大臣会見

太田大臣会見要旨

2013年11月22日(金) 9:35 ~ 9:42
国土交通省会見室
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、国土交通省関係はございません。

質疑応答

(問)JR北海道の問題に関してですが、データの改ざんについて函館保線管理室上部組織も関与していたのではないかという疑いも明らかになっています。
これまでの監査で分かったこと、今後の方針についてお伺いします。
(答)JR北海道に対しましては、(11月)14日から無通告で特別保安監査を実施しております。
本社や保線の現場に立入をしまして、計測データの改ざんに関する事実関係の確認、またなぜこのような改ざんが行われたのかという背景、動機、これらについて徹底的に今調査をしております。
(11月)19日の会見で函館保線管理室において改ざんが行われたということを、特別保安監査を通じて国土交通省として確認したということを述べました。
現在、函館保線管理室において改ざんが行われた背景や動機などにつきまして、更に詳細に調査を行っているところです。
その中で、上部組織が関与した可能性はないのかということにつきましても、その問題意識を持って監査を進めるよう指示しておりまして、そこは今調査をかなり綿密に行っているというところです。
現時点ではこの件については、そうした状況以上のことをこの場で報告することはありません。

(問)高速道路の割引制度について高速道路会社が検討を本格化させましたが、国土交通省として既に基本的な考え方は示しているかと思いますが、この割引制度がどうあるべきかについて、大臣の御意見をお聞かせ願えますでしょうか。
(答)まず、全体の水準ということと、割引という二つの面があります。
高速道路の料金につきましては国土幹線道路部会の中間答申、いわるゆ寺島部会において、これまでの整備重視の料金から利用重視の料金への転換を図るとともに、特に大都市部におきましてシームレスな料金体系を目指すということが指摘されているところです。
現在この水準ということについては検討中ということです。
また、割引の件の御質問がありましたが、高速道路の料金割引につきましては、これまで高速道路会社において来年度以降の料金割引の具体的な内容について検討をされてきたところでありまして、11月19日に有識者委員会が開催されました。
この19日の有識者委員会を受けまして、昨日11月21日に高速道路会社より国土幹線道路部会の中間答申を踏まえて、民営化時に5千億円で開始した割引を基本にして検討している旨の状況報告が、国土交通省事務方にございました。
これに対しまして、高速道路会社に私の方から二つの努力を要請するよう事務方に指示しました。
いわゆる、約5千億円の基本的な部分ということについても、高速道路会社が実施している既存の料金割引メニューにも例外なく踏み込んで見直す努力をするようにということが一つ、そして経営努力の最大限の反映をするようにということの二点を要請するよう指示したところです。
国土交通省としましては、この二つの努力要請に沿って、今月中を目途に、高速道路会社の料金割引案を提出して頂きたいと考えているところです。

(問)JR北海道に関してお伺いします。
これまで改ざんの事実が明らかになった上で次の対応を考えると仰ってました。
改ざんの事実が明らかになった中で、刑事訴訟的な手続きを踏まれるかどうかお伺いします。
もう一点、本日、(JR北海道の)参考人招致が国会で行われますが、先程大臣は上部組織の関与について徹底的に調査するように指示されています。
参考人招致が本日行われる前に、既に社長への聞き取り調査などを行われているかどうか、また行われた場合、社長らはどのように国土交通省に対して証言したのか教えて下さい。
(答)何回か申し上げておりますが、現在、改ざんが行われた背景や動機等を解明することを目的として調査を行っているところです。
まずはこれらに関する事実関係を十分に把握することが先決であると、改ざんということの組織的とかあるいは上部(組織)の関与とかそうしたこと等、全ての調査が深まらないとその後の対応は出来ないということで、それらについて今調査中であるというような現状です。
また、社長に対してのこれは監査という面においては、現在、内容を直接ここで御報告するという段階にはございません。
全てを含めて監査内容を吟味するということが大事であって、そこを切り出して判断し皆様に御報告を申し上げるという監査の段階には無いというふうに思っています。
今日の国会での論議ということは、国民の声を代弁して国会議員が質問するという重大な、大事な場であると思っていますので、率直な報告がなされることだということを強く期待をしているところです。

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