大臣会見

金子大臣会見要旨

2025年12月5日(金) 9:03 ~ 9:12
国土交通省会見室
金子恭之 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私から報告するものはありません。

質疑応答

北陸新幹線の延伸について

(記者)

先日、日本維新の会が北陸新幹線の延伸ルートについて、8ルートを公表し検討するというような方針を出しました。
これについて大臣の受け止めをお願いします。
また、維新が与党の一部になったことで、これまでとは議論の進め方・形が変わってくると思われますが、その点についてもどうお考えなのか、お伺いします。

(大臣)

日本維新の会が北陸新幹線(敦賀(つるが)(しん)大阪(おおさか)間)のルートについて複数のパターンを提示して再検証することを与党内で提案する旨の報道があることは承知しています。
北陸新幹線(敦賀-新大阪間)については、整備に向けた議論の進め方などについて様々な意見があると承知しており、今後、まずは与党において御議論が進められていくものと考えています。
今後とも、与党における御議論を踏まえつつ、一日も早い全線開業に向けて、国土交通省が、鉄道・運輸機構とともに、丁寧かつ着実に取り組んでいきたいと思います。

大手宅配事業者における配送の遅延について

(記者)

年末商戦や年末のECサイトのセール等の影響で荷物量が増加して、佐川(さがわ)急便などの配達各社で遅れが発生しているということがあるのですけれども、今国土交通省として原因をどのように分析しているのかというところと、あと、国土交通省としての対応があれば教えていただけますでしょうか。

(大臣)

佐川急便などの一部の大手宅配事業者において、配送の遅延が発生していることは承知していますが、一部の事業者において制限されていた荷物の引き受けについては、本日から再開されています。
今回の配送遅延については、大手宅配事業者から聞き取った内容を現時点で総合しますと、ネット通販サイトのセール実施等に伴い、荷物量について、予想を大幅に上回る急激な増加が発生したことが主な要因ではないかと考えています。
国土交通省としては、年末の繁忙期に向けて、宅配便サービスを巡る状況を引き続き注視して、必要に応じ、関係業界等に働きかけを行うなどの対応を行ってまいります。

首都高速の料金値上げについて

(記者)

高速道路の値上げ問題です。
報道で首都高速の通行料金の値上げを国が検討しているということだと聞いています。
御案内のとおり、道路局高速道路課でも企画課でも一緒なのですけれども、とにかく無駄なことをやっている、その象徴が日本橋の地下化ということです。
1兆円もかかると、正式なまだコスト発表はしていませんが。
インフラの老朽化対策、高速道路だけではなくて、トンネルや橋やなんだかんだということですけれど、お金が莫大にいることを国は分かっているわけですが、そういうところで無駄をやりながら、自分たちで金がないとなったら、国民あるいは利用者にそのツケを回す。
一方で、車でいうところでいうと、自賠責のお金が返ってきたり、それは金子大臣にも御尽力いただいたことを本当に感謝申し上げます。
あるいは、燃油の暫定税率が年末もしくは年度末に廃止されるという形で、景気浮揚策も一定程度やられているのに対して、片方で笑顔を出しながら、片方で金を取るというようなお代官様みたいなことをやる。
これはやはり、国民感情それから道路利用者感情からすると、相容れないものだと思っています。
国としての御見解を賜りたいと思います。

(大臣)

首都高速に関する報道はもちろん承知していますけれども、現在、首都高速道路会社において、今後も持続可能な道路サービスを提供していくための課題・対応策について、10月より検討会を開始し、年内に中間とりまとめを行うべく、議論されているものと承知しています。
12月1日に実施された第3回検討会では、近年、労務費や資材費が高騰している中で、引き続き、首都高速の安定的な道路サービスを提供するための財源確保に向けて、コスト縮減や利用者負担等の考えられる様々な対応について、議論がなされたと聞いています。
首都高速道路会社からは、現時点において、持続可能な道路サービス提供に向けた具体的な対応方針は未定であり、年内の中間とりまとめに向けて、具体的な内容について、引き続き検討していくと聞いています。
首都高速の日本橋区間の地下化事業については、首都高速の日本橋エリアは昭和39年の東京オリンピックに合わせ、既存の河川空間を活用して緊急的に整備された結果、現在では老朽化が進む一方で、既存の水辺空間を消失するなど、都市の景観や快適さを損なうこととなりました。
こうした中、有識者からは、老朽化した首都高速都心環状線は、高架橋を撤去し、地下化などを含めた再生を目指すという提言を複数回頂いています。
また、中央区からは、国・東京都に対して、「地下化の協力について、責任を持ち全力で取り組む」との申し入れがなされたことは御存じのとおりだと思います。
これを受けて、首都高速道路会社において、この区間を含め、首都高速全体の大規模更新計画を策定しました。
その後、東京都、再開発事業者などの関係者と調整し、費用負担を決定した上で、首都高速道路株式会社において令和2年より日本橋区間の地下化事業に取り組んでいます。
この日本橋区間の地下化事業によって、必要な老朽化対策等が行われることで、安全・安心の確保とともに、その機能を将来にわたり維持することが可能となります。
首都高速の日本橋区間の地下化事業については、引き続き、首都高速全体の老朽化対策を行いつつ、首都東京の中心である日本橋周辺の都市景観を再生し、地域の魅力を向上させるため、まちづくりと一体となって進めていきたいと考えています。
国土交通省としては、高速道路の持続的な管理運営を行いながら、老朽化対策に資する大規模更新事業を、周辺のまちづくりと連携して進めていくことは重要であると考えており、引き続き首都高速道路会社や関係機関と連携しながら、必要な対応を進めてまいります。

(記者)

道路局の作文を読まされるのも、大臣も大変だと思いますけれど、景観というなら是非、三越(みつこし)前に立ってみていただけたら助かる、景観なんてあったものじゃない。
それから1点漏れていました。
首都高速をやり始めると、他の都市交通も大体、国土交通省は値上げに走るのですね。
それからNEXCOもあります。
他の都市交通に対する料金上げ、波及の可能性はありますか。

(大臣)

現時点において、料金改定について、他の高速道路会社から具体的に検討に関する相談は来ていません。

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