大臣会見

太田大臣会見要旨

2015年1月13日(火) 10:40 ~ 10:50
国土交通省会見室
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で報告すべきものはございません。

質疑応答

(問)(1月)9日に閣議決定されました本年度補正予算案について、国交省関連分についての大臣のご所感をお願い致します。
(答)1月9日に26年度補正予算案が閣議決定をされました。
国交省関係の補正予算案につきましては、昨年12月27日に閣議決定されました「緊急経済対策」、これを踏まえまして、3つの分野に国費総額として5,451億円を計上しています。
1つは、生活者・事業者への支援としまして、高速道路料金の割引に507億円、フラット35Sや省エネ住宅に関するポイント制度等の住宅市場活性化策に2,095億円など、これらは合計で2,647億円になっています。
また地方の活性化としまして、特に観光ということに力を入れるということで、新規インバウンド需要創出事業等の観光の振興に42億円、プロモーション活動等でございます。この地方活性化ということで合計101億円計上しています。
もう一つは災害復旧などの災害・危機等への対応であります。
土砂災害や台風災害等の大規模災害からの復旧に997億円、自然災害リスクが高い地域・施設等における緊急防災対応等に1,333億円、海上保安体制の強化に255億円、巡視船や飛行機などの前倒し(整備)ということです。こうしたことで2,703億円となっています。
これらを適切な執行によりまして、地方経済への好循環の拡大、そして災害対応等をさせて頂きたいと考えています。
施策の効果がしっかり出るように、早期成立をお願いするとともに、早期執行が出来るように万全の対応をしてきたいと考えています。

(問)(1月)9日に発生しました東急バスの事故について、事実関係と国交省としての対応について教えて下さい。
(答)1月9日の午後3時5分頃に、大田区の大森駅の近くですが、東急バス株式会社の乗合バスが電柱に衝突するという事故が発生しました。
この事故によりまして、乗客17名が病院に搬送されまして、9日中には16名が治療を受けて帰宅をし、昨日(12日)時点では1名が入院中となっています。
警察によりますと、原因は運転手の居眠りによって衝突した可能性が高いとみて、調べをさらに進めている状況でございます。
国交省としましては、9日の日に直ちに、自動車局に自動車局長を本部長とする対策本部を設置しまして、事故の情報収集等に当たり、そして関東運輸局を通じて、バス事業者に対して、何よりも被害者の方々への対応に万全を期すということを指示し、そしてバス事業者に対して、関東運輸局が特別監査を直ちに実施を致しました。
監査におきましては、事業者の運行管理の状況や労務管理、健康管理の状況を中心に法律を遵守しているかどうかについて確認して、現在精査を進めているところです。また、事故の原因究明と再発防止策の検討のために、(公財)交通事故総合分析センターに設置しました、事業用自動車事故調査委員会に対して、事故の調査を要請したところであります。
さらに、9日付けで日本バス協会に対しまして、過労運転の防止や体調急変に伴う事故等を防止するための対策など、同種事案の防止を改めて徹底するように指示を致しました。
引き続いて、警察や事故調査委員会と連携しまして、この原因究明を進めるとともに、バスの安全・安心の確保に万全を期したいと考えています。

(問)週末の大臣折衝で、麻生大臣に増額を依頼した防災・安全交付金ですが、地域の実政に任されて使い勝手が良いとされる一方で、公園の整備や市道の見栄えを良くする等、防災・安全と必ずしも関係が深くないところで使われる例も多いということで問題があると思うのですが、今年は増額するということですが、無駄遣いにも見えるような防災・安全と関わりのない使い道を防ぐような手立てを考えておられるのでしょうか。
(答)この防災・安全交付金は、いわゆる防災と安全を期すということです。それぞれの地域で何がそうした項目で必要なのかということを出してきて、話し合いという中でこれが交付金として出されるということでありますので、更にそうした目的に沿ってきちっといけるように十分注意をしなければいけないと思っておりまして、ご指摘の件については再度私の方から中身を吟味したいと、このように思います。

(問)タカタのエアバッグの欠陥問題で、交換部品の調達状況について調査を進めていると思いますが、その現状と今後の国交省の対応を教えて下さい。
(答)交換用のインフレータが今不足をしている、供給が間に合わないというようなことでありますが、調査を依頼している自動車メーカー7社のうち5社、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱及びタカタから報告を受けています。現在報告内容の精査をしているところです。
この結果をできるだけ早く整理をしまして、交換用のインフレータの供給体制について必要な措置を講じていきたいと、このように考えています。今報告が来てますので、できるだけ急いでと思っています。

(問)日曜日の佐賀県知事選挙の結果についてお尋ねします。与党推薦候補が負けるということで、このところ大型の地方選挙で与党が推す候補が勝てないという状況が続いてますが、それについて大臣はどのように受け止めているのか、お聞かせ下さい。
(答)各県におきましては、それぞれの政治テーマや選挙の支援体制に異なりがありますから、与党がというようなこと以上に住民の意向というものと支援体制の問題があるんだと思っています。
佐賀県は佐賀県として、農協改革というようなことも大きなテーマになったと承知をしていますが、それぞれの住民が示した貴重な意見というものの表明ということだと捉えて、謙虚にその結果について対応していかなくてはいけないと、私はそう思ってます。

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