大臣会見

石井大臣会見要旨

2016年6月7日(火) 11:01 ~ 11:10
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で特に私の方から御報告するものはございません。
このほか、私の方から1点御報告があります。
常磐自動車道の4車線化については、3月10日に4車線化する区間を公表したところですが、本日までに、高速自動車国道の整備計画を変更いたしました。
復興・創生期間内の概ね5年での完成を目指し、事業に着手してまいります。
また、高速道路の暫定2車線の区間については、これまで、走行性や安全性などの課題が指摘されています。
このため、暫定2車線区間に付加車線、追越車線をより効果的に設置するために、有識者などの意見も踏まえ、走行車両の速度低下に着目した付加車線の設置基準案をとりまとめたところです。
今回、東海北陸道、岡山米子道、徳島道、松山道の4路線を対象に、設置基準案に基づき、実際に付加車線を試行設置し、その効果を検証することとしましたので、お知らせいたします。
詳細は事務方にお問い合わせください。
私からは以上です。

質疑応答

(問)先週、国土交通省がスズキに対する立入検査を行いましたが、そこで明らかになった内容ですとか、調査を受けた今後の対応についてお聞かせください。
(答)スズキに関しましては、これまで型式指定に当たって行われる燃費試験に提出することとされている走行抵抗値の測定について、法令で定められた方法により実施することなく、装置ごとに測定した走行抵抗値を積み上げる方法で行っていたという不正が明らかとなっています。
このことを踏まえまして、国土交通省では、6月3日にスズキの本社に対して立入検査を実施しました。
6月3日の立入検査では、5月31日にスズキが発表した2010年以降の不正行為の経緯や、意思決定過程等について、会長以下、関係者への聞き取り等を行いました。
国土交通省といたしましては、今回の立入検査で得られた情報について、スズキからの報告と合わせて精査を行っているところであり、その結果を踏まえ、適切に対処してまいりたいと考えています。

(問)大臣から発表いただきました4路線に対する付加車線の設置について、大臣が期待されることなどございましたら、お聞かせいただければと思います。
(答)期待するといいますか、先の通常国会におきましても、走行性、渋滞するということに加えて、対向車線との追突事故などの安全性からも、なるべく暫定2車線の4車線化というご用命がかなりありましたので、そういった意味におきましては、走行性の向上や安全性の向上といったことを期待したいと思っております。

(問)整備新幹線についてお伺いします。
先日の会見でも、整備新幹線に財投を活用するという話があったかと思いますが、民間から財投に切り替えることで金利負担を減らすということだと思うのですが、それが整備新幹線の建設加速に繋がるのかという疑問があるのですが、その辺り大臣から教えていただきますでしょうか。
(答)先日も申し上げたとおり、整備新幹線につきましては、将来の貸付料収入を原資として、民間から資金を借り入れて建設をしている訳ですけれども、民間から借りた分を、財投からの長期・固定・低利の融資を受けることによって、金利負担等を減少させて、着実に整備を進めていくということを考えているところでございます。
具体的に、どの路線でどの程度投入していくかということについては、今後のことでありますけれども、一日も早い開業が可能となるように最大限の努力をするということであると思っております。
(問)つまり、民間に支払っていた金利が圧縮され、その分を、新たな財源として活用するという形になるということでしょうか。
そういうことも検討されると。
(答)そういうことにもなり得ると思います。
当然、効果は生じるということかと思います。
ただ、それはどれくらいになるかということはこれからのことであります。

(問)先般、ベトナム航空と全日空が共同で記者会見をして、ベトナム航空の株を30%近く全日空が持つということが発表されました。
日本の航空企業が海外の航空会社の株を持つということは大変ユニークなことです。
また、ベトナムという国は最近パラセル諸島いわゆる南沙諸島の問題などでも日本と共同の態勢を取りそうな非常に近い関係ですので、そういう点でも意義のあることだと思うんですが、どういうふうにお考えでしょうか。
(答)各社の経営戦略に関わることでありますから、それについて1つ1つコメントすることは控えたいと思います。

(問)スズキについて、不正があった26車種について国自らが走行抵抗値を調べる、検査するという方針は考えられますでしょうか。
(答)いずれにしましても、スズキから報告があったことについては検証することとしておりまして、一部走行試験も行うことも含めて検証していきたいと思っております。
(問)それは一部の車種だけでしょうか。
(答)そこはこれから具体的に検討していきたいと思っております。

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