大臣会見

太田大臣会見要旨

2014年11月4日(火) 8:38 ~ 8:48
閣議室前
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、私の方から御報告事項はございません。

質疑応答

(問)中国のさんご密漁船の数が増えている上に伊豆諸島でも確認されております。
海上保安庁の体制見直し等ご検討していることがございましたら教えてください。
(答)海上保安庁では、小笠原諸島周辺海域におきまして、大型の巡視船や航空機を集中的に投入しまして、特別な体制をとっているという状況にあります。
また水産庁、そして東京都とも連携をとりまして、漁業取締船ともよく連携できるようにという体制をとって、違法操業等を行う外国漁船の取り締まりを強化しているという状況にあります。
また須美寿島及び鳥島の周辺海域におきまして、かなり北の部分で中国のさんご漁船とみられる外国漁船を確認しておりましたので、これらの漁船の取り締まりにつきましても、巡視船を追加しまして、監視・取り締まりを実施している状況です。
10月5日以降、これまでに5人の中国人船長を逮捕している状況です。
違法操業を行う中国漁船と見られる漁船に対しまして領海外へ退出をさせておりまして、引き続き法令に則り厳正に対処したいと思っています。
そして関係省庁とも連携が必要でありますし、東京都とも連携をとっておりまして、内閣官房を中心にして先週も打ち合わせ・会議を行って、これから頻繁にそうした会議・打ち合わせを行っていきたいと考えています。
非常に地元の人も取り締まりを強化して欲しい、また台風が接近しているということで(中国漁船が待避のため島に近づいてくるのではないか)不安であるという話しもありますものですから、しっかりこの辺は対処できるように、万全の体制をとっていかなくてはならないし、そうした体制をとっていきたいと考えております。
(問)追加の巡視船でこれで合計何隻になったということでしょうか。
(答)ここの辺りは申し上げられない状況でありますけれども、とにかく追加をして万全の体制をとっている状況でございます。
(問)台風が近づいていることで、住民からは入り江など港に(中国漁船が)押し寄せてくるのではないかという不安の声もありますが、この不安の声の一方で、人道上の避難をさせるべきではないかという考えとのバランスが難しいと思うのですが、どのように対処されるのでしょうか。
(答)まず台風が接近しているという状況で退避するようにということを昨日も船自体に対して発信をしているという状況にあります。
そして、台風に備えて、とにかくその情報を漁船にも言って注意喚起をしているところでありますけれども、万一小笠原諸島に避難してきた場合には、必要に応じ、立入検査を行って、上陸しないよう厳重な指導を行うということを基本方針にしたいと考えています。

(問)昨日JR北海道の稚内市内で運転中止の基準となる風速30メートルを超える中、特急を運転させたと。
これは重大インシデントにあたる可能性もあるということで国交省の方にも報告をしたという報道があるのですが、大臣は事実関係について把握してますでしょうか。
(答)30メートルを記録したにも関わらず走行中の列車を運転中止にしないで、所定の速度で運転をさせたという報告を受けてます。
そのような場合はアラームが鳴って、指令から運転士に運転規制を指示するということになっているわけですが、アラームが何故か鳴らなかったということも一因であったようです。
これが、原因が一体どういったことなのかということを、現在JR北海道において調査をしている状況にあります。
横からの風、あるいは下から巻き上げるような風というのは列車にとっては一番危ない状況にありますから、ここは重大なインシデントと、事故にはならなかったが危険な事象であるということを充分認識をして原因究明と対策ということについて、しっかりやるようにということを国交省としても言っているということです。

(問)サンゴ漁船の問題ですが、APECで取り上げたりとか、何らかの日本としての意見表明をする予定はあるのでしょうか。
(答)これは外務省の案件でありますので、現在のところ、先程も外務大臣と意見交換はしましたが、APECの話ではありません。
今日、明日、明後日と台風を前にして、そこが一番大事な事だと思っておりまして、まず今日、明日、明後日というところに集中したいと思ってます。

(問)小笠原の件で、映像提供を再三再四こちらの方で求めてますけれども、未だに海上保安庁から一切映像提供はありません。
これは国民に対して、大臣は先日の会見で日本人全体が不安に思っているという発言までありましたが、何故に海上保安庁は映像提供なさらないのですか。
(答)これは検討させてもらいます。

(問)今日、経済財政諮問会議に参加されると思いますが、有料道路に関して将来の無料化を前提にした償還主義の見直しを民間議員が提言する予定ですが、それを踏まえて今日の会議でどのような話をされますでしょうか。
(答)私が今回経済財政諮問会議に短時間ですが出席をしますけども、そうした御提案自体については十分承知をしておりません。
そうしたこと以上に現在の復興状況や公共事業のあり方、あるいはグランドデザインに基づいてのインフラ整備についての、一番基本的なことについて私は発言をしたいと思っています。

(問)UR法を改正して、老朽化した団地を街の中心部で再編していくというコンパクトシティ、グランドデザインに関わるかもしれませんが、一部報道が週末ありましたが、これについては今どういう検討状況でしょうか。
(答)法改正ということについては、私はまだ十分検討しておりませんが、大都市周辺のUR団地、昔はニュータウンと言われた所がオールドタウン化しているということ、あるいは空き室もかなり出てるとか色んなことについて特に高齢化しているということもあって、これをどう直していくかということについてはこれは力を入れてやっていかなくてはいけない。
法改正については、まだこれからの話だと思います。

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