(問)今日、スカイネットアジア航空の立入検査の結果概要が出ました。5人追加で不正な身体検査証明の取得があったということですが、このことについてのご所感をお願いします。
(答)5月29日と30日に、スカイネットアジア航空に対しまして、さる5月23日に提出されました改善措置の実施状況を確認するための立入検査を実施したところです。一部の規定類の不備を除き、概ね措置が講じられていることを確認したところです。ただ、今ご指摘がありましたように、改善措置の一環として実施されていた同社の内部監査において、5名の操縦士を社内の所定の手続きを経ないで乗務復帰させていた事例が報告され、今まで5件だったのですが、さらに5名についてそのようなことが報告されたということです。そのために、立入検査におきましては、健康管理担当者とか乗員に対して健康管理や自己申告について適切な教育を実施するとともに、乗務復帰に当たって指定医等の判断を仰ぐことなどにより、健康管理体制をさらに強化するようにという、そういう内容の指導を行ったという報告を受けております。今後の話ですけど、引き続き、定期監査などを通じて、同社の改善措置の確実な実施について指導を徹底してまいりたいと考えています。同社については、もちろんこれらの指導にしたがって、速やかに業務の改善に努めていただきたいと考えています。
(問)関連した質問ですが、スカイネットアジア社でこういった安全に関する体制がかなり脆弱だということが分かったと思いますが、他の新規エアラインもスカイネットアジア社と変わらないような体制、変わらないようなやり方で、これまで飛行機を飛ばしてきていると思います。そういった意味では、他の新規エアラインに対してもこういったような同様な問題がないかとか、同じような脆弱な体制になってないかとかチェックすべきではないかと思いますが、その辺りについてどうですか。
(答)航空事業にとって安全というのは最大の課題ですので、当然定期的なもの、あるいは臨時的なもの等いろいろな監査を通じて、その辺のチェックはしていると思いますが、こういう事案がありましたので、安全の徹底のためにそういった観点も当然視野に入れて定期監査等を行い、徹底していきたいと思っています。