副大臣・大臣政務官会見

津川大臣政務官会見要旨

2010年10月14日(木) 13:00 ~ 13:15
国土交通省会見室
津川祥吾 大臣政務官 

質疑応答

政務三役会議のブリーフィングを始めさせていただきます。
この間政務三役会議は開催されておりませんので、私の方からお伝えすることはございません。何かご質問がございましたら、お受けをさせていただきたいと思います。

(問)新大臣になってからの政務三役会議というのは、一度だけということですか。
(答)そのとおりでございます。

(問)国土交通行政が激動する一方で、政務三役会議が一度だけというのは非常に少ないと思うんですけれども、その会議自体の位置づけというのはどのように政務官はお考えなのでしょうか。
(答)政務三役会議がもちろん国土交通省として、意思決定をする最高機関でありますから、そこで最終的に決定をしなければならないものについては、当然政務三役会議を開催してやらせていただきたいと思っております。
ただ、それぞれの三役ですとかそれぞれの場で通常の業務を行うことに関して、必ずしも三役会議を開催しなければならないというふうには、私がこの間担当させていただいている中では特に感じておりません。
それぞれ情報交換ですとか、大臣に対する御相談ですとか、そういったことはさせていただかなければいけない件はたくさんございますが、それはその都度、様々な場でやらせていただいております。

(問)会計検査院の方から、特別会計について過大な繰り入れがあったということで指摘を受けていますけれども、受け止めと今後の方針を教えてください。
(答)会計検査院からの指摘は大変重く受け止めなければならないと思っております。
大変不適切な処理があったのではないかと、私ども政務三役としてもこれは大変重い指摘であると思っておりますし、大いに反省をしなければならないと思っております。
既に関係部署に対しまして、不用見込額というのを十分考慮して、支払予定額のより適切な把握に努めるようにということで、周知を図ったところであります。
予算の執行過程の中で確実に不用が見込まれるものについては、一般会計からの繰入額に反映するということで繰入額を適切なものにしていきたいというふうに考えているところでございます。

(問)鉄道建設・運輸施設整備支援機構の利益剰余金について、野田財務相が昨日一般会計に繰り入れた財源に充てたいと御発言されましたけれども、政務官のお考えと今後の対応方針についてお聞かせください。
(答)鉄道建設・運輸施設整備支援機構の利益剰余金につきましては、私自身仕分けをさせていただいた立場でございますし、この部分についてはしっかりと情報公開をして明確にした上で、国庫に返納すべき部分についてはしっかりと返納させていただくべきだと私も思っております。
ただ、一つには特例業務勘定の剰余金ということで、将来の年金の支払いの見込み、あるいは国鉄改革の残された課題等々、そもそものその形成の由来からしてこの使い方はどうあるべきかということについても、国土交通省の中でもいろいろ意見がございますし、各業界、多くの国民の方々からも様々な御意見を頂いているところでございます。
ただ、私自身は、国土交通省のお金でも機構のお金でもなくて、基本的には国民のものだと思っております。
そういった意味で、どういった形で使わせていただくかということについては、正に調整中であり、金額までは今の段階で詰めておりませんけれども、財務省ともいろいろ議論をさせていただきながら結論を出してまいりたいと思っております。

(問)直接の担務ではないと思いますが、三点ほど港湾のことでお聞きします。
今年の5月末に国土交通省の成長戦略が出されて、海洋政策、その中でも特に港湾を筆頭に位置付けて重視していくという報告が出されて、予算も日本の成長のために出していくということで、前原前大臣や港湾を直接担当していた長安前政務官は、こういう場でも港湾や海洋政策についてお話があったように記憶しております。
こちらが質問をしないから、ということなのかもしれませんが、最近、海洋政策、港湾について話題が提供されていないという気がしております。
」それから、先ほど幹事社の方が御質問されていたことと関係があるかもしれませんが、長安前政務官は港湾を担当しておられて、今は新しい三役で市村政務官が港湾の御担当だと思いますが、従来は成長戦略会議等があった後に政務三役会議の報告も含めて長安前政務官がこういう場ですぐに直接ブリーフィングをされていたのですが、今の体制では津川政務官は担務ではないので会議等は御出席はされないと思います。
そういう場合に、直接お話が聞けたり、あるいは三井副大臣から御担当としてお話があるのか等、体制はどのようなイメージをしておけばよいのでしょうか。
また、国際バルク戦略港湾というのは、11月19日に新しい提案を締め切るということで進んでいると思いますが、前の国際コンテナ戦略港湾のときは、最終の提出があって御議論が当初より遅れたのではないかと思うのですが、今回のバルクは13港、たくさんそれぞれの品目について候補が出ている中で12月末までに御決定をされる、指定をされるというのはちょっと工程的に厳しいのではないかと素人目には思うのですけれども、それらについては政務三役の方でご議論等はされてないのでしょうか。その辺りを教えて下さい。
(答)まず港湾政策について、私のブリーフィングの中で確かに触れてなかったかもしれませんが、御理解いただきたいのは、基本的に政務三役会議のブリーフィングでありますし、頂いた御質問に対してお答えさせていただいているものです。
長安前政務官からは「自分の担務やったからな」というふうに言われておりますので、たまたま私の担務ではないということで御質問いただいてないのかなと思っております。
別に政策的に重要度が低下したということは全くございません。ただ、これまでの議論の中では、重要港湾の絞り込みですとか、国際コンテナ戦略港湾の話ですとか、そういったところで正に話題になりやすかったところはあったかもしれません。
バルクについては、御指摘いただきましたように大変熱心な議論を今頂いているところでございまして、日程に合わせて何とかやらせていただきたいということで、進めていただいているというふうに私の方は伺っております。
担務ではございませんので正確なところまでは申し上げられませんが、御質問いただければしっかりとお答えさせていただきたいと思います。

