大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2022年7月5日(火) 10:16 ~ 10:25
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)本日の閣議案件で、私から報告することはありません。

質疑応答

(問) 観光庁が7月前半からスタートするとしていた全国を対象とした旅行支援の現在の検討状況と今後のスケジュール感をお願いします。
(答)全国旅行支援については、これまで申し上げてきた通り、6月中の感染状況を見極めた上で感染状況の改善が確認できれば、7月前半に開始することとしていました。
6月中は総じて感染状況の改善が続いてきましたが、足元の状況も踏まえ、新規感染者数、病床使用率、療養者数、死亡者数など、感染状況を総合的に見極めた上で、実施のタイミング等について適切に判断したいと考えています。
 
(問)KDDIの通信障害についてお尋ねいたします。
幅広い分野に影響が広がっているようですが、国土交通省の所管分野での影響についてお聞かせください。
(答)2日未明から発生しているKDDIの通信障害による、国土交通省所管分野への影響についてです。
所管事業者である各分野、まず、ヤマト運輸において、顧客とドライバー等の間で連絡ができなくなった。
それから、JR貨物の貨物情報システムに不具合が生じ、列車に遅延が生じた。
それから、複数のバス事業者において、交通系ICカード決済ができなくなったり、運行情報表示に支障が生じたなどの事案が発生したと報告を受けています。
これまでにほぼ改善がはかられてきていると承知しています。
また、このほか、気象庁の地域気象観測システム「アメダス」の一部観測点においてデータ収集ができない影響が発生しましたが、昨日4日夕方に復旧しています。
国土交通省としては、引き続き状況を注視してまいります。
 
(問)今ほどの質問に関連するのですが、KDDIの通信障害が長引いたことで気象庁の気象データが失われた部分もあるかと聞いているのですが、KDDIの対応も含めてどのように対処していくか教えてください。
(答)7月2日未明に発生したKDDI株式会社の通信障害の影響により、気象庁の地域気象観測システム「アメダス」において、データの一部が収集・配信できない状態となりました。
具体的には、アメダス観測点全1284地点のうち、最大でおよそ550地点のデータの収集・配信ができなくなりましたが、昨日4日までに復旧しています。
この間、気象庁では、気象レーダーや気象衛星等のアメダス以外の観測データを活用し、防災気象情報の発表を行っています。
また、今回の通信障害に伴って収集できなかった観測データについては、現地の観測機器に保存されている観測データを可能な限り順次収集してまいりたいと思っています。
それからKDDI株式会社との関係ですが、アメダスによるリアルタイムの観測データそのものは、地域の方々や防災関係機関にとって重要なデータとなっています。
そのため、気象庁からKDDI株式会社に対し、再発防止にしっかりと取り組むよう要請しました。
また質問にはありませんでしたが、損害賠償については、気象庁においてKDDI株式会社との契約に基づき適切に対処していきたいと思っています。
 
(問)先ほど質問があった全国旅行支援についてですけれども、足下の感染状況について国交省としての認識は、悪化されているという認識なのか、大臣が今お考えになっている認識をお願いいたします。
(答)国土交通省の認識は、政府の認識と同様です。
政府の対策本部、また厚生労働省も昨日か一昨日、アドバイザリーボードを開いて、政府の認識を明らかにしていますが、それと基本的に一緒です。
その厚生労働省の専門家会議では今後の感染状況について、大都市における短期的な予想では今後新規感染者数の増加が見込まれるとの分析評価がなされているということでもあります。
この専門家会議の認識と共通しているということです。
 
(問)海外旅行・訪日旅行ともに需要が急増している状況でございますけれども、1日あたりの入国者数、今、現状2万人なのですが、業界団体などからは、全然この数では入国者数が足りていないという話が出ておりますけれども、それについて大臣の見解をお願いいたします。
(答)今、1日2万人を目安にしていますけれども、状況を見ながら今後考えていきたいと思います。
入国者数については政府全体で適切に判断していきたいと思っています。

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