大臣会見

太田大臣会見要旨

2013年4月9日(火) 10:10 ~ 10:24
国土交通省会見室
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、私の方から御報告する案件はございません。

質疑応答

(問)ボーイング787型機の問題ですが、FAAの認証を得るための試験飛行が実施され、ボーイング社は4月中にでも運航再開を目指すとも伝えられています。
現段階で運航再開の見通しについてどう捉えられているか伺います。
(答)米国時間の5日、日本時間で言いますと6日の早朝に実施いたしました飛行実験は、バッテリーの改修に関する適合性証明計画に基づくものでありまして、FAAそして航空局もこれに搭乗をいたしました。
飛行試験につきましては、予定通り終了して、ボーイング社より試験に関する報告書が提出をされているところです。
今後は、これらの内容につきまして、FAAが分析をし、またFAAと緊密に連携をして、分析及び評価を行っていくという状況でございます。
この分析等々もあり、これからボーイング社がどういう試験をしていくのかという事もありますから、運航再開の見通しについて現段階でコメントできるという段階にはございません。
しかし、極めて大事な問題でもありますから、安全という事を何よりもしっかりさせておかなくてはならないということ、そして、再開につきましてもしっかりここは力を注いでいかなくてはならないと思いますので、安全かつ運航再開に向けまして全力で取り組んで参りたいとこのように考えております。

(問)先週末(4月7日)、整備新幹線の問題で金沢の方に御視察に行かれたと思うのですが、地元の方からの要望も聞かれたと思いますが、率直な視察の御感想と、自民・公明両党が与党に復帰されてから、三路線の工期の前倒しを求める声が上がっていて、動きも出ていると思うのですが、改めて大臣のお考えをお願いします。
(答)金沢で谷本石川県知事をはじめとして、様々な要請もいただき、懇談もさせていただきました。また、工事現場につきましても、駅を通って、その辺りがどういう進捗具合かという事も見させていただいたところです。
改めて、私が感じましたのは、地元の整備新幹線に対する期待というのが非常に高まっている。
そして、早期開業に向けての熱意を非常に感じました。
この開業に合わせて、駅をこうする、まちをどうする、観光をどうする、そして、港をはじめとするそういう事も、全てこの開業というものに合わせてという非常に目的意識というものが横溢していたという感を深く致しまして、地域の活性化に大変大きく貢献し、多くの人達が本当に待ち望んでいるということを痛感をしました。
私としては地元の声にも耳を傾けて計画に基づいて整備新幹線の整備を着実に進めて参りたいと思ったところです。
また、長野・金沢間につきましては平成26年度末、そして新青森・新函館間については平成27年度末の完成・開業を目指しておりますが、ここは当然着実に取り組んで参りたいと思っております。
また今お話がありました着工した三区間である札幌・新函館間、金沢・敦賀間、武雄温泉・長崎間につきましても、活用可能な財源を最大限に活用いたしまして現在の工期を設定しているところでありますが、今後、工期の前倒し、出来るだけ早くという要望が随分ありまして、北陸におきましても福井県などは早く敦賀までという声もあり、また福井まで早くという声もあったり、全体的に短縮してという声も非常に強いということも感じているところであります。
ここは財源問題もありますし、工事技術としても難航する所もあったりしますが、いずれにしましても工期の前倒しということについては、今申し上げました財源や技術面ということと、今色々検討して頂いている与党との連携を良く踏まえていきたいと思っているところです。

(問)これからの鳥インフルエンザの対策を教えて頂けますか。
(答)鳥インフルエンザの状況につきましては、人から人へ(感染する)という状況に至っていないということでありますが、今朝4月9日6時の段階では24名が感染して7名が亡くなられていることは承知しているところであります。
国土交通省として、また政府全体としても非常に注視しているところで、関係部局が必要な情報を共有して事業者への情報提供を行っていかなくてはならないと思っているところです。
政府全体というのは私が述べるべき状況ではないのですが、政府としても情報をしっかり共有して厚生労働省、環境省、そして農林水産省、こうしたところとよく連携を取り合っていかなくてはならないと思っており、適切に対処して参りたいと思っております。

(問)北朝鮮の動向について、ミサイル発射は間近ではないかという話もありますが、国土交通省としての態勢、それから今後どのように態勢を取られるかをお願いします。
(答)報道等についてはよく承知をしております。
既に4月4日に省内の関係部局に対しまして、緊張感を持って万全の態勢を取るようにということを、各局に指示をしたところです。
今後とも不測の事態に備えて、国民の安全・安心の確保のために引き続き緊張感を持って万全の態勢を取っていくよう努めたいと思っているところです。
いかなる事態にもということで、よく情報等も政府内で連携を取っていきたいと思っているところです。

(問)中国の鳥インフルエンザの問題で、中国から日本に来ております航空便ですが、日本の地方空港で何空港くらいが中国と直接乗り入れや定期便を運航しているのでしょうか。
そしてその空港ではCIQ(税関・入管・検疫)の3つは整備していると思いますが、如何でしょうか。
(答)直接の日中間の便数がどれ程だということについては、直ちに私はここでお答えするだけの情報を持っておりません。
また改めてお伝えをしたいと思います。水際ということの緊迫感を持った状況ということ自体にまだ至っていないと判断しているわけですが、いずれにしましてもこれまでの前例ということもありますし、そうした状況ということを掴むならば、直ちに水際でそこを抑えるということになろうかと思いますが、まだそこまでこの件が広がっているという状況にはないということだと思います。

(問)西武ホールディングスの株式公開買付の件ですが、先週金曜日にサーベラスが44%まで上限を引き上げると発表をしましたが、それについて大臣の御所感をお伺いします。
(答)TOB等につきましては、これは市場の中で行われることですから、私がその部分については論評するということは適当ではないと思っているところです。
これに対しては西武側、また株を持っている方達、そしてまたそこに関連して鉄道等で危惧している人等においては、埼玉県を始めとして色々なところから声が出ているということは十分承知をしておりますので、引き続き私は注視をして参りたいと思っているところです。

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