副大臣・大臣政務官会見

三井副大臣会見要旨

2010年11月8日(月) 16:09 ~ 16:23
国土交通省会見室
三井辨雄 副大臣 

質疑応答

私の方から冒頭によろしいでしょうか。
11月6日土曜日に馬淵大臣と津川政務官と一緒に八ッ場の方に行ってまいりました。
特に、橋や付替道路等も見てまいりましたけれども、今の生活再建事業をしっかり見てきたつもりであります。
私もこれで2回目なのですけれども、1回目は10月13日で、そのときも知事、長野原町長、東吾妻町長などとお会いし、今回は特に大臣から御挨拶をしていただきました。
大臣からは地元の方々に、これまでの苦しみのお詫びを申し上げたことと、それから2点申し上げました。
今回特に知事、長野原町の高山町長を始め申し上げたかったことの1点は、平成24年度の政府予算案に反映できる来年の秋までに検証の結論を得ることを目標とするということです。
それから2点目は、中止の方向性には今後言及せず、一切の予断を持たずに検証するということです。
この2点をそれぞれ群馬県知事、各町長さんに申し上げたところです。
併せまして、当初10月13日に行ったときもお願い申し上げたのですが、地元の皆様との対話を早くやりたいと。
今回は特に大臣からも地元の皆様との対話集会をいたしたいということを申し上げてまいりました。
できるだけ早い時期に、地元の皆様と対話をいたしたいということを、意見交換を含めてお話してきたところでございます。
私からは以上です。

(問)今のお話の関連なのですけれども、来年秋までの検証作業の終了ということで、具体的に今後どれくらいのペースでどのように検証作業を進めていくというふうにお考えですか。
(答)検証はスケジュールを含めて、特に住民との意見交換を早急に申し入れながら、関係都県の皆様と早期実現に向けて直接考えを伝える方向で申し入れていきたいと、このように思っております。
特に、「検討の場」においては、1都5県と相談しながら、透明性と客観性を確保しつつ進めていきたいと考えております。
それから、今申し上げましたように、地元の住民の皆様との意見交換をまず早急にしたいと、もう1点は、1都5県の知事との意見交換会についても、特に10月25日の知事からの共同声明を踏まえて、馬淵大臣は、大臣としての考えを直接伝えることが望ましいという方針をお持ちであり、早急に申し入れることになろうかと思っております。

(問)民主党は衆議院選挙のマニフェストで、八ッ場ダムの中止とはっきり掲げていたわけですけれども、今回、中止を前提と言うことを止めるということは、マニフェストとの整合性を副大臣自身はどのようにお考えですか。
(答)私としても、先ほど冒頭に申し上げましたように、10月13日と11月6日の2回行ってまいりました。
私も10月13日は当然初めて行ったわけですし、次回は改めてできれば全議員、あるいは国土交通委員会の皆さんに超党派で現場を見ていただく、視察をしていただくということがいろいろな意味でそれぞれの判断が下せるのではないかと思っておりますし、これからはそういう働きかけをしていきたいと思っております。

(問)尖閣のビデオの流出問題について、今日の午前中に海上保安庁が容疑者不詳のまま刑事告発しましたけれども、こうした判断にいたった理由と今後どういった展開になるとお考えか、この2点お願いいたします。
(答)私は、海上保安庁から夜中に報告を聞いておりまして、ビデオの映像については厳正に管理されていると、大臣が指示しているということを承知しております。
映像の管理状況については、今申し上げましたように調査をまずは徹底的にやるということが大事だと思っております。

(問)尖閣の映像に関して、一部報道で石垣海保への調査では全職員が流出に関与していないと証言しているということがありましたが、副大臣のところにはそういった報告が入っていますか。
(答)そういう報告は入っておりません。

(問)今回海保が編集した4本の映像が流出したと断定されたわけですが、この流出した映像に関して、いつ編集されて、編集後どういうふうに管理されていたかということはわかっているのでしょうか。
(答)少なくとも、私の段階ではそこまで詳しいことは知りません。

(問)八ッ場ダムの件ですが、先週、馬淵大臣はいわゆる基本高水について再計算をするという考えを示されましたが、一方で再検証に当たっては基本高水の再検証とは分けて考えるということをおっしゃっているのですけれども、そもそもダムが必要なのかという議論をする再検証の場で、ダムが必要という根拠にしてきた基本高水がおかしいと、その数字がどうなのかということが提起されている中で、その基本高水については再検証に全く考慮しないというのは些か疑問ですが、それはどのように整理をして、関係ないということで切り分けていくのでしょうか。
(答)大臣は、並行して行うということでした。
非常に難しいところだと思いますけれども、今の状況下で言うと基本高水と八ッ場ダムというのは切り離して検証すべきだと。
理由にならないかもしれませんけれども、一切の予断を持たずに検証するということを言っておりますので、そこは分けて考えたいと。
大臣と意見は一致しております。

(問)分けて考える、予断を持たないということはわかりますが、では22,000という数字がもし仮に半分ぐらいだったとしたら、全く再検証の意味をなさないと思いますが、それでも分けて考えるというのは普通に考えるとおかしいなと。
本当にダムが必要なのかということを考えるための再検証なのに、その前提が全くおかしいと言われている中で、分けて考えるというのは普通の方の感覚からするとおかしいと。
逆に、結論ありきなのではないかと思ってしまいますが、その辺はいかがでしょうか。
(答)ある部分はおっしゃるとおりでございますけれども、しかし58年前に八ッ場ダムの調査が始まったと。
その頃の基本高水の計算が、今おっしゃったように22,000トンになったということですけれども、実際にそのころの計算がもう58年前ですから、そのあとまた基本高水については計算したということだったか定かではないのですが、その辺を大臣ともう一度よく話をして答弁させていただきたいと思います。

(問)先ほどの中で確認ですが、検討の場での1都5県の知事との対話よりも、地元の住民との意見交換会の開催を優先させたいというお考えということでよろしいですか。
(答)今回大臣が視察して、知事さん始め皆さんに先ほどの2点をお伝えしたということですが、特に我々とすれば地元としっかりと意見交換をしたいというのは、そこも最優先しながら、今回群馬県知事さんを始め長野原町長さんにこういうことを説明してきましたということを1都5県の知事の皆さんにご報告しなければならないということです。
住民との対話、意見交換というのはいつになるか分かりませんけど、群馬県知事さんと長野原町長さんに申し上げてきましたからその返事待ちです。
1都5県の知事さんには今回の2点のことについては、まずご報告を申し上げるということであります。

(問)先週の木曜日に横浜・南本牧の国際コンテナ戦略港湾を視察されたと思いますが、この時期に視察された狙いと、視察された印象を差し支えない範囲でお願いします。
(答)ご存じの通り、我々とすれば新成長戦略の一環として、国際競争力の面からもコンテナあるいはバルク港というのはしっかりと重視しなくてはならんと。
見た感じは、海外との競争面ではまだまだ不十分だなと。
ガントリークレーンというのも見させていただきましたけれども、それに対する税制の問題、あるいは港湾法の改正、予算の問題などがありますので、今回視察したことは大変勉強になったと思います。

(問)近畿の方は視察されないのでしょうか。
(答)まず現場を見たいと思っておりますので、できるだけ多くの所を時間が出来れば行くつもりであります。

ページの先頭に戻る