大臣会見

前田大臣会見要旨

2011年10月11日(火) 10:38 ~ 10:46
国土交通省会見室
前田武志 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件では、特に国交省としてはございません。

質疑応答

(問)先週の金曜日に、三次補正の規模が総額概ね12兆円と閣議決定されましたが、一次補正の中で決まったものも一部遅れていたりするものがございます。
進捗状況と今後の取り組みについてお願いいたします。
(答)国交省関係については復旧・復興、特に復旧関係については、例えば一次補正予算の執行について災害復旧の実施主体というのは主に地方公共団体になるわけでございます。
地方公共団体自体があれだけ被災しているわけでございますから河川堤防の復旧については、被災を受けているということと、河川系というようなものは台風シーズンが終わってからということになりますから、そういう物理的制約があって遅れているところもございます。
そのような影響はございますが、準備はどんどん進んでおります。
道路についてはほとんど復旧というものは終わっております。一部、原発事故の現場のところを除外すると、着実に復旧は行われております。
三次補正については、復旧事業としては公共土木施設などを中心に、さらに鉄道などの復旧を早く行わなければなりません。
復興事業としては、三陸縦貫道、これも今、拍車をかけているところでございます。
そして、計画がかなり固まって参りましたが、防災集団移転促進事業、こういったまちづくりに入っていくわけでございます。
そしてまた、全国的な防災対策として、河川、港湾、津波対策、もちろん台風12号、15号等の災害も起きたわけですから、こういった施策を今、要求しているところであります。
三陸といいますか、東日本大震災の被災地域につきましては、ご承知のように、まちづくり計画というものが多少遅れていたわけでございますが、これも市町村ごとに、さらに地域がいくつかに分かれていくわけですから、そういったことを具体的に地元の方々のご意見を伺って、まとめて市町村計画として出して下さいと。
この段階にほぼ8割くらいまで来ていると承知をしております。

(問)先日、八ツ場ダムの現地訪問を終えられたわけですが、その感想、今後の取り組みを教えて下さい。
(答)先週の土曜日、現地に朝から入りました。長野原町、一部東吾妻町にも入りました。
約4か所、現地で御説明を受け、いろいろ見せていただいたわけです。
そして、午後から県庁にまいりまして、大沢知事、長野原町の町長さん、議長さん、東吾妻町の町長さん、議長さんを含めていろいろと話を聞き、そこには、県議会の八ッ場ダムの委員長さんもおられました。
そういった県の関係の方々から忌憚のない御意見を伺いました。
厳しい御意見も伺いました。
それに対して、私の方からは、こういった良い機会を設けていただいということと、そして報道で御承知のとおりなのですが、やはり政権交代以降、2年間にわたって先延ばしになってしまっている、予断なき検証の結果で、国土交通大臣が有識者委員会の評価等を踏まえた上で決断するということになっておりますが、有識者委員会の中間報告で示されたそのスキームの中で、しっかり予断なき検証をさせていただく。
その中に加わったのは、この前も申し上げましたが、社会資本整備審議会において3.11をどういうふうに受け止めるかということをいろいろ御議論していただいた結果によると、生命第一、災害に上限になし、この二つの方向を出されております。
それを受けて、事務次官を長として、3.11をどう受け止め、八ッ場の計画にどういうふうに受け止めたら良いのかということを調査していただいて、有識者委員会にそれを提供していただく、有識者委員会でそれを評価していただく、その結果を受けてということを御説明致しました。それでは遅れてしまうではないか、という御意見もございました。
しかし、これは当然必要なことでありますし、秋までと申し上げているのは、24年度の予算に反映させるという意味でありますから、検証の結果がいかなることになろうとも24年度予算に反映させるためなるべく早く結論を得ると、このように御説明をさせていただきました。
地元の方々の御苦労を、本当に切々と訴えられました。
また、非常に厳しい御指摘もありました。そういったことを受け止めさせていただいた次第であります。

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