大臣会見

石井大臣会見要旨

2016年5月17日(火) 8:37 ~ 8:45
参議院本館議員食堂
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議におきまして、平成28年版「水循環白書」が閣議決定されました。
水循環白書は、水循環基本法の規定に基づき、政府が毎年国会に報告するものであり、今回が初めての白書となります。
詳細は、事務方にお問い合わせください。
私からは以上です。

質疑応答

(問)三菱自動車が燃費データの改ざんをしていた問題で、国土交通省が先週金曜日に、港区の本社に立入検査に入りましたが、先日の会見では、三菱自動車が子会社の管理職の関与を明らかにしていたのですけれども、本社の関与など新たに分かったことがあれば教えていただけますでしょうか。
(答)国土交通省では、5月13日に三菱自動車工業の本社に対して立入検査を実施しました。
5月13日の立入検査においては、5月11日に三菱自動車工業から行われた軽自動車4車種の燃費に係る不正事案の報告内容について、担当者への聞き取り等により確認を行っております。
今回の立入検査で得られた情報については、今後、三菱自動車工業からのこれまでの報告、並びに18日までに求めている再報告等と合わせて精査を行い、その結果を踏まえ、厳正に対処していきたいと考えております。

(問)熊本地震の関連でお尋ねします。
昨日の予算委員会で、国道57号の原状復帰が困難な場合に備えた迂回ルートの整備事案と、九州自動車道の料金無料化案について言及されています。
それぞれ判断を示す時期と、高速無料化については東日本大震災のスキームをモデルに改善を加えるという認識でよろしいでしょうか。
(答)国道57号については、斜面の安定化と、国道、JR豊肥線、さらには阿蘇大橋の復旧と一体となって取り組むということで、まだ詳しい調査はこれからですから、復旧の方法についても、まだ目途は示せない状況でございます。
まずは現位置での復旧を目指しますけれども、仮にそれが難しい場合は、ほかのルートも考えられるということでございます。
高速道路の無料化につきましては、今回の熊本地震において、被災地支援等の観点から広く被災地の高速道路料金の無料化や割引措置を講じるか否かにつきましては、今後、被災地の物流や交通の復旧状況等も見極めた上で、過去の大規模災害時の取扱いとのバランス等も踏まえる必要があると考えております。
また、観光振興の観点から特に割引等を求める御要望がございますけれども、これにつきましては、観光振興施策全体の議論等も踏まえまして、どのような対応が可能なのか、今後検討していきたいと思います。

(問)三菱自動車の関連で伺いますが、今後同種の事案が発生しないように再発防止策を検討しているかと思いますが、何らかの罰則を設ける考えなどありますでしょうか。
(答)まず再発防止策については、三菱自動車工業自体の再発防止策は三菱自動車の方で検討されるべきものと考えていますが、国としては今まで自動車メーカーから提出されていたデータを信頼して各種検査を行ってきたところですけれども、その信頼性が損なわれたということで、今まで提出されてきたデータを確認する措置を今後取っていこうということで、今、省内のタスクフォースで検討をしているところです。
(問)今現在、何らかの罰則とか、同種事案の再発防止策として検討しているということはないですか。
(答)罰則といいますか、今まで自動車メーカーから提出されてきたデータの確認方法を今、検討しているということです。

(問)東亜建設工業の不正工事への所感を教えてください。
(答)東亜建設工業につきましては、羽田空港滑走路の耐震化工事に加え、福岡空港、松山空港でも地盤改良工事でデータを改ざんしていることが明らかになりました。
こういった事案はあってはならないことであり、極めて遺憾であると思っております。
東亜建設工業からの報告を受けまして、国土交通省としては調査対象を、これまでは東亜建設工業の東京支店が行った工事だけでありましたが、それを全国の薬液注入に係る公共工事に拡げて、施工不良がなかったか、5月20日までに報告するよう同社に指示をしたところでございます。
併せて、東亜建設工業のみならず、地方整備局に対しても東亜建設工業発注の薬液注入工事に関して施工不良の有無について調査を行うよう指示をしております。
東亜建設工業のみならず、発注側の地方整備局に対しても指示をしていると。
今後、全容が明らかになった段階で、東亜建設工業に対しては厳正に対処していきたいと思っております。
また、今回の事案が発生をいたしました原因の究明、再発防止策の検討、発注者が行う監督・検査のあり方、施工不良のあった工事の補修計画の妥当性について検討を行うため、国土交通省に有識者を委員とする委員会を設置する予定であります。

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