副大臣・大臣政務官会見

長安大臣政務官会見要旨

2010年8月5日(木) 14:31 ~ 14:44
国土交通省会見室
長安 豊 大臣政務官 

質疑応答

この間、政務三役会議はございませんので特にございません。
以上でございます。

(問)国際バルク戦略港湾の応募港湾について、今発表がございましたが、今後のスケジュール等について改めてお願いいたします。
(答)3日に締め切りをさせていただきました。
そして、今日、皆様にお配りさせていただきましたけれども、全部で応募者数が11者、13港でございます。
今後のスケジュールですけれども、8月19日、20日、27日と、この3日間でプレゼンテーションを行っていただこうと考えております。
そして、年内に最終的には選定作業を終えたいと思っております。
以上でございます。

(問)以前、各対象項目に1港ずつ以上というお話がありましたけれども、その選定港数、何港指定するのかということは、もう決まっているのでしょうか。
(答)コンテナの場合とバルクの場合と選定する目的というものが少し違います。
コンテナの場合、この間記者会見でも何度もお話させていただきましたけれども、いかに現在、釜山を始めとした東アジアに流れてトランシップされている日本の貨物というものを日本の港に集めて、そこから基幹航路に乗せていくか、そうすることによって、基幹航路を維持、拡大していくかということが大きな目標であります。
一方で、バルクに関しては、今後パナマ運河の拡張もありますし、また船舶の大型化ということもあります。
そういった中にあって、例えば穀物等のように1港で揚げるというだけではなくて、2港揚げ、一つ目の港では水深のある岸壁が必要ですから、そこに大きな船を入れて貨物をある程度降ろして、次は水深の浅い港に2港目に寄って揚げるという、こういった効率的な運送、海運というものができるように進めたい、またもう一つの観点としては、例えば一つの港に大きな船で揚げて、そこから内航フィーダーで配送していくというやり方等、こういった観点からこのバルクの戦略港湾を選んでいきたいということでございまして、そういう意味では大きな経済効果が出ると、効率化が図れるということであれば、数を決めることなく選定していきたいと思っております。
今の段階で、何港に絞るということを考えているわけではございません。

(問)プレゼンテーションをもらった上で、それを審査というか点数化するプロセスを取るのでしょうか。
(答)コンテナと同じように、また再評価を委員の方々にしていただいて選定という方向に持っていきたいと思っております。
おそらくプレゼンテーションもこの一回だけではなくて、また二度、場合によっては三度ということになっていくのではないかと思っております。

(問)有識者、専門の方に来ていただいてですか。
(答)はい。11者ですから、かなりの膨大なプレゼンテーションになるかと思います。
コンテナの時もそうでしたけれども、応募内容につきましては概要を国土交通省のホームページの方に掲載させていただこうと思っております。
ただ御理解いただきたいのは、すぐにという声もあるかもしれませんけれども、プレゼンテーションが、皆さんが終わってからではないと、よそのが途中で見えてしまうというのは良くないと思っておりますので、皆さんがいったん終了した段階でホームページ上に掲載させていただくということを考えております。

(問)選定の際に重視するポイントというのをもう少し詳しく言っていただいてよろしいでしょうか。
(答)やはりバルクに関しては、これは基本的には、コンテナの場合は内に入ってくるもの、また内から外に出て行くものという視点がありました。バルクに関しては、基本的には、外から日本に物を運んでくるというということです。
昨今、中国などの資源の消費が膨大になっていると、世界の資源を買い占めているなんていうような報道もよくありますけれども、やはり日本も石炭、あるいは穀物、鉄鉱石を世界で買い負けない、買うときにコスト負けしないようにいかにコストダウンを図っていくかということが重要だと思っております。
これはひいては我々消費者にも大きく寄与するものだと思っております。
そこの観点がやはり一番重要なポイントだと思っております。

(問)この表でいくと、静岡県さんが清水港と田子の浦港として応募されたということだと思うのですけれども、この両港に対して港湾の整備とか、こういう計画書の内容について明記されてこの2港として応募するというようなことですか。
(答)以前も申し上げておりましたけれども、バルクに関しては先ほど2港揚げというような場合には当然、連携港というものが出てくるわけです。
そういう意味で、清水港と田子の浦港は穀物の輸送に関して連携をされるということで持ち込まれたんだと思っております。
ただ、今申し上げましたように、いかにコストの低減を図るか、2港揚げという場合には1つ目の港で大きい船で水深深い岸壁を用意しておいてそこに入れるということでありますから、両方を同じように深くするということでは何のための選定か分からないと私は考えております。
そういった内容も含めてこれはプレゼンテーションの中で具体的にお伺いしていきたいなと思っております。

