2026年10月6日(火) 10:41 ~ 10:57
国土交通省会見室
井林辰憲 大臣
(大臣)
本日の閣議案件で、特に私から報告するものはありません。
このほか、私から3点報告があります。
1点目は、成田空港の視察についてです。
一昨日、日曜日に、成田空港に関する視察を行いました。
京成上野-成田空港間を結ぶ京成電鉄のスカイライナーに乗車・視察を行ったほか、成田空港の運用状況、C滑走路予定地、空と大地の歴史館を視察するとともに、千葉県知事や空港所在3市町の首長の皆さまとの意見交換を行いました。
スカイライナーの視察では、成田空港の鉄道アクセスの機能強化の必要性を強く認識するとともに、京成電鉄に対し、台風第25号等の際に空港の滞留者解消に貢献いただいたことに深く感謝を申し上げました。
その後の成田空港の視察では、成田空港が様々な困難を乗り越え、地域との「共生・共栄」を深めてきた歴史的経緯に触れるとともに、成田空港と地域がともに発展・成長していかなければならないとの思いを一層強くしました。
意見交換では、先の四者協議会での重い決断に心から敬意を表するとともに、成田空港会社に対しては、今後の取組を進める上で必要な対応をお願いしました。
皆さまからは「更なる機能強化」への強い期待や、これに最大限協力したい旨、空港周辺の産業基盤整備等と一体的に進めてほしい旨、お話をいただきました。
今回の視察でいただいた地域の思いをしっかり受け止め、「空港づくりは地域づくり」との考えに立ち、地域との「共生・共栄」を深めながら、スピード感を持って、プロジェクト全体をしっかり進めていく決意です。
詳細は事務方にお問い合わせください。
(大臣)
2点目は、千葉県の被災地視察についてです。
日曜日に、堤防が決壊した印旛沼や、佐倉市内の土砂崩れ、土砂流入により運転を見合わせているJR内房線などを訪れ、豪雨による被害の状況や応急復旧の取組を確認するとともに、視察後には熊谷千葉県知事と意見交換を行いました。
現地では、豪雨による被害の大きさを目の当たりにするとともに、千葉県内では多くの土砂災害が発生していることなどを、現場で直接伺いました。
改めて、今回の一連の豪雨が地域の皆さまに与えた影響の大きさを実感したところです。
千葉県知事との意見交換では、早期の復旧・復興に向けた国の継続的な技術的・財政的支援について、強い御要望をいただきました。
特に、酒々井町における盛り土崩落に対しての支援要請をいただき、TEC-FORCEの追加派遣を決定し、昨日、土砂災害専門家等が現地調査を実施しました。
引き続き、河道閉塞箇所の復旧や浸水の解消に向けた支援を最大限、実施してまいりたいと思います。
また、印旛沼の決壊箇所の堤防の復旧や、鉄道の早期運転再開に向けた取組を進めるとともに、千葉豪雨で課題となった内水氾濫対策については、有識者等から成る検討委員会において、今後進めるハード・ソフトの具体的な対応を議論するなど、関係機関等と連携して、しっかりと取り組んでまいります。
今回の視察でいただいた御意見をしっかり受け止めながら、引き続き、被災自治体の皆さまと連携し、国土交通省の現場力・総合力を最大限発揮し、被災地・被災者に寄り添った災害対応に、全力で取り組んでまいります。
詳細は事務方にお問い合わせください。
(大臣から)道路のアンダーパス冠水事故防止に向けた取組について
(大臣)
3点目は、道路のアンダーパス冠水事故防止に向けた取組についてです。
令和8年8月千葉豪雨をはじめ、大雨によるアンダーパスの冠水により、各地で人的被害等が発生したことを踏まえ、各道路管理者において、冠水リスクの高いアンダーパスについては、予防的な事前通行規制の導入や路面標示の強化など、実施可能な対策から速やかに取り組んできたところです。
国土交通省では、こうした取組を一層推進していくため、各アンダーパスのリスクに応じた事前通行規制の基準や遮断機の設置など、具体的な対策内容を整理した「アンダーパスにおける冠水事故防止に向けたガイドライン」を策定するとともに、排水設備等の点検方法を定めたマニュアルを改定し、本日、公表します。
