大臣会見

石井大臣会見要旨

2018年9月14日(金) 9:56 ~ 10:05
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
以上であります。

質疑応答

(問)大臣は昨日、北海道の被災地を視察されました。
視察の結果と、国土交通省としての対応などあればお聞かせください。
(答)このたびの北海道胆振東部地震で亡くなられた方の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心より御見舞い申し上げます。
昨日は、新千歳空港ターミナルの被災現場や、札幌市清田区里塚の地盤液状化箇所、厚真町富里の土砂災害箇所を視察するとともに、高橋北海道知事や秋元札幌市長、宮坂厚真町長、及川安平町長、渋谷むかわ町副町長から直接被害状況や要望等を伺いました。
被災地の実情を直接確認し、今回の地震による被害の甚大さを改めて実感したところです。
また、被災直後に自治体の首長から直接お話を聞くことは、大変意義があったと考えております。
今回の地震に関して、新千歳空港では、一時旅客便の運航が停止されましたが、既に国内線、国際線ともに通常運航を継続しており、また、ターミナル内の施設についても、昨日より約8割の国内線ターミナルの物販店が開店するなど、着実に全面復旧に向けた取組が進んでいることを確認しました。
札幌市清田区里塚地区での地盤液状化については、土砂の流出や地盤沈下による被害が発生しており、札幌市が進めている原因究明や対応策の検討に積極的に協力し、地域の復旧を支援してまいりたいと考えております。
厚真町等で多発した土砂災害箇所については、土砂災害専門家が調査し、二次災害を防止するための対応について助言を行うとともに、北海道が行う土砂災害危険箇所964カ所の緊急点検をTEC-FORCEが応援するなど、引き続き被災状況や応急対策について支援してまいります。
また、被災地では多数の家屋被害が発生し、被災者への住まいの確保が急務となっております。
被災者に対して公営住宅やUR賃貸住宅をあわせて約450戸提供しているほか、応急仮設住宅の提供について検討している自治体もあり、今後、災害救助法を所管する内閣府や関係団体と連携して、必要な支援を行ってまいります。
更に、訪日者数へのマイナスの影響を最小限に抑えるため、被災地の復旧状況等を踏まえ、日本政府観光局を通じて、旅行者目線で必要な情報の発信や海外プロモーション等を行い、風評被害の防止に努めてまいります。
国土交通省としては、1日も早い被災者の生活再建支援や被災地の復旧・復興に全力で取り組んでまいります。

(問)本日、関西空港の第1ターミナルが一部で運用を再開すると思います。
改めて、運用再開に対する大臣の受け止めと、今後の復旧に対する御所感をお願いします。
(答)本日、関西空港の第1ターミナルの南側が営業を再開するということで、台風21号の高潮の被災を受けまして、関空の機能がだいぶ減少しておりましたが、本格的な復旧に向けての歩みを着実に始めたということで、歓迎をいたしたいと思っております。
昨日、会見で申し上げたとおり、次の段階としては、21日にも第1ターミナルの北側の再開、更には鉄道橋の復旧も21日の予定でございますので、本格復旧に向けて 着実に歩みを進めていきたいと考えております。

(問)今回の胆振東部地震を受け、JR北海道の路線も各地で被害を受けました。
中でも震源地に近い日高線の勇払~浜厚真間は、橋梁の損傷で、今でも運転再開の見通しがたっておりません。
JR北海道の島田社長も、大規模な工事となれば単独での工事は難しく、費用面で関係方面に相談していくという認識も示しています。
国として、この路線の復旧にどのように関わっていく考えがあるかをお聞かせください。
(答)日高線では、勇払駅から浜厚真駅間にある厚真川橋梁で橋桁が最大27センチメートル程度横ずれを起こすなど、施設に被害が発生しており、この影響で、苫小牧駅から鵡川駅間が運転を休止しているところであります。
現在、この区間の被災した施設について、JR北海道が詳細な調査を行っているところであります。
国土交通省としましては、この調査の結果を踏まえまして、可能な限り早期に運転再開の目途を明らかにするようJR北海道に対して指導を行うとともに、引き続き、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。

(問)必要な支援というのは、費用面での支援というのも選択として考えられるということでよろしいでしょうか。
(答)復旧の費用も含めて、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。

(問)関西空港に関してお尋ねしたいと思います。
便数が少しずつ戻ってきていますけれども、伊丹空港、神戸空港への代替受入に関して、大臣は昨日の会見では、地元の決定でこのままいきたいという旨を仰っていたのですけれども、その調整の状況、運航開始の目途などいかがでしょうか。
伊丹、神戸に関しては、国際線についてはCIQの準備等も必要になってくるかと思いますけれども、関係機関等の呼びかけ等、調整状況を教えていただければと思います。
(答)昨日、関西国際空港が本格運用までに至るまでの間、その代替として、伊丹空港において1日最大20便、神戸空港において1日最大15便、国際線・国内線を受け入れていただくことが、地元関係者との調整を踏まえて決定されたところであります。
また、CIQ関係機関とも調整を行い、協力いただくこととなっております。
伊丹空港におきましては、既に本日から国内線5便の代替運航が行われております。
神戸空港の国内線と、伊丹・神戸両空港の国際線の代替運航の運航開始は未定でありますけれども、現在、航空会社の意向を確認しているところであります。
特に国際線に関しましては、CIQ関係機関と連携をしながら鋭意準備を進めてまいりたいと考えています。

ページの先頭に戻る