(問)三井副大臣と八ッ場ダムの視察に行かれて、現地でもいろいろとお話があったと思いますが、行かれてみて、改めての感想と今後の進め方のスケジュール感について教えて下さい。
(答)私と三井副大臣と昨日現場に入らせていただいて、知事と両町長始め地元の方々と話をさせていただきました。
まず私と三井副大臣が就任をさせていただいて御挨拶ということで、お伺いしたことがメインでありました。
意見交換をさせていただいたことと、現場をいろいろと私自身見てまいりまして、私の感想を申し上げますと、やはり本当に大変ご迷惑をお掛けをしていると、大変申し訳ない思いを新たにしたところであります。
今後のスケジュールで申し上げますと、正に検証作業をスタートさせていただいて、今それをなるべく早めに結果が得られるようにということで、大臣からも指示を頂いて詰めさせていただいているところでありますので、これは1都5県にも御協力頂きながらなるべく早く進めるという作業をさせていただきたいと思っています。
また、昨日の意見交換の中でも、検証作業はそれはそれで一生懸命早くやってもらいたいし、工程も早く示してもらいたいと知事から御要望を頂きましたが、同時に生活再建については、そこのところと切り離して、とにかく早くやってもらいたいといった御要望も頂いたところであります。
私どもとしても検証作業についてスピード感を持って、そして生活再建についてもこれはしっかり実行させていただくことをお約束しているところでありますので、遅れることのないようにスピード感を持ってやらせていただきたいと思っております。

(問)先ほどの鉄道建設・運輸施設整備支援機構の利益剰余金の話なのですが、この問題は民主党政権全体の財政運営問題に関係する話だと思うのですが、先ほど国土交通省のお金ではなく国民のお金であるとおっしゃいましたけれども、大部分は返すべきものであるという認識でよろしいのでしょうか。
(答)どういった形でそれを使わせていただくのかということについて、私が国民のお金だということを申し上げたのは、国土交通省が自分のお金であるから、財務省に渡したくないとか、少しでも多く取ってやろうという発想に立ってはいけないということを申し上げているわけです。
実際にどれくらいの金額を国庫に入れさせていただくのか、あるいはこの鉄道建設・運輸施設整備支援機構が仮に必要な部分を残すとなったとしても、それは鉄道建設・運輸施設整備支援機構が自由に好きに使っていいというお金では決してないわけでありまして、それは正に国民のために使わせていただくということの発想でやらせていただきたいということであります。
金額、割合については、今具体的なイメージを持っているわけではありません。

(問)一部で整備新幹線はなかなか財源が厳しいので、そういうものに転用できないかという意見も出ておりますが、その辺りはどうでしょうか。
(答)そういう御意見も頂いてはおりますが、今の段階でそういった具体的なところまで煮詰まってきているわけではありません。

(問)検討課題ではありますか。
(答)要望として頂いているということです。

(問)官邸の方で政策コンテストに関係した評価会議が初めて開かれたと思いますが、各省、特別枠に盛り込んだものが、思いやり予算だったり、様々な形で、国土交通省として一部前倒しで補正でセットした部分もあるかと思うのですが、どういう姿勢でその政策コンテストに臨んで、逆にそれが通らなかったときの影響についてはどういうお考えでしょうか。
(答)それぞれの事業ごとに違うと思います。基本的に私どもが今のこの財政の状況の中で、余裕があったらお金をつけていただきたいというものを要求しているつもりは全くございません。
全て是非やらせていただきたいものの中で精査をして要求をさせていただいているつもりです。
その中で特別枠として特に多くの国民の皆様方にも分かりやすくこういった理由で是非やらせていただきたいというものを中に入れさせていただいたというつもりでございますので、その事業の必要性をそれぞれ説明させていただきたいと思いますし、つかなかったらどうなるかということを今考えておりません。

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