大臣会見

太田大臣会見要旨

2014年10月7日(火) 8:28 ~ 8:36
閣議室前
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 閣議案件での報告はございません。
 1点ご報告を申し上げます。
「新たなステージに対応した防災・減災のあり方に関する懇談会」を設置して、第1回を明日10月8日に開催することといたしました。
雨の降り方が局地化・集中化・激甚化している。
新しいそうしたステージに対応した防災・減災を考えていかなければならないと、このように考えています。
地震ということにつきましては、首都直下地震、あるいは南海トラフの地震ということへの対応ということについては、既に詰めているところであります。
しかし一方、豪雨、スーパー台風、そして竜巻、そして高潮、こうしたことについては新しいステージへの対応を研究する必要があると、このように考えます。
また火山の噴火につきましても、これまで通りの対応でいいのかどうかということについては、十分考えていかなくてはならないと思います。
どのような現象がどの程度の蓋然性を持っているのかどうか、発生した場合にどのような被害が生ずるか、それへの対応はどうしたらいいかと、こういうことにつきましてシミュレーションを行って、それに対してどう備えをしておくべきかということの研究を始める必要があると思っています。
このため、学識経験者にお集まり頂いて、幅広く意見を頂くために懇談会を設置することにいたしたところでございます。
懇談会のメンバーや時間帯の詳細につきましては、この後担当部局からお知らせをいたします。
以上です。

質疑応答

(問)昨日の台風18号について、静岡とかの方で結構大きな被害が出たかと思うのですが、国交省の最新の支援体制などをお願いします。
(答)台風18号によりまして、横浜市中区と緑区で土砂災害が発生し、2名がお亡くなりになられました。
また、神奈川県、静岡県等を中心に浸水被害、土砂崩れ等が多数発生をしました。
心からお見舞いを申し上げたいと思います。
交通インフラ関連では、JRの東海道線が静岡県内の2区間で土砂崩れによりまして、現在不通となっているほか、新東名高速の2区間におきましも土砂流出等によって通行止めとなる等の被害が発生をいたしました。
国交省におきましては、関東地整、中部地整双方から神奈川県、静岡県、静岡市等にリエゾン29名を派遣し、被害状況の収集等にあたるとともに、東北、関東、中部、四国の各地方整備局から、排水ポンプ車計24台、照明車9台を派遣しまして内水排除等の支援を行ったところです。
今後も応急・復旧に全力を挙げていきたいと思っています。
特に静岡の道路等において土砂で動いていないという所が幾つかありますので、そこについては土砂を排除する、あるいは片側通行で、4車線あるところを2車線でというようなことを目指して、一つ一つ動きを開始して、少しでも早く交通機関が動くようにということに今全力を挙げている状況でございます。
また、御嶽山につきましても、二次災害ということで土石流を大変心配しまして、長野県、木曽町、王滝村、ここに10月3日にシミュレーションを出して情報提供したところで、皆様に報告したとおりです。
この台風18号に際しては、王滝村が避難勧告、木曽町が避難準備情報を発令したところです。
台風18号ではカメラによる監視や現地調査の結果、現時点までに濁沢川で土石の堆積が確認されています。
追加調査を行いまして、これが土石の堆積が土石流ということになるかどうかの可能性ということ、また下流への影響等について調査をしていくということにしています。
これも今日は天候が良いようですから、かなり進むと思っているところです。
以上です。

(問)今回の台風18号については、各自治体から避難勧告とか避難準備情報が出たと思いますが、それについての対応はスムーズだったとお考えでしょうか。
(答)全部の自治体については現時点で把握を十分に私自身がしていないわけですが、全体的に見まして、事前にこちらも情報をできるだけ細かく提供しまして、早めに避難の勧告であるとか指示というものがなされたと思っています。
そういう点では大きな台風でありましたが、情報提供ということと各自治体の決断というのが効果を発揮したのではないかと思っています。
空振りということを今までは常に心配してきましたが、できるだけ正確に情報を発して避難情報を出すとともに、これは空振りを恐れないということが大事であり、我々としては正確に判断して頂けるような情報提供ということをできるだけ強く進めていきたいと思っています。
早いということで空振りになってもそれは仕方がないという感覚を多くの方が持って頂けるというのはありがたいことですが、それだけに我々としては情報を正確にということを期していかなくてはいけないと、このように思っています。

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