副大臣・大臣政務官会見

長安大臣政務官会見要旨

2010年6月29日(火) 14:32 ~ 14:44
国土交通省会見室
長安 豊 大臣政務官 

質疑応答

この間、政務三役会議はございませんので、私からは特にございません。
以上でございます。

(問)昨日から高速道路の無料化の社会実験が始まりましたけれども、改めて実験結果を踏まえて、来年度以降の無料区間というのをどのように決めていかれるというあたりについて、現時点での御所見をお願いします。
(答)昨日から始まった高速道路の無料化の社会実験ですけれども、9時間、12時間、24時間と実績のデータを皆さんに公表させていただいております。
これは昨日もテレビ等の報道でされておりましたけれども、日頃使われている方、また日頃一般道を使われていたけれども今回新たに高速道路を使おうとされた方、また無料になったので一度乗ってみようという方、様々いらっしゃるかと思います。
昨日始まったばかりでございますので、まだそう言う意味でそこまで分析出来ないのかなと思っております。
もう少しデータをある程度の期間に渡って見てみることによって、細かな分析を行って最終的に今後どのような高速道路無料化に繫げていくかということも決定してまいりたいと考えております。

(問)概算要求の時点では、概ねの来年の規模感というのはもう決めるということになるのでしょうか。
(答)それも概算要求がこれから8月末ぐらいを目処に行われていくかと思います。
それまでの間に、当然、夏休み、お盆もございます。そういった中で高速道路の実際の通行量の変化等もしっかり見極めて、概算要求に反映するかどうかも含めて検討してまいりたいと考えております。

(問)国際コンテナ戦略港湾の選定の件ですが、当初であれば6月末というのがあと2日ぐらいですが、現時点での進捗状況をお願いいたします。
(答)次回を7月下旬から8月上旬にということで御報告をさせていただきました。
そのスケジュール感で次回の日程を調整させていただいているというところでございます。
次回に間違いなく採点、選定ということになると考えております。

(問)昨日出ました、国労の不採用の問題に関しては和解が成立しました。
昨日のJR東海さんの社長の会見を聞くと、まだ国土交通省から具体的には雇用等の話は来ていないということだったのですが、国土交通省として雇用のお願い等をお話しに行かれるのか、もし行かれるならどのタイミングなのか教えてください。
(答)私も昨日の会見は拝見させていただきました。
ただ今回、この国鉄の採用の問題というのは長年解決できなかった問題に、ある種一歩大きく踏み出せたと思っております。
具体的に今後の対応につきましては、私も現段階では存じ上げておりません。

(問)高速道路無料化の関係なんですけれども、国交省としては狙いとしている物流コストの引下げであるとか地域経済の活性化といったことを掲げられているかと思うのですが、一石を投じてどこまでできれば今の段階で目標を達成できたということになるのか、どこまでその狙いが達せられればというふうに考えられていらっしゃるのか。
(答)これは現段階でここまでが具体的な目標ですと申し上げるのはなかなか難しいかなと思っております。
参議院選挙のようにこの議席取ればこれが勝敗の分かれ目ですといったことを数字で言えれば簡単なのかもしれませんけど、地域の活性化と物流コストの削減、こういったことに関しては地域の活性化というのも何をもって活性化と言うか、これは観光地でありますと観光客が具体的にこれくらい伸びた、物流に関して言いますと、物流コストがこれだけ下がったというのが一つの指標にはなるとは思いますけれども、それぞれの指標についてこれだけ達成できたから問題無し、問題有るというような指標はなかなか作りにくいのかなと思っております。
ただ言えるのは、今おっしゃられたように、地域の活性化、物流のコストの低減といったことにつながるよう、我々も今回の社会実験だけではなくて今後の無料化についてもしっかりとした案を作っていきたいなと思っております。

(問)先週スカイマークが茨城-神戸便の9月からの運休を発表したんですけれども、理由として自衛隊との調整がつかなかったということを挙げていて、県との調整を事前にどこまでやっているのかはっきりしないところはあるんですけれども、今後のスカイマーク社の便の運休の在り方ですとか地元との調整、防衛省との調整、この辺国交省としてどういうふうに関わっていかれるのか、教えていただけますか。
(答)一義的には航空会社の路線の存廃ということに関しては、これはあくまでも航空会社と関係する自治体、そこの話合いだと私ども認識をしております。
一方で、それだけで考えられないような地域も、例えば離島というのはそれだけでなくて国も全面的に出て行かなければいけないというような場面もあるかと思います。
ただ、今回のスカイマークの問題に関しましても、私も報道で拝見をいたしましたけれども、今後の詳細な対応をまだ決めているわけではございませんし、詳細を聞いている段階ではございません。
私も今このように世間が参議院選挙で騒々しい状況ではございますけれども、一度航空局と一緒にスカイマークの方の御意見も聞いてみたいなと思っております。

