大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2019年10月15日(火) 8:46 ~ 8:52
参議院本館
議員食堂
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、特に私の方から報告するものはございません。
このほか、私の方から台風第19号視察関係に関して御報告を1点させていただきます。
まず、今回の台風第19号でお亡くなりになられた方の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
一昨日、私は、今回の台風で堤防が決壊した、埼玉県の荒川水系越辺川と都幾川の合流地点の被災現場を視察させていただきました。
広大なショッピングモールがほぼ全域で約3mも浸水するなど、大変大きな被害が発生しました。
現地では、東松山市の森田市長、坂戸市の石川市長から要望を伺ったところです。
昨日は、宮城県の鳴瀬川水系吉田川の堤防が決壊した現場を視察させていただくとともに、宮城県の災害対策本部会議で、村井宮城県知事より御要望をいただきました。
また、被災現場では、大崎市の伊藤市長、大郷町の田中町長からも、直接、被害状況や御要望を伺いました。
昨日の政府の第3回非常災害対策本部会議では、地元の要望を総理にお伝えし、総理から、激甚災害指定の方向で調整を進めるよう、御発言がありました。
昨日視察させていただきました吉田川では、これまでも繰り返し大水害が発生してきた河川でありまして、破堤した地点に立った際には、治水対策の難しさ、国・県・市町村が連携して取り組むことの重要性を改めて認識いたしました。
一日も早く、仮の堤防づくりと浸水解消が、暮らしと生業の回復に向けて最も重要な第一歩であるということを決意した次第であります。
一方、被災状況の調査が進むに従い、新たに確認された堤防の決壊箇所が増えてきており、本日朝5時時点で、全国で66箇所となっています。
このうち、国管理河川については、1箇所増えて計12箇所となりましたが、既に緊急復旧に着手しておりまして、他の箇所も含め、24時間体制で、一日も早く復旧できるよう努めてまいります。
また、昨日、政府の「被災者生活支援チーム」が設置されたことを受け、早速、自治体に派遣しているリエゾン等に対し、被災地のニーズをきめ細かく把握し、地域に寄り添って取り組むよう指示しました。
引き続き、国土交通省として、被災地の声に応えられるよう、現場力を最大限に発揮し、災害対応に全力を尽くしてまいりたいと思います。
私からは以上です。

質疑応答

(問)今回の台風では、住宅被害も多いですし、河川の氾濫等もありました。
また、地元からは激甚災害の早期指定を望む声もありました。
国土交通省として、今後どのように対応していく予定でしょうか。
(答)激甚災害の指定については、先ほど申し上げたとおり、現地を見て、総理に御報告をし、総理からも昨日の会合で、激甚災害の指定を進める方向でという御発言がありました。
今回台風19号というのは、観測史上1位の24時間雨量を各地で記録した、大変大災害でございます。
国管理の河川が12箇所も決壊するという未曾有の事態でありまして、こうしたことを受けまして、国土交通省では、まず人命救助を最優先に、被災者の救出・救助活動やその支援に全力であたっています。
海上保安庁の巡視船艇やヘリコプター等により、海難船舶、孤立者の捜索救助等にも取り組んでいます。
先ほど申し上げました、66もの箇所で堤防が決壊しておりますので、仮の堤防の復旧工事と浸水対策、水を吐き出すということを全力でしていくということと、また、応急復旧に向けて、被災実態の把握や被災者支援を徹底して行うため、地方整備局の防災ヘリ7機により浸水箇所等の調査を進めるとともに、昨日は、リエゾンを含め400人を超えるTEC-FORCEの隊員を投入しています。
先ほど申し上げました、国管理河川決壊箇所12箇所につきましては、既に緊急の復旧工事に着手しておりまして、早期に仕上げをしていきたいと考えています。
総理からの指示もありまして、全国からの広域派遣を通じて排水ポンプ車も200台規模に増強し、全力で浸水の排除に取り組んでいるところです。
このうち、千曲川沿いの新幹線の車輌が待機している、長野市穂保地区、大変厳しいところではありましたが、13日から24時間体制での排水作業に着手し、14日には、23台の排水ポンプ車を投入して、現在全体の浸水面積約950haのうち、約4割にあたる約400haの範囲において浸水を解消しました。
また、先ほど申し上げましたが、政府の「被災者生活支援チーム」が設置されましたので、被災地のニーズ、被災者の皆さまのニーズをきめ細かく把握し、地域に寄り添って取り組んでいきたいと考えております。
本日から連休が明け、人や物の流れが本格化いたします。
被災した道路や鉄道等の復旧に全力で努めるほか、代替輸送ルートの確保にも取り組んでまいりたいと決意したところであります。

ページの先頭に戻る