2025年4月15日(火) 9:04 ~ 9:12
国土交通省会見室
中野洋昌 大臣
(大臣)
本日の閣議案件で、特に私から報告するものはありません。
(記者)
いよいよ万博が始まったわけですけれども、国土交通省ではこれに先駆けて大阪府でライドシェアの解禁というようなことをなさっています。
今の時点で成果であったり、また運転手の不足や渋滞を招いていないかなど課題についての現状の認識ということを伺いたいと思います。
(大臣)
大阪・関西万博期間中における来場者などの移動需要の増加に対応するために、御指摘の通り、大阪府・市、大阪タクシー協会と協議の上、タクシー及び日本版ライドシェアについては大阪府域全域で今運行可能としています。
そして万博期間中は、日本版ライドシェアを24時間稼働可能な状態とすることとしているところです。
4月13日に万博が開幕しました。
日本版ライドシェアについては、昨年12月より試行ということで実施を行っています。
試行実施期間中においては、タクシーも含めて配車アプリのマッチング率について概ね95%を超える高い水準を保っているということで、申込みに対して車両が手配できた割合が非常に高い水準だということですので、これはタクシーの補完をするという役割を有効に果たしていると考えているというのが現在の認識です。
運転手の確保や渋滞の発生などについて、現在特段の課題があったという報告は受けていないところですが、引き続き「移動の足」が確保されるように、大阪府・市、大阪タクシー協会と連携して、需給状況のモニタリングをしっかり今後も行いながら、適切に対応していきたいと考えています。
(記者)
今週末、土曜(19日)・日曜(20日)に、東京では山手線と京浜東北線が一部運休すると伺っています。
その理由が羽田空港アクセス線整備のためと聞いていまして、改めてこの羽田空港アクセス線に注目が集まる機会かと思いますので、この計画の意義と期待することをお答えいただけますでしょうか。
(大臣)
御指摘の羽田空港アクセス線・東山手ルートについては、JR東日本に対して、令和3年1月に鉄道事業許可、令和5年3月に工事施行認可を行ったところです。
現在、同社により工事が進められているものと承知しています。
本路線は、我が国の国際競争力の強化の観点から重要であると考えています。
羽田空港と都心部やJR東日本の既存ネットワークとの直通運転によるアクセスの向上に有意義なものであると認識しています。
国土交通省としては、令和13年度の開業に向けて、引き続き、JR東日本等の関係事業者と連携しつつ、空港内の関連施設の整備など、これは国土交通省自身で進めなければならない取組もありますので、こうした取組も進め、羽田空港へのアクセスの更なる向上を図っていきたいと考えています。
全国的な鉄道ネットワークのあり方に関する要請について
(記者)
先週、全国の29の知事が、鉄道ネットワークのあり方について大臣と首相に要望をされました。
この際首相が、知事と国とで議論の場を設けるべきだというような発言をされていまして、そこで指した国というのは、知事たちの方は国土交通省になるのではないかと言われているのでお聞きしたいのですが、あの要望の後、例えば首相から何かしらの指示があるなり、もしくは大臣が考えるなりの動きがあったかどうか、そして大臣がこの議論の場についてのスケジュール感なり、イメージなり、お持ちでしたらお聞かせください。
(大臣)
9日に長野県知事、鳥取県知事、広島県知事及び山口県知事が代表しまして、29の道府県知事による全国的な鉄道ネットワークのあり方に関する要請がありました。
同日石破総理にも同様の要請があったということは、私も承知しているところです。
私も知事の皆さま方からお話を伺いまして、人口減少等による長期的な需要減に直面しているローカル鉄道の再構築が急務であるということを改めて認識したところです。
こうしたローカル鉄道の再構築に向けては、令和5年の地域交通法の改正などにより、地域の関係者の合意形成に国が積極的に関与をし、そして予算面でも力強い支援を行うという仕組みを現在整えているところですので、私共としてはこうした支援を通じて利便性や持続可能性の高い地域公共交通の実現に向けた地域の取組の後押しを図っていきたいと考えている次第です。
総理が話し合いの場を設ける考えを示したというところの御指摘もありましたけれども、そうした発言があったことは私も承知していますけれども、具体的な議論の進め方については今後検討していくことになるのかと考えています。