副大臣・大臣政務官会見

室井大臣政務官会見要旨

2012年2月6日(月) 18:20 ~ 18:29
国土交通省会見室
室井邦彦 大臣政務官 

質疑応答

本日の政務三役会議でありますが、2点ございました。
1点は雪による被害状況や、現地の対応状況を把握するため、昨日、奥田副大臣が長野県、津島大臣政務官が青森県の現地調査を行いましたので、その概要について報告がございました。
もう1点は観光立国推進基本計画の素案について協議を行い、その基本的な内容について了承をいたしました。
本計画につきましては、今後、交通政策審議会観光分科会での審議等を経て、年度内の閣議決定を目指したいとの報告がありました。  

(問)今日の政務三役会議で議論された観光立国推進基本計画ですが、今回の見直しにあたって、重視している点や新たに盛り込む項目などがあれば教えてください。
(答)観光立国推進基本計画の案については検討委員会を8日に開催させていただくことになっております。
皆さん方には、8日以降に具体的な基本計画の発表をさせていただきたいと思っております。
今現在でのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。

(問)東京ゲートブリッジが12日に開通する予定なのですが、新名所としての期待も高い中で、改めて橋の可能性の狙いや期待、特に海外へのアピールもあったかと思いますけれど、経済効果などもございましたら教えてください。
(答)東京湾は国際コンテナ戦略港湾として、日本の成長戦略の要だと我々は考えているところであります。
また、東京ゲートブリッジの開通によって、東京湾の主要幹線道路へのアクセスが更に向上して、物流の効率化や交通渋滞の緩和を図れると考えております。
直接の経済効果は、走行時間短縮等を考えますと、年間で約190億円と試算をさせていただいております。
また、橋からは、天気が良ければ東京スカイツリーや、富士山も見えることなどから、副次的な効果として、東京の新たな観光名所になると確信をしております。
もう少し詳細なお話をすれば、物流の効率化については、中央防波堤外側の埋め立て地から江東区の若洲への所要時間が19分から10分程度に短縮されることになります。
さらに、交通渋滞の緩和については、交通渋滞の激しい国道357号線の流入交通量が約3割減となり、約1.4万台の減になります。

(問)政務官は先週の31日と1日に、日本海側拠点港に選ばれた浜田港と境港の視察を行って、島根県、鳥取県の両県知事と意見交換をして要望等を受けられたと思いますが、それを受けて改めて考えられたことや感じられたことがあればお聞かせ下さい。
(答)境港、浜田港を直接視察しましたが、両港とも非常に期待が持てると思います。
自然環境も素晴らしいですし、原木取得機能ということで検討委員会の先生方の評価も、境港が順番として1番で、2番目が浜田港ということでございました。
平井(鳥取県)知事からも国際フェリーや国際RORO船での追加選定など、新しいご要望をいただいております。
ともかく、私の視察の原点と申しますのは、それぞれ商工会議所や港湾管理者や知事・市長さんが、選定に向けて情熱を込めて色々な計画書を出され、抱負を述べられましたが、そのようなことが、しっかりと順調に進捗しているかどうか、また、その決意を持続していただいて、地方整備局、そして市・県とも常に連携が取られているか、そのようなことを確認しつつ我々国土交通省も、国策として財政や制度など、色々なことについて出来る限り総力を挙げてバックアップをするということを申しておりますので、そこを再度確認をさせていただいて進めていきたいと思います。
この日本海側拠点港の大きな目的の一つはやはり、震災に強い物流のネットワークをしっかりと構築するということです。
太平洋側の港湾は震災で甚大な被害を受けました。
そうなると、日本海側の港湾から色々な物資の援助が出来るということが新潟港から学んだことであったわけです。
もちろん、対岸の中国、ロシア、東アジアは間違いなく成長するという中で、その成長を取り込むような日本海側拠点港の育成というか、発展に繋げていきたいと思います。

ページの先頭に戻る