大臣会見

中野大臣会見要旨

2025年2月25日(火) 9:01 ~ 9:12
国土交通省会見室
中野洋昌 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私から報告するものはありません。

質疑応答

成田空港の機能強化等について

(記者)

昨日(24日)、成田空港を視察されたと伺っています。
インバウンドなどで航空需要が堅調な中、成田の3本目、C滑走路の計画がこれから本格化していく状況だと認識しているところですが、C滑走路建設への大臣の思いをお聞かせください。
また、グランドハンドリングを始めとする人手不足だったりとか、先頃話題になりましたけれども、航空機の燃料が一時的に足りないみたいなことが制約となっていると思いますが、現状はどうなのかというところと、今後どうしていくのか、お願いします。

(大臣)

昨日(24日)、成田国際空港を視察しました。
改めて、先月、1月の訪日外国人旅客数は約378万人で、インバウンドは非常に好調な状況にあります。
他方で、インバウンドに関しては更に大きな政府の目標も達成していかないといけないということで、首都圏の空港は訪日外国人の4割超の方が利用している状況ですので、この容量の拡大が必要不可欠だと考えています。
昨日視察をした成田空港については現在、B滑走路の延伸、そしてC滑走路の新設といういわゆる「更なる機能強化」について、国を挙げて取り組んでいる状況ですので、その現場を視察しました。
地元の自治体の皆さまからも様々、御意見や御要望もその際に頂いたところでして、私の実感としては、事業の必要性について、そして地域の皆さまの期待について、やはり非常に大きなものがあると実感をしたところです。
国土交通省としても、引き続き、成田空港会社あるいは地元自治体をはじめとする関係者の皆さまと連携しながら、取組を着実に進めていきたいと考えています。
もう1点の様々な制約要因があるのではないかとの御指摘ですが、まず人の制約ということでグランドハンドリングについて、今、人材確保が課題ではないかという御指摘です。
これは確かに御指摘の通りでして、令和5年6月に有識者会議で中間とりまとめを公表しました。
この中で「人材確保」、そして「業務効率化」、これをしっかりやっていこうということになっています。
それに向けた支援等も実施しているところでして、人員体制については、今まさにコロナの前と同水準まで回復をしてきたという現状にあるところです。
航空燃料についても御指摘をいただきました。
これもやはりそうした課題があるということで、昨年7月に官民タスクフォースの行動計画を公表しました。
その中で燃料不足に対する様々な取組を行ってきた結果、現状を申し上げますと、この1年で週900便程度の国際旅客定期便が増えてきているということですが、この増便には、燃料の供給という意味ではしっかり対応できている状況であると考えています。
いずれにしても、インバウンドが増加をすれば、こうした取組は更にやっていく必要がありますので、適切に対応できるように、引き続き官民で連携して、しっかりと全力で取り組んでいきたいと考えています。

リニア中央新幹線工事における掘削土の不適切な取扱いについて

(記者)

今月の初めの方の話にもなってしまうのですが、5日だったと思うのですが、リニアの関係で、大規模地下トンネルの工事に関して沿線の住民団体が、JR東海への指導等を求める緊急申し入れを国土交通省で行ったと思います。
ですが、今月17日だったと思うのですが、JR東海が発注した業者によりまして、山梨県の方で掘削土の不適切な取扱が発覚したというのがあったと思います。
岐阜県東濃(とうのう)もそうなのですけれども、各地で地盤沈下であったりとか、地下水位の低下が発生しています。
掘削土の不適切事案が生じたことに対する大臣の受け止めと今後の対応をお聞かせください。

(大臣)

今月17日(月)にJR東海から、山梨県笛吹(ふえふき)市のリニア中央新幹線第一中央自動車道架道橋の工事現場において、この工事にあたって、「自然由来重金属等の有無を確認するまでの間、底面に浸透防止シートや鋼板を敷設する」という本来の措置を、予め定めていたが行っていなかったことが確認されたという報告を受けたのが、17日の事案の私の持っている今の情報です。
国土交通省としては、JR東海から一報を受けた翌日18日に、鉄道局において、JR東海の担当役員に対して、周辺の影響の確認及び原因究明をしっかり行うとともに、地元関係者への丁寧な説明と、調査を踏まえた再発防止策等の徹底を速やかに行うように、指導・助言を行ったところです。
JR東海の対応ですが、当該発生土については、浸透防止シート及び鋼板を敷設した別の場所に運搬済であるということと、現在、山梨県とJR東海により、周辺環境への影響を確認するために、山梨県と調整の上、調査を実施しているということで、仮置き場の直近の河川の水質については環境基準値を下回っていることが確認されたということと、発生土の仮置き場の土壌調査については現在調査中で、結果が判明次第速やかに公表するということで対応すると聞いているところです。
私の受け止めというところでは、先日、私からも、JR東海丹羽(にわ)社長に対しては、安全や周辺への影響に十分配慮して工事を進めていただきたいということと、工事の状況については地域住民へ丁寧な説明を行うとともに、万が一、何かトラブルがあった際には、速やかに地元関係者に対して情報共有をしていただきたいということを求めてきたところですので、しっかりこうした対応をしていただけるように、しっかり引き続き指導・助言をしていきたいというのが私の思いです。

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