(記者)
JR東海が先日輪軸点検の結果について、一部目安を超える数値が出たという発表が週末にありました。
これに対する大臣の受け止めをお願いします。
(大臣)
先週14日に、JR東海から輪軸組立作業の点検結果について発表があったことは承知しています。
国土交通省としては、JR東海に対して、点検結果の詳細や、安全性の判断の根拠の詳細についての報告を求めているところであり、その報告を踏まえ、取扱いが適切であったかどうか確認していきたいと思っています。
輪軸の安全性の確保は、極めて重要です。
JR東海からの報告も含め、全国の鉄軌道事業者に指示している輪軸の緊急点検の結果を踏まえ、鉄道輸送の安全確保のために必要な対応を行ってまいります。
大臣の受け止めということですが、以前新幹線の開発を書いた本を読んだことがあるのですが、いわゆるのぞみ型の高速運転が可能になった一つの大きな要素は、輪軸の非破壊検査手法が高度に発達して安全性を確かめられるようになったと、これが一つの、いわゆる300km/h運転を可能にする大きな要素だったというのを読んだことがあります。
まさに鉄道輸送の安全性の体系の中の非常に大きな要素であるという認識です。
そういう意味で今回、しっかり鉄道輸送の安全確保のための必要な対応をとっていかなくてはならないと考えています。
(記者)
現在全社に求めている点検ですが、早いうちからJR東海は一つ発表がございましたけれども、その他の各社の状況としては今のところ何か不正ですとか、超過といった報告は大臣のもとに入っておりますでしょうか。
(大臣)
今のところまだ報告は入っていません。
今月30日までに報告を求める、全国の鉄軌道事業者に輪軸の緊急点検を指示しているところであり、各事業者において検査記録の確認等の作業を今進めていただいていると承知しています。
また、JR貨物の緊急点検については今月20日までということで、今確認作業をしていただいているということです。
まだその結果は届いていません。