大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2023年10月13日(金) 10:47 ~ 10:55
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣から)「日ASEAN観光大臣特別対話」について

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私の方から報告するものはありません。
このほか、私から2点報告があります。
1点目は、今月28日(土)、東京にて開催予定の「日ASEAN観光大臣特別対話」についてです。
本対話は、本年の日本とASEANとの友好協力50周年を記念し、日本が議長国として、ASEAN各国の観光大臣をお招きして開催するものです。
本対話には、私も議長として出席する予定であり、テーマを「日ASEANで歩むこれからの50年~持続可能な観光への道を共にデザインする~」として、「持続可能な観光」と「相互交流」について議論し、共同声明をとりまとめる予定です。
この対話を通じ、持続可能な観光の実現に向けて、ASEAN各国と認識を共有し、日ASEANの観光協力の強化やデスティネーションとしての日ASEAN地域の魅力向上を目指すとともに、観光分野での両地域の絆を世界に示し、観光を通じた国際社会の平和と繁栄に貢献していきたいと決意しています。
後ほど資料を配付しますので、詳細は事務方にお問い合わせいただければと思います。

(大臣から)「脱炭素都市づくり大賞」の創設と募集開始について

(大臣)

2点目に、「脱炭素都市づくり大賞」の創設と募集開始についてです。
この度、2030年度ネットゼロを目指す優れた脱炭素型の都市の開発事業を表彰し、脱炭素型の都市づくりを促進することを目的として、環境省と共同で、「脱炭素都市づくり大賞」を創設しました。
このうち、まちづくりGXの取組として特に優れたものについては、「国土交通大臣賞」として表彰したいと思っています。
わが国では、2030年度、温室効果ガス46%削減、2050年ネットゼロを国際公約としていますが、これを達成するには、温室効果ガス排出量・エネルギー需要の多くを占める都市の脱炭素化が不可欠です。
また、ネットゼロに加え、生物多様性の確保やWell-beingの向上などの観点から、都市緑地の質・量両面での確保の重要性も高まっています。
これらを踏まえ、本年7月に私が主導し議論したG7都市大臣会合で都市緑地の確保に向けた市場環境整備が重要である旨がとりまとめられ、同月に閣議決定された「GX推進戦略」では「脱炭素に資する都市・地域づくりの推進」が掲げられました。
今般、この賞を創設することにより、今後のまちづくりGXの取組を一層推進していきたいと思っています。
本日より、対象事業を募集しますので、この趣旨を踏まえ、多くの民間事業者の皆さまから積極的に御応募いただくことを期待しています。
詳細は事務方にお問い合わせください。
私からは、以上です。

質疑応答

ビッグモーターに対する行政処分および聴聞の公示について

(記者)

昨日から今日にかけて、ビッグモーターに対する道路運送車両法違反の処分案が本日13日にも公表される見込みとの報道がありましたが、こちらについて国土交通省の見解をお伺いできればと思います。

(大臣)

7月28日に立入検査を行ったビッグモーターの34の事業場について、これまで実施してきた立入検査等の内容の精査が終了したことから、この度処分案を公表し、また本日12時、各地方運輸局において、処分案の聴聞の公示を行う予定です。
詳細については、この後、事務方から説明させたいと思っていますが、処分案としては、ブレーキなど安全上重要な部品の取外しを行う「認証工場」の業務については、34の事業場全てに対して「事業の停止」を、車検を行う「指定工場」の業務については、12の事業場に対して、指定を取り消す等となっています。
34の事業場全てにおいて法令違反が確認され、そのうち12の事業場において指定工場に対する最も重い処分である「指定取消」に相当する法令違反が認められたことは、極めて遺憾だと考えています。
国土交通省としては、20日、同社に対する聴聞を行い、その結果を踏まえ、速やかに、同社に対する処分を確定させる予定です。詳細については、この後、事務方から説明させたいと思います。

自賠責保険を扱う保険会社の問題点について

(記者)

ビッグモーターと保険会社の不適切な関係については、社会的公共財としての性格を有する自賠責保険が営業ツールとして使われました。
そこで自賠責の果たした役割について、国土交通省が現在持っている問題意識を教えてください。
それから、国土交通省の立場で、自賠責保険について問題点の把握、有識者の揃う会議体で説明する用意はありますでしょうか。

(大臣)

お尋ねの件については、現在、金融庁において、損保ジャパンとビッグモーター社に対し、立入検査を実施していると聞いています。
この検査においては、自賠責保険をめぐる両社の不適切な関係の有無についても検証していく旨、伺っています。
国土交通省としては、金融庁において検査を行っている現時点において、予断を持ってお答えすることは差し控えたいと思います。
今御質問の趣旨、自賠責保険がいかに自動車社会にとって大事であるか、それは我々も十分承知しています。
そういうものが今回のビッグモーターの事案に対して、不適切な関係があったのかなかったのか、今検証していますので、国土交通省としても金融庁の検証を見守りたいと思っています。

靖国神社における秋の例大祭への参拝等について

(記者)

靖国神社の秋季例大祭が来週からありますが、大臣は参拝、または真榊を奉納する予定はありますでしょうか。

(大臣)

その両方の予定ともありません。

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