本ガイドライン等を全国の道路管理者に対して周知するとともに、警察等の関係機関とも連携しながら、引き続き、アンダーパスの冠水事故の防止に向け、実効性ある対策を速やかに講じてまいります。
詳細については、後ほどプレスリリースを行いますので、事務方にお問い合わせください。
私からは以上です。
(記者)
簗大臣の関係ですが、2日の会見では事実関係の精査を行っているとのことでありましたが、報道で出ている数字の内容、簗氏の国土交通省側への働きかけの有無など、現時点で確認された事実があれば教えてください。
加えて、前回予算額の決定と簗大臣の関係はありませんよというお話だったかと思いますが、これは現時点でも変わっていないという理解でよろしいか伺わせてください。
(大臣)
簗大臣に関する一連の報道等を受け、現在、事実関係の精査を進めているところです。
先日お答えしたとおり、社会資本整備総合交付金の配分については、限られた予算の中で、地方公共団体からの要望や事業の進捗状況、重点配分対象の有無等を総合的に勘案して、行っているものです。
したがって、報道されている御指摘の発言のような形で、道路予算が削減された事実はない、と報告を受けています。
これは変わりません。
その上で、簗議員側からの問合せや2市町への予算配分等を含め、事実関係を精査した結果については本日中に、主な指摘に答えられる内容をまとめて公表する予定としていますので、もう少しお時間いただければと思います。
(記者)
週末に千葉県でJR内房線の視察をされましたが、代替輸送の確保状況と今後の見通しを教えてください。
(大臣)
一昨日の10月4日に、令和8年8月千葉豪雨や先月の台風第25号などにより甚大な被害に見舞われた千葉県に足を運ばせていただき、その際、土砂流入により運転を見合わせているJR内房線の被災状況や代替輸送への対応状況について確認してまいりました。
改めて被災箇所の被害の深刻さを実感するとともに、内房線及び並走する県道の早期復旧に向け、国土交通省としても、千葉県やJR東日本などの関係機関とともに連絡調整会議を設置し、取組を進める所存です。
この被災箇所を含む、内房線の姉ケ崎-木更津間については、代替輸送の確保が急務でしたが、同区間は平均して1日あたり約5万3000人が利用する区間であり、代行バスのみによる輸送には限界がありました。
このため、長浦駅構内に折り返し設備を仮設し、昨日10月5日より長浦-木更津間において、先行して鉄道の運転を再開することとなりました。
これと併せて、復旧までに時間を要する姉ケ崎-長浦間において、千葉県内外から確保したバス約100台を活用して、代行バスの運行が開始されています。
初日については、一部時間帯では代行バスの乗車までに待ち時間が生じる場面があったものの、JR東日本をはじめとする様々な関係者の御尽力の結果、大きな混乱はなかったとの報告を受けています。
国土交通省としては、これまでも、日本バス協会への協力要請、区域外営業の弾力的運用など、様々な支援を行ってまいりましたが、引き続き、代替輸送の確保に取り組むとともに、一日も早い全線の復旧、運転再開に向け、必要な支援を全力で行ってまいります。
(記者)
簗大臣の発言の関連でお聞きします。
先ほど、本日中に事実関係の精査の内容を公表されるとのお話だったので、それを踏まえまして現時点でお答えできる範囲内でお願いします。
2日午後に簗大臣が開いた会見で、「国土交通省に箇所付けの結果を問い合わせをして確認した」との発言をされていたと思います。
具体的にどのような問い合わせがあったか等の事実関係の認識、問い合わせの回数、時期、部署について教えてください。
また、2市町の予算額が決まる前にこういった問い合わせがなかったのかどうかについてもお願いします。
併せて、那須烏山市と那珂川町に対して、国土交通省が示した「社会資本整備総合交付金」について、道路予算額がどういった理由で減額されたのか、また、一般的に前年度比で50%以上削減されるケースはほかにも多く見受けられるのかどうか、お願いします。
(大臣)
