2025年11月14日(金) 8:28 ~ 8:36
衆議院本館 議員食堂
金子恭之 大臣
(大臣)
本日の閣議案件で、特に私から報告するものはありません。
このほか、私から1点報告があります。
来週22日に、香川県及び愛媛県に出張します。
今回の出張では、造船業の現場を視察するため、国内トップの建造量を誇る今治造船の丸亀工場を訪問する予定です。
高市政権の成長戦略の肝である危機管理投資、その戦略分野の一つとして「造船」が位置付けられ、先日開催された成長戦略会議でも戦略策定に向けた検討が開始されました。
造船分野のとりまとめ担当大臣として、造船業の現場を自らの目で直接確認し、課題や実態を把握し、我が国造船業の抜本的な強化に向けたロードマップの策定、民間投資を促進する大胆な施策の具体化に活かしていきたいと考えています。
あわせて、今回の視察では、地域公共交通の担い手不足対策や安全性の向上のための課題解決に大いに期待される自動運転について、今年度の国土交通省の補助対象事業である伊予鉄グループで運行予定の自動運転バスに試乗する予定です。
是非皆さま方にも取材していただければと思います。
詳細は後ほど事務方から説明させます。
私からは以上です。
(記者)
今、全国的に問題になっているクマの問題ですけれども、閣僚会議が開かれたと思います。
国土交通省がどのような対策に関与しているのかというところをお聞かせください。
(大臣)
クマによる人身被害が相次いでいることを踏まえ、先程、お尋ねの第2回関係閣僚会議が開催されて、「クマ被害対策パッケージ」が決定されました。
国土交通省としては、新たなパッケージにおいて、河川におけるクマ出没防止対策として、国が率先して、都道府県等と調整し、クマ対策に有効な箇所の樹木伐採等を優先的に実施するとともに、河川区域内で、わな等の移動が柔軟にできるよう、占用許可を包括的に行うこととしています。
あわせて、道路・河川の管理を通じて得られたクマ出没に関する情報を市町村等へ提供することとしています。
また、インバウンドを含む観光客に対し、クマへの注意喚起や出没情報等について、SNSで多言語発信するなど、関係省庁と連携しながら、観光客の安全確保にも努めることとしています。
新たなパッケージを踏まえ、国土交通省としても、クマ被害の防止に必要な対策を着実に実行してまいります。
(記者)
本日夕方に、日本維新の会の藤田共同代表と面会される予定と聞いています。
主なテーマについてお聞かせください。
(大臣)
本日夕方、日本維新の会の藤田共同代表をはじめ、幹部の方々がお越しになり、意見交換をさせていただく予定です。
国土交通省は、国民の皆さまの命と暮らしを守り、我が国の経済成長や地域の生活・生業を支えるという重要な任務を負っています。
「政治の安定」なくして、国土交通分野の重要政策を実現していくことはできません。
維新・自民両党の政策合意を基礎として、共に手を携えさせていただきながら、政策実現に取り組んでいきたいと考えています。
今回、わざわざ国土交通省に御来訪いただくわけですが、こうした思いを踏まえながら、国土交通分野の重要政策について、率直な意見交換を行いたいと思います。
また、今国会では、「気象業務法及び水防法の一部を改正する法律案」を提出していますので、その成立に向けた御協力を仰ぎたいと考えています。
事前に何をテーマにするというお話は聞いていませんので、率直に今、連立を組んでいる維新の共同代表をはじめ幹部の方がわざわざお見えいただくわけですので、有意義な意見交換になればと思っています。
(記者)
日本維新の会が、3日前の11日に政府に提出した経済政策の提言の中で、北陸新幹線の未開業の敦賀-新大阪間ルートについても盛り込まれまして、現行の小浜-京都ルートから「他の合理的なルートへの変更を検討する」ことを提言されたと思います。
ルートに関しては、これまで与党で議論が進められてきましたが、今回、政府への提言に盛り込まれたルートの変更の検討について、大臣としての受け止めをお聞かせください。
(大臣)
今お話があった通り、今月11日に、日本維新の会から総理に対して、「新たな『総合経済対策』の策定に向けた提言」の申入れがあり、その提言において、北陸新幹線(敦賀-新大阪間)について、「他の合理的なルートへの変更を検討する」旨が盛り込まれていることは承知しています。
北陸新幹線(敦賀-新大阪間)については、整備に向けた議論の進め方などについて様々な御意見があると承知しており、今後、まずは与党において御議論が進められていくものと考えています。
国土交通省としては、一日も早い全線開業に向けて、引き続き、これまでの議論なども踏まえながら、鉄道・運輸機構とともに、丁寧かつ着実に取り組んでまいります。
まずは、与党において、御議論が進められていくということを見守っていきたいと思っています。