2024年7月19日(金) 10:42 ~ 10:45
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣
(大臣)
本日の閣議案件で、特に私から報告するものはありません。
(記者)
北陸新幹線(敦賀ー新大阪間)の延伸に関して、いわゆる「小浜・京都ルート」の概算の建設費が概ね倍増する見通しであることが取材で分かりました。
これによってB/Cが従来の算出方法に照らすと1を割り込むおそれもあるかと思います。
それによって投資効果が着工条件を満たさないおそれもあります。
事実関係とあわせて国土交通省としてどのような対応を考えているか教えてください。
(大臣)
北陸新幹線(敦賀ー新大阪間)については、現在、詳細な駅位置・ルートの案をお示しするべく鋭意作業を行っているところです。
事業費などについては、詳細な駅位置・ルートを踏まえて算出されるものであり、現段階で確定したものはありません。
また、鉄道プロジェクトの事業評価について、有識者による検討委員会において以前から継続的に御議論をいただいておりますが、現段階で、北陸新幹線(敦賀ー新大阪間)について、具体の評価方法など決まっていることはありません。
いずれにしましても、できる限り早く詳細な駅位置・ルートの案をお示しできるよう、作業を進めていきたいと考えています。
(記者)
先ほどの北陸新幹線の関連で、整備新幹線西九州ルートに関しても伺えればと思います。
先ほどのお話だと、現段階でのお示しは難しいかと思いますが、西九州ルートの事業費も令和3年を最後に試算が更新されておらず、そちらの事業費の再度の試算であるとか、B/Cの精査を行う予定についてはいかがでしょうか。
(大臣)
九州新幹線(新鳥栖ー武雄温泉間)については、フル規格で整備されれば、西九州地方と関西・中国地方が新幹線ネットワークで繋がることから、観光やまちづくりなど、多くの面でより大きな効果が現れると考えています。
他方、佐賀県からはフル規格で整備した場合の在来線の取扱いなどについて懸念が示されています。
したがって、まずは、新幹線整備の必要性、重要性について御理解をいただくことが重要だと考えており、B/Cを議論する段階ではないと考えています。
引き続き、この新幹線整備の必要性、重要性について御理解いただくべく、佐賀県との議論を積み重ねていきたいと思っています。