先ほど申し上げたとおり、本日中に主な御指摘に答えられる内容をまとめて公表する予定としていますので、今しばらくお時間いただければと思います。
(記者)
本日中に公表される内容について改めて枠組みとしてお伺いします。
調査といいますか精査をされた主体となった部署、どういった内容を射程に入れ調査されたのか、また、前大臣や政務三役を対象に精査・調査されたのかどうか、この調査の範囲について教えてください。
また、先ほども指摘の発言のような形で道路予算が削減された事実はないと前回の会見から仰っていたと思うのですけれども、このように精査がまとまっていない段階で判断をされた理由・根拠について教えてください。
(大臣)
先ほど申し上げたとおり、本日中に前回の記者会見でいただいた主な指摘に答えられる内容はまとめて公表する予定ですので、そうしたことも含めてもうしばらくお時間をいただければと思います。
なお、社会資本整備総合交付金の配分は限られた予算の中で地方公共団体からの要望や事業の進捗状況、重点配分対象の有無等を総合的に勘案して行っているもので、事務方に確認したところ、報道されている御指摘の発言のような形で、道路予算が削減された事実はないと報告を受けていますので、そう申し上げさせていただきました。
(記者)
昨日、簗大臣が発言について謝罪されて撤回されていたと思いますが、率直に本件については、道路局の予算配分について様々な疑念が国民から抱かれかねないようなものだと認識していますが、これについて改めて受け止めなどありましたらお願いします。
(大臣)
まず、個々の政治家の政治活動に関する御発言については、国土交通大臣という立場ではコメントを差し控えさせていただきたいと思います。
なお、社会資本整備総合交付金の配分は、繰り返しで恐縮ですが、限られた予算の中、地方公共団体からの要望や事業の進捗状況、重点配分対象の有無等を総合的に勘案して行っているものです。
それをしっかりと御説明していきたいと思っています。
(記者)
アンダーパスのガイドラインについて伺います。
豪雨災害時の冠水リスクが高い箇所では、遮断機や路面標示の設置を求めて通行規制に取り組むということで、各自治体は財政面での確保も課題になるかと思いますが、国土交通省としてはどのような予算を講じていくお考えかお聞かせください。
(大臣)
アンダーパスについては、まずは予防的な事前通行規制や車両の侵入防止対策など、当面の対応について8月27日に全国の道路管理者に周知をし、実施可能な対策から速やかに取り組んできたところです。
今回のガイドラインは、こうした取組を一層推進して、アンダーパスごとに人的、物的被害の発生状況や冠水履歴、道路の種別を踏まえ、冠水リスクを評価し、リスクに応じた事前通行規制の基準や遮断機の設置など、車両侵入防止対策を講じることとしています。
今月4日には千葉豪雨で冠水した国道16号のアンダーパスを視察しましたが、特にリスクの高い箇所については、冠水する前の予防的な事前通行規制を実施することの重要性を認識したところです。
今後は今回発出しますガイドラインを全国道路管理者に周知するとともに、設備および運用の両面から各箇所の状況に応じた実効性のある冠水防止対策を進めてまいりたいと思っていますし、予算については、御要望いただければ、御要望や事業の進捗状況に応じて総合的に勘案して御支援をさせていただきたいと思っています。
(記者)
簗大臣の関係で追加でお伺いします。
社会資本整備総合交付金の一部が減額された那須烏山市、那珂川町だけでなく、簗氏を支援した那須塩原市、那須町で、同じ交付金が増額されたとのことが弊社の取材で確認されました。
これら2自治体の増額の理由と簗氏の関与の有無について事実関係をお伺いします。
もし、内容公表の際にこちらの事実関係も確認できるのであれば、そちらの回答も伺えればと思います。
(大臣)
御指摘の件については今朝の報道で、初めてお伺いしたものですので、事務的に可能かどうかはわかりませんが、今日中の公表にあわせて御説明できるように事務方には指示しますが、間に合うかどうかは現時点でお約束できないということは御承知おきいただきたいと思います。