大臣会見

前田大臣会見要旨

2012年5月22日(火) 10:05 ~ 10:14
国土交通省会見室
前田武志 大臣

閣議・閣僚懇

おはようございます。
本日の閣議案件では、特に私の方から御報告するものはありません。
一点御報告がございます。
学校のゼロエネルギー化推進方策検討委員会の報告書のとりまとめについてでございます。
御存知のように3.11の東日本大震災に端を発して、学校のゼロエネルギー化を目指そうということで文科省とお互いに協力し合って進めてきたわけですが、その検討委員会の報告が出てきています。
学校は地域の身近な公共施設で、年間のエネルギー消費量というのは比較的小さい。
それはだいたいお昼を中心に使われているようなことで、それから生徒の環境教育上、これは実験場にもなるわけで、環境教育の観点からもゼロエネルギー化というものを積極的に行う意義があると考えております。
エネルギー量が比較的小さいからゼロエネルギー化をしやすいということ、環境教育の実習の場にもなり得るということで非常に意義が深いということです。
このため本年1月から文科省と共催で外部有識者からなる、学校ゼロエネルギー化推進方策検討委員会というのを設置して、検討を行ってきてその報告がまとまりました。
具体的なシミュレーションを基に50%の省エネと、50%の創エネ、創る方ですね、太陽光パネルですとか、これによって学校施設をゼロエネルギー化する手法を示しております。
同時に避難所等となる体育館の断熱化により、冬期でも床面積の温度を一定以上、12、3度以上くらいに保てるようでございます。
そういう防災上の意義についても示されております。
今回のとりまとめを基に地方自治体向けのガイドラインを作成して、両省の支援事業を活用して、モデル学校の建設を推進して参ります。
以上です。

質疑応答

(問)本日、東京スカイツリーが開業しました。
経済の発展効果、特に観光への影響について、大臣はどのような期待をお持ちでしょうか。
(答)非常に期待は大きいですね。
金環日食の翌日ということで、ちょっと今日は天気が悪いようですが、私に東京都知事始め来られた時に、国交省も相当まちづくりという面では関与というか、支援もしてきましたから、行きました。素晴らしいですね。
国交省としては、まずは観光の一つの大きな拠点、ここを中心として非常に広がりが出てくるだろうと期待をしております。
同時に、やはりいろいろテレビ等でも私も拝見しておりますし、現場も見て、日本の技術の高さということが、これは我々はあまりピンと来ない、地震国だから地震があるのは当たり前だと思ってますが、あの634メートルの非常に美しい塔が、地震国の日本に、しかも3.11のあの地震も受けているわけですが、それを見事にしのいでできたということは、これは私は世界にも大きな発信になると思います。
だいたい初年度は3,000万人くらいの来訪者が見込め、平年でも2,500万人以上、そして申し上げたように、シンボルであるスカイツリーを中心にいろいろな楽しみ方、観光のあり方というものを発信していけば、あるいは作っていけば、随分ともっともっと増える可能性もあります。
墨田区の試算では、年間880億円、東京都全体では1,300億円の経済効果があると言われております。
5月15日にはレディ・ガガさんが来られ、スカイツリーに上って、観光に随分と協力をしていただいて、表彰もしたようです。
ガガさんも「愛してます、Japan」と、こう言ってくれたようでございます。
これを契機に、この1年間、非常に辛い1年間であったのですが、まずはスカイツリーから観光の回復、そして東武ですから、東の方に行っているわけで、更には東北観光博等を通じて、東北を元気に、その復興の大きなエンジンになっていただきたいなと思っています。

(問)4月20日に、参議院で問責決議が可決されてから1か月経ったわけですが、国会会期末はこのまま延長しなければあと1か月で終わると思うのですが、その中で今国会で国土交通委員会で可決した法案は一つにすぎないということで、国土交通行政ではたくさん重要な法案もあると思いますが、このような事態について大臣はどのように受け止めていらしゃいますか。
(答)提出している法案については、すべて成立をお願いしたいと考えております。
今まで予算委員会、そしてまた特別委員会等があって、いよいよこれから本番ということになるのでしょうけれど、国会の具体的な運営に関しては、もちろん国会において御判断していただくことで、こういう立場にある私がコメントする立場ではないと思います。
引き続き、総理からも言われておりますように、緊張感を持って責務を果たしてまいりたいと思っております。

(問)スカイツリーに関連して、特にいわゆるインバウンド、外国人観光客の方に対する波及効果、中でもアジア系の方に対して、どのような効果を持つとお考えになりますか。 
(答)いろいろなツアーパッケージのようなものの、一つの一番の拠点になるのではないかと思います。
スカイツリーを中心としていろいろな、東京、東北、あるいは、スカイツリーからどこかへ行くであるとか、それから中心ではなくとも、その関連ということもあるでしょうし、ここはインバウンド、いろいろな国のいろいろな層の方々にアピールするような、そういうモデルと言いますか、商品と言いますか、そういうものがこれからこの分野でどんどん出てくるのではないでしょうか。
今朝も出てくる前に少しテレビを見ていたのですが、非常に楽しそうな、スカイツリーの下町のいろいろな所を映し出されていました。
うまいもの巡りなどというものもありました。
非常に大きな可能性を持っていると思います。

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