大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2022年6月21日(火) 10:26 ~ 10:31
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)本日の閣議案件について、2件報告があります。
1点目は、本日の閣議で、令和4年版国土交通白書を配布しました。
本白書では、我が国において、世界的な社会課題である気候変動への対応が求められていることから、「気候変動とわたしたちの暮らし」をテーマとして取り上げています。
詳細は事務方にお問い合わせいただければと思います。
2点目は人事案件についてです。
既に資料をお配りしていますが、本日の閣議で、6月28日付で国土交通事務次官に 藤井(ふじい)直樹(なおき)国土交通審議官を任命するなど、幹部職員の人事異動について、御承認をいただきました。
詳細は事務方にお問い合わせください。
私からは以上です。

質疑応答

(問)能登(のと)半島付近で先日起きた2度の地震に関しまして現状と今後、注意すべき点などについてお願いします。
(答)石川県能登地方において、19日15時08分に最大震度6弱、また、昨日20日10時31分にも、最大震度5強を観測する地震が発生しました。
国土交通省では、19日の地震発生直後から、所管施設の点検等にあたるとともに、石川県及び珠洲(すず)市にリエゾンを派遣するなどし、被災状況の収集等にあたっています。
これまでのところ、珠洲市が管理する道路の通行止めなどが確認されており、引き続き、被災状況の把握に努めてまいります。
今後も1週間程度は、最大震度6弱程度の地震が発生するおそれがあります。
家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっていますので、揺れの強かった地域の皆さまは、今後の地震活動や雨の状況に十分注意し、危険な場所に立ち入らないなど、身の安全を図るよう心がけていただくようお願いします。
 
(問)熊本のJR()(さつ)線に関することをお尋ねさせていただきます。
昨日、熊本の自治体が国土交通省を訪れて、JR肥薩線の鉄道復旧に関する国への財政支援や、上下分離制度導入後の維持管理制度の補助制度の新設などを要望されました。
国土交通省としてはどのように対応されていくか、大臣の考えを聞かせてください。
(答)令和2年7月豪雨で2つの橋梁が流出するなどの甚大な被害を受けた肥薩線は、現在も、熊本県の八代(やつしろ)駅と鹿児島県の吉松(よしまつ)駅の間で運転を見合わせています。
私も昨年11月末に視察させていただきました。
国土交通省においては、御地元の皆さまの鉄道での復旧に対する強い思いを受け止め、本年3月に国土交通省と熊本県が共同事務局を務める形で「JR肥薩線検討会議」を立ち上げたところです。
先月行われた第2回会議では、河川・道路との事業間連携による復旧費の軽減の考え方をお示しさせていただきました。
他方、同線は、不通区間の被災前の収支が約9億円の赤字となっており、利便性と持続可能性の高い形での復旧が大きな課題となっています。
そのため、御地元では、上下分離(公設民営)方式の導入の可能性も含めて、復旧後の鉄道への関与の方策を検討されていると承知しています。
国土交通省では、全国のローカル鉄道の在り方に関する有識者検討会議を設置し、国の関与や支援の在り方を含めて御議論いただいているところです。
また、先日閣議決定された骨太の方針では、「交通事業者と地域との官民共創等による持続可能性と利便性の高い地域公共交通ネットワークへの再構築に当たっては、従来とは異なる実効性ある支援等を実施する。」と記述されているところです。
こうしたことを踏まえて、肥薩線検討会議において早期に結論が出せるよう、県、JR九州を含め関係者としっかり協議していきたいと思っています。

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