大臣会見

石井大臣会見要旨

2016年12月2日(金) 8:49 ~ 8:54
衆議院分館第17委員室前
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。

質疑応答

(問)中央道の笹子トンネルの崩落事故から4年が経ちましたが、大臣の所感と国土交通省の対応についてお願いいたします。
(答)中央自動車道笹子トンネルの事故から本日で4年を迎えるに当たりまして、改めて亡くなられた9名の方々に対して心からお悔やみ申し上げたいと存じます。
この事故を受け、国土交通省では省全体として、事故の翌年の平成25年を「メンテナンス元年」と位置付け、平成26年には、各省に先駆けてインフラ長寿命化計画の行動計画を策定し、具体的な取組を見える化いたしました。
このように老朽化対策に重点的に取り組んできたところでございます。
特に道路分野におきましては、平成25年の道路法改正により義務化した、橋梁やトンネルなどの5年に一度の近接目視点検を各道路管理者が実施をする、また、高速道路の老朽化対策としまして、平成26年の法改正で位置付けました大規模更新事業を高速道路会社が実施するなど、老朽化対策を進めているところでございます。
尊い命を失った事故の教訓を重く受け止め、引き続き、全国のインフラの老朽化対策や長寿命化を重点的・計画的に進め、安全・安心な社会の構築に取り組んでまいりたいと考えております。

(問)今日の参議院本会議で、改正道路運送法が可決、成立する見込みとなっております。
御所感と、成立の暁には安全確保にどう取り組まれるのか意気込みをお願いします。
(答)昨日、参議院の国土交通委員会におきまして、道路運送法の一部を改正する法律案について質疑及び採決が行われ、全会一致にて可決されました。
本日の参議院本会議で成立する見込みでございます。
本年1月に発生した軽井沢スキーバス事故を受けまして、このような悲惨な事故を二度と起こさないという強い決意のもと、法令違反の早期是正と不適格者の排除を柱に据えて、6月に総合的な対策をとりまとめております。
今回の道路運送法の一部を改正する法律案については、この6月にとりまとめました総合的な対策の中の主要事項である、事業許可の更新制の導入、不適格者の欠格期間の延長、民間指定機関の巡回指導による監査機能の補完、罰則の強化等を内容としております。
今後、この法案に盛り込まれた措置を含め、国や貸切バス事業者をはじめとする関係者が、6月の総合的な対策に盛り込まれた事項を着実に実施していくことにより、この冬のスキーシーズンにおけるスキーバスをはじめとして、貸切バス全般について安全・安心な運行の確保を図ってまいりたいと思っております。

(問)IR法案についてお伺いします。
カジノ解禁を含めた統合型リゾートの整備を進めることの意義について賛否両論ある中で、今回の国会で可決されると、今後、政府による法整備が進むと思いますが大臣はどのようにお考えですか。
(答)まずは国会の議論を見守っていきたいと思っております。
(問)委員会で可決されれば、今国会での可決は多分現実的な話になり、1年以内に政府による法整備は進みますよね。
(答)まずは委員会での質疑、採決の状況を見守っていきたいと思っております。

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