本日の政務三役会議の報告をいたします。
一点ございます。
平成２３年度組織改正を７月１日付けで実施することにつきまして、確認をいたしました。
なお、組織改正の詳細につきましては、組織令の閣議決定の際に皆様に御報告させていただきます。
その他一点ございますのは、２０１１年５月の訪日外国人旅行者数についてでございます。
２０１１年５月の訪日外国人旅行者数については３５万８千人となりました。
これは前年同月比でマイナス５０．４％でございます。震災発生後の訪日外国人旅行者数の減少幅は、３月が前年同月比で５０．３％減、４月が同６２．５％減、５月が同５０．４％となっております。
なお、５月の訪日外国人旅行者数としましては、ＳＡＲＳ（サーズ）の影響を受けた２００３年５月の２８万９千人以来の８年ぶりの低水準となっております。
東日本大震災以降、観光目的はもとよりビジネス目的でも訪日する外国人が大幅に減少する傾向が５月も継続しております。
３月１２日から３１日は前年同期比７３％減でございました。
４月の６２．５％減と比較して、５月は減少幅が縮小しつつあり、底を打ったとの見方もできますが、原発事故の収束の目途がたっていないことから、訪日外国人旅行者数につきましては、当面は厳しい環境を想定せざるを得ないとの認識でございます。
私からは以上でございます。

（問）総理が２次補正の編成を指示されて、小規模かつ７月の上旬に提出ということで時間的な制約もあると思いますが、国土交通省としての対応をお願いいたします。
（答）総理指令が出ておりますので、その方針を踏まえて適切に対応をしてまいりたいと思っております。

（問）ＪＲ北海道の石勝線の火災事故に関してなのですけれども、省として何らかの対応を検討されていると思いますがいかがでしょうか。
（答）この件に関しては、大変ゆゆしきことであり、事業改善命令や改善指示を出す方向で進めております。

（問）改善命令か指示かというところはいかがでしょうか。
（答）改善命令の部分と改善指示の部分と両方になると思います。

（問）改善命令は、いわゆる避難誘導で問題があったという認識でしょうか。
（答）その辺も踏まえて、細かい詰めをしているところでございます。
例えば事業改善命令につきましては、トンネル内で脱線をした事故がございましたが、それに対して非常ブレーキの操作や旅客の避難誘導の手順などのマニュアルはどうなっていたのか、また、マニュアルに問題があったのか、なかったのか、マニュアルがあったとしてもその手順通りに本当に行ったのかどうかなど、その辺も含めて今後きちんとしていかなくてはなりませんので、その辺については改善命令ということになると思います。
改善指示につきましては、減速機吊りピン取り付け部のナットの締め付けの管理が一部箇所で実施されていない、推進軸について探傷検査等の一部が実施されていないこと等が認められた等がありますので、そういうところについては改善を指示するということになると思います。

（問）北海道エアシステムの飛行機が地面ぎりぎりまで降下するというトラブルがありましたけれども、それに対する受け止めを改めて伺いたいのと、当初は月曜日から火曜日までの予定で立入検査を行っておりますけれども、それが今でも行っていて、昨日は徹夜で今朝の６時位まで行ったということでしたが、これは国交省として問題をかなり深刻に見て、検査に力を入れているということなのでしょうか。
（答）この事態は大変深刻に思っております。
後１秒とか後４秒とかという報道があったようでありますが、まさに後１秒や後４秒の範囲で多くの人命が損なわれる可能性もあったということであれば、これはしっかりと調査をし、なぜこういうことが起こったのか、そして次にこういうことを起こさないようにどうしたら良いのかということについて、しっかりと行うべきだと思っております。

（問）ＪＲ北海道に対する改善命令、改善指示ですが、これはいつころ出されますか。
（答）できるだけ早い時期にということで、今日は大臣の方からもそのような話があったと私は認識しております。

（問）今週中にも、という感じでしょうか。
（答）今週中ということかはわかりませんが、できる限り早い段階でということになろうかと思います。

（問）当然、ＪＲ北海道の方からは改善内容をいついつまでに報告させるというような形になるということでしょうか。
（答）ＪＲ北海道からのきちんとした弁明の機会を設けますので、一方的にこちらが出して、一方的に従ってもらうということではなくて、やはりＪＲ北海道としての弁明もしっかり受け、いろいろとやりとりをした上で、最終的には改善命令、改善指示を出していくということになるんだろうと思っております。