大臣会見

前田大臣会見要旨

2012年2月24日(金) 9:36 ~ 9:42
参・本会議場 中庭側廊下
前田武志 大臣

閣議・閣僚懇

閣議案件で、特に私の方から御報告することはありません。

質疑応答

(問)先日、総工費3億円の木造校舎が燃やされる実験が行われましたが、1時間での耐火性は確認できたとされながらも、見た目ではかなりインパクトがあり、あっというまに燃えてしまった印象がある実験だったのですが、今回、この実験でどんな課題が見出せたのか、そして今後、どのように活かしていきたいのか、大臣のお考えをお聞かせ願えますか。
(答)実物大のああいう実験は、さすがに今まで行えていませんので、木造3階建て、そして学校の校舎、しかも実際にどういうふうに燃えていくかということを検証したいということが一番大きな課題でした。
これからそのデータを分析していくわけですが、あえて構造の中で、最終的には燃えやすいようなモデルを作って行ったようです。
CO2削減であったり、あるいは持続可能な低炭素・循環型社会ということが国交省のこれからのまちづくり、地域づくり、国づくりの大きな方向にしているのですが、その中でやはり木の文化というものをどこまで再興できるかということは非常に大きな課題です。
木造というものはカーボンニュートラルですから、そういう意味で、木造の3階建て校舎を造り、火災に対する安全を確保するためにはどうしたらいいか、これも非常に重要な課題なものですから、ああいう大きな実証実験を行った意味は非常に大きいと思います。
これからその結果をきちんと分析・検証して、更に来年度も実験を含めた検証を続けると聞いております。

(問)1次補正と2次補正で、国土交通省の予算執行状況が非常に悪いようですが、何か対策等があるようでしたら、お聞かせください。
(答)それほど悪くはないのです。
というのは、補正予算というものは災害復旧が中心です。
災害復旧というものは査定をして、OKということになれば、直ちに発注して工事に掛かるのです。
しかし、実際に施工済みでなければ、支払いとしては出てまいりませんから、見方によってはあまり進んでいないのではないかとなるのです。
そこは各省共通の基準で、復興庁の方で取りまとめているデータ、要するに予算の配賦がもう決まったということで、実態はその先に災害復旧を発注していますから、予算の裏付けができた時点でという、そういった基準で集計すると68%ということになっています。
ちょっとそこは誤解があります。
災害査定というものはそういったものなのです。
  
(問)例えば、復興住宅は1,000億円あって、使うのはなかなか困難な状況ではないでしょうか。
(答)復興の段階になってくると、今度はまちづくりの計画をきちんと作って、そして行っていかなければなりません。
これは復興庁の方になるわけで、国交省の方からどういった状況なのかを言うわけにはいきません。
ただ国交省分につきましても、こうした大きな事業というものは、完成して初めて支払いということになります。
発注は行って、工事に取り掛かっているのだけれども支払いは行っておりませんから、どうしても低めに出てしまうということはあります。
今言っておられるのは、まちづくりの計画がきちんとできて、発注していくわけです。
特に自治体の場合には、そこのまちづくりを行っていく人材であったり、技術的なことであったり、そういうことについて国交省は随分支援を行ってきております。
もちろん、直接のまちづくりの専門家も行っておりますし、それからアウトソーシングと言いますか、URなどもうまく使うということも行っていますし、技術的なことについてはガイダンスのようなものを作ってお示しをしています。
とにかく早くできるように、そういったできるだけの対応を行っています。

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