備を早急にしてもらっているところです。それから、我々としてはこれで国内感染が拡大していく場合ですが、公共交通機関の利用者に対して国内感染の拡大の防止策を要請するということを今準備を進めています。どういうことかというと、公共交通機関の事業者に対しての要請です。その内容は、車内でマスクをして下さいという要請でありまして、これは鉄道、バス、航空機、旅客船等々ですが、車内放送或いはポスターを掲示してマスクの着用をして下さいと周知することです。それからもっと更に広がってくる場合ですが、可能な限り外出を控えるよう呼びかけること、これは対策本部でこれが出てきた時、もう少し段階が上がった時の話だと思いますが、一応それに備えてそういったことを呼びかけるように準備しているということです。今最初に申し上げたマスクを着用して下さいという要請は国内感染の状況を見て出しますので、国土交通省の各出先にそれが必要な時に直ちに出来るような今準備に入ってもらっております。

(問)マスクの第一段階の公共交通機関への要請は、国内感染の状況というよりも、今回高校生が感染していることが判明したことを受けてなのか、人から人への感染を受けてなのですか。
(答)その判断は対策本部でやっていきます。

(問)感染拡大防止の件ですが、事業者というのは全国一律にするのですか、地域に限定するのですか。
(答)今日議論したのは、とりあえず横浜でという話が出ましたけれども、地域に限定するかどうか。今のところ、準備は全国でやってもらいます。

(問)公共交通機関への要請は分かりましたけれども、高校生は横浜にいて横浜の高校生の感染が確認された場合に、今横浜では開港150周年のイベントがございまして、評議会に国土交通省も入っていると思います。大規模な集会についての発生段階における中止、延期すべきだと国の対策に盛り込まれているのですか。このイベントについてどう思いますか。
(答)今、厚生労働大臣が横浜市長と連絡を一生懸命取ろうとしているんですけれども取れていないそうです。変な話ですけれども。知事とも取れないそうです。何れにしてもそれを念頭に置いて、感染の状況、それからこの高校生の症状と仲間の状況を見て判断することになると思います。

(問)厚生労働省としては状況次第では国として中止を要請することもあり得べしということでしょうか。
(答)そこまで特に今日は踏み込んだ発言はありませんでしたけれども。当然それは考えておかなければいけない、或いは人が集まるような会は避けてもらうことがあり得るかもしれません。今日の対策本部で、具体的な開港150周年の話は言及がありませんでした。

(問)航空機の水際の対策で、昨日の百数十人について対策に漏れがあったということで、非常に便数が多いこともあると思うのですが、便数と検疫官の数ということで全てチェック出来る体制には到っていないと思うのですけれども、今後、間引き運航、航空機の運航自粛についてはどう思っていらっしゃいますか。
(答)今のところ全く考えてないんです。WHOも航空便の運航について国境閉鎖的なものは考えないと。それからもう1つ、我が国の場合はメキシコ在住者の帰国の問題もありますし、連休で外に出かけた人が帰って来る時期をこれから迎えますので、航空便を間引くことは今のところ議論にはなっておりません。厚生労働省としては如何に検疫を確保するかに重点を置いてくれています。

(問)大臣は、前回の会見で電車についての質問が出て、そのことについて事務方に検討するようにとのお話しでしたが、その後、国内の感染の恐れが強まる中で鉄道の運行について、こういう段階に上がったらこういう対応を執るというのは何かありますか。
(答)今の段階では先程申し上げたように、国内に感染が広がっていく動きが出れば、マスクの着用を呼びかけるということが出てきている状況です。国内の鉄道を止めるという議論は今起きていません。

(問)公共交通機関の従事者に対する対応ですが、乗客にはマスク着用の呼びかけを準備ということですが、従事者に対しては何か検討されていますか。
(答)それは当然にそれぞれの事業者で、一番接する方々ですので、自ずから防護して頂くと、一番大事なのは医療従事者でしょう。検疫官も含めて及び公共交通の現場での事業者の方々に防護して頂くのは一番大事といいますか論を待たないことだと思います。

(問)対策は何時からですか。目途的なものは。
(答)今のところまだ国内でどの程度のパンデミックになるのか状況を見ていますので、何時からというのはありません。これは対策本部で決めていく事項です。

(問)新型インフルエンザ対策行動計画では、国内で発症者が見つかった場合、早期の段階でマスクの着用の呼びかけをやる予定でしたが、その計画について弾力的に対応していくということをお決めになられたという認識で宜しいですか。
(答)そこは従来と変わらないです。従来通り国内の感染が増えていく状況であればマスク着用をお願いすると、そのマスク着用のお願いを各交通機関にしてもらえるように既に準備を始めたということでありますから、これは変わらない。

(問)明日から大型連休が始まり人の出入りが激しくなりますが、こういう状況になった今、大臣はどうお考えですか。
(答)特に海外に行った方の帰りが大変だなと、検疫官が対応しきれるかどうか、相当長時間機内で待たされるということも有り得るでしょう。そこに国民の皆さんのご理解を、水際作戦を最大限行っていると、今のところ幸いにして水際作戦が功を奏しているというよりも、水際作戦でそれなりの判断が得られているのだと思いますが、帰国をされた方々がそれなりの足止めされるということは予想されますので、その時に冷静に帰国される方は対応して頂きたい。また、検疫で、或いは万一の場合の対処、また前後2メートルの方々の判定が出るまで別の所で待機して頂くといったことを求めていく訳ですが、待たされる、隔離される、或いは待機させられるという状況が出てくるかもしれませんので、冷静な対応を国民の皆様方には求めたいと思います。

                         

ページの先頭に戻る