大臣会見

太田大臣会見要旨

2013年2月12日(火) 8:37 ~ 8:42
閣議室前
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日、国土交通省関係の閣議案件はございません。

質疑応答

(問)先週末(2月8日)に長崎県のグループホームで複数のお年寄りが亡くなる火災がございましたが、国土交通省として建築基準法などの問題を含めて全国のグループホームに対して調査等今の段階で考えている対応がありましたら教えてください。
(答)まずは犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げたいと思います。
国交省として特に札幌市で発生した事例もあり、建築基準法違反について是正措置を取るよう調査をしてきました。
全国で約1万件ある全ての認知症高齢者グループホームを調査した結果、現在、是正の必要があると思われる669件に対し是正措置を取るよう言っておりましたら、その内の一つが今回このようなことになりました。
そういう意味では、是正措置が建築基準法という範囲の中で必要であるこの669件には、今日、再度点検をし、是正をするよう通達を出し指示いたします。
(問)669件は是正措置を取っていくことが必要だと大臣はお考えでしょうか。
(答)是正措置を取るよう言っても、中々現実に動かないということもありますので、きちんと早急に是正するよう今日は強く申し上げたいと思っております。
(問)お年寄り、特に認知症の方は、なかなか素早く行動とかも出来ないと思うのですが、その中で命を守るという意味で是正措置が必要という観点からでしょうか。
(答)これは国交省の建築基準法、いわゆる構造に関わる部分、消防庁、そして事業に関わる厚生労働省、三つの省庁に関わります。
そういう点では良く連携を取ってやらなくてはいけないと思っています。
これから認知症高齢者グループホームに限らず、そうした福祉施設ということについて、色々安全ということで手を打たなくてはいけないことがあると思いますので、今回の反省をしっかり踏まえて各省庁連携を取って行うことが必要だと思っております。
(問)是正措置がなかなか進まない理由は何だとお考えですか。
(答)建築基準法というのは、例えば建物の廊下の幅を広くするんだとかそういうことに始まる構造的な問題自体ですので、なかなか現場の中で狭い所、従来のものを変えるとかいうようなことがきっとあるんだろうと思いますから、その辺を一つ一つの建物というものの現状に即してきちっと違反がないようということを、私はきめ細かく一件一件見ていく必要があると思います。
(問)グループホームは経営が厳しい所が多いという話がありますが、建築基準法を是正する為の補助金を出すとか、そういうお考えはあるのでしょうか。
(答)この辺は厚生労働省の管轄に基本的になるでしょうから、そういう意味では厚生労働省との連携ということで一度打ち合わせをしなくてはならないと思っています。

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