(問)今回は港の港湾管理者の他に、取り扱う対象品目、企業さんの名前なども別途公表されるのでしょうか。
(答)今の段階では、企業の名前までというのは公表は控えさせていただこうと思っておりますけれども、プレゼンテーションを受けた段階で、概要の段階ではお名前を公表させていただく方向で進めたいと私は考えております。
企業側の方々の了解を取るというのが前提になるかと思いますので。

(問)選ばれた港に対する重点的な整備なんですけれども、これはもう来年度の予算の中でそういったものが反映されていくということでしょうか。
(答)この間、御質問をいただいておりますコンテナ港湾でもそうなのですが、皆さんにまず御理解をいただきたいのは、選んだ港にもちろん重点的に予算の集中ということをしていくわけでありますけれども、そもそも目的は整備をするためではありません。コンテナで言うといかに貨物を集約するか、またバルクで言うといかに穀物を始めとしたバルク貨物の輸入のコストを下げるかということであります。
そのために必要であれば、例えば今申し上げたような大型船舶に対応したような岸壁、あるいは航路泊地というものを整備しなければならないと思います。
またさらには2港揚げのときに、このような規制緩和、あるいは税の優遇というものがあればコストの低減が図れるというものに対してはどんどん採用していきたいと思っております。
そういったことも含めてプレゼンテーションのときに計画書の中に盛り込んでいただいて、我々の今後行っていく支援策に盛り込んでまいりたいと考えております。

(問)種目、品目がいろいろありまして、品目によっても立候補している港の数に若干違いがありますけれども、主な品目で幾つという、そういうイメージというのはないのでしょうか。
(答)先ほども申し上げましたように、今の段階でどの品目が何港ということを決めているわけではありません。
逆に言いますと、おそらく皆さんからプレゼンテーションを受けると多分十何時間という時間になるかと思いますけれども、そのプレゼンテーションの中身をお伺いをして、また計画書の中身をしっかりと拝見させていただいて、本当にどれだけのコストダウンが計られるのかというところを見極めてまいりたいと考えております。

(問)19日、20日、27日でプレゼンテーションということで先ほど教えて頂いたのですが、具体的にいつの日付でどの港がプレゼンテーションをするか決まっているのでしょうか。
(答)現在の段階を申し上げますと、調整中でございます。
というのは、各港湾管理者の皆様ご都合がありますので、この3日のうちで駄目な日を出していただきながら、それでパズルのように今組み合わせていっている最中でございます。
一部では、知事さんがプレゼンテーションを行いたいというような声もあるようです。

(問)確認なのですけれども、来年度の予算から大型船舶の岸壁ですとか航路泊地というのは反映されるというふうに考えていいのでしょうか。
(答)ごめんなさい。
先ほどの質問の回答漏れですね。年末までに決まりますので、年末予算編成の段階で盛り込めるものについては盛り込んでいきたいと思っております。
もちろん、他省庁との交渉等もあるものもございますので、そういったものについては来年度ではなくて再来年度になるものもあるかと思いますけれども、今回のこの選定には、少なくともコストダウンが図れるということでありますから、我が国の経済にとってはプラスになることでありますので、できることから一つずつ積み上げていきたい、速やかにやっていきたいと思っております。

(問)この表を拝見しますと、一般的に、例えば鉄鉱石などの取扱いの大きな港が漏れていると言いますか、手を挙げておられない部分もあるような気がするのですけれども、こういうことについて、国としてヒアリングとかの中で政策誘導していくようなことは特に考えておられないのでしょうか。
(答)そもそもこのバルクの港湾の選定に関しては、どなたでも手を挙げていただいて結構ですということを申し上げております。先ほど申し上げましたように、目指すべき姿、目標というのはやはりコストダウンをいかに図るかということだと思っております。
そういう中で、取扱いの大きい港が手を挙げていただければそれもいいですし、取扱いが中ぐらいの港、あるいは少ない港も手を挙げていただいて、これだけコストメリットがあるんだと、これだけ効率化できるんだということを提案していただくということは、我々ある種白紙でお受けしてきたわけです。
そういう意味では、大きい所に是非手を挙げてくださいというような働きかけは一切しておりません。

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