(問)参議院選挙で消費税の在り方というのが非常に議論になっているのですが、消費税を含む税制の抜本改革のあるべき姿というか、その点については政務官はどのような御見解ですか。
(答)消費税を含めた税制の抜本改革ということは、それこそ5年以上前から言われ続けている話です。
とりわけ消費税という単語に関しては、あまりにも私は過敏に報道され過ぎているのかなという気がいたします。
税制の抜本改革、私も個人的には今の税制というのはあまりにも複雑すぎると思っております。
簡素・中立・公平という今までの税制の観点から、民主党としては納得ということを税制の中の概念として入れるべきではないかということを常々申し上げてきております。
さらに、それにも増して昨今言われておりますのは、国際競争力ということを考えたときに例えば法人税が世界の主要国と比べたときに高いのではないかという議論も言われているわけです。
また、大臣も常々申し上げておりますように、日本はこれだけ大きな財政赤字を背負っております。
先日もサミットがありましたけれども、サミットの中でも突出している中で、各国は2013年に現在の財政赤字を半減するということですが、日本は2020年にプライマリーバランスの黒字化をいうことを目指しているわけです。
そういう意味では、これはまさに税制自体を見直していかなければならない時期にきているんだと思っております。
もちろん、さはさりながら私ども昨年の夏、まだ1年も経っていないあの総選挙で皆様と御約束したのは、この衆議院の任期である4年間については消費税を上げるということは行いませんということも約束をしているわけです。
一方で、今申し上げたような様々な観点から税制の抜本改革ということが視野に入ってきているということは事実だと思います。
ただ、これは最終的な案を各党の皆様とも相談をしながら案を作り上げて、その案を基に次回の総選挙で国民の皆さんの信を問うというスタンスでいくべきだと私も思っております。

(問)高速無料化の関係で、渋滞が発生している箇所がありますけれども、そういう箇所は渋滞が今後も続くようであれば、無料化のやり方を見直すということもある得るのでしょうか。
(答)あくまでも高速道路無料化、取り分け今回の社会実験というものに関しては、事前のシミュレーションの中で、大きな長距離の渋滞が発生しないという所を重点的に選んだつもりでございました。
ただ、この24時間のデータを見てみますと、実際に渋滞の発生というものが起こっている所がございます。
ただ、先ほども冒頭申し上げましたように、まだ始まって36時間くらいの話でございます。
そういう意味では、もう少し長い目で見て対策というものを考えないといけないかなと思っております。
対策というのは大きく分けて二つになるのかなと思っております。
今、現道と高速道路のつなぎ目で起こっている渋滞、これは様々な要因があると思いますけれども、当初、無料化を想定していなかったために、例えば降り口の所にすぐに信号があるとか、そういった所は素人が考えても渋滞が発生してしまうわけです。
そういった所の改良をまずしていくということも一つの方策にはなるでしょうし、また逆に言うと、路線自体の無料化自体も見直すということも一つの解決策になるのかなと思っております。
いずれにいたしましても、渋滞があまりにも発生してしまいますと何のための無料化か分からなくなってしまうわけです。
そこは、我々は注意深く今後のデータの動きというものも見極めながら対応を考えて行きたいと考えております。

(問)今の点で確認なんですけれども、要するに年度途中であっても、実際に対象になっている無料区間のうち、ここは渋滞がひどいからうやめようという選択肢もあり得るということなのでしょうか。
(答)私がもう申し上げたかったのは、この3月末までに高速道路の無料化をさせていただくというのは1,652キロ、まだ供用、未供用の部分がございますけれども、それに関しては3月末までは固定でございます。
その後の高速道路無料化についての検討のときにという意味でございます。
渋滞の発生の原因の分析もしていかないといけないと思うのですね。
ただ単に渋滞が発生しているからどうするということでなくて、この信号が悪いのか、あるいは道路の構造が悪いのか、これはそれぞれ理由が違うかと思います。
それによって講じる対策も異なってきますので、簡単に対策が取れるものは当然対策を取るでしょうし、取れないものに関しては、根本的にどういった対策を取るのかということを考えていかなければならなないと考えております。

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