副大臣・大臣政務官会見

吉田副大臣会見要旨

2012年9月10日(月) 16:00 ~ 16:12
国土交通省会見室
吉田 おさむ 副大臣 

質疑応答

 本日の政務三役会議の概要を御報告いたします。報告事項が1件ございます。
 水管理・国土保全局より東北地方及び関東地方における渇水の状況について、報告がございました。
本日の政務三役会議については以上です。

(問)超小型車の事なのですが、これから導入促進に向けて、来年度の予算を含めどのように取り組まれていくのか、今のお考えをお聞かせください。
(答)超小型モビリティにつきましては、交通の省エネルギー化・低炭素社会に資する新たなカテゴリーの交通手段であることは皆さん御承知のとおりだと思います。
地域の手軽な移動手段として、高齢者、子育て世代等の移動支援、観光地等にも、地域の賑わい・振興等にも貢献することも期待されています。
今御質問の件ですが、まずは今年度中に新たな制度を創設します。
いわゆる超小型モビリティの公道走行を従来より簡便な手段で行えるようにするための認定制度を、まず今年度中に創設するということが1点目です。
そして2点目は、今予算のお話がありましたが、今回特別重点要求枠、いわゆるグリーンという枠の中におきまして、地方自治体、観光・流通関係事業者等の主導による先導・試行導入を加速する観点から、事業計画をそれらからお出しいただきまして、車両導入費用など先導・試行導入に関わる事業計画を精査させていただきまして、その実施に向けて費用の1/2を補助するという制度を予算として要求しております。
金額的には、平成25年度概算要求分で約6億円という形で要求しているところであります。

(問)先ほど、1時間ほど前に、日本航空の株式発行のプライスが決まりまして、3,790円と、いよいよ19日の上場に向かって、準備が整った状況になりましたが、現時点において、今回民主党が主導する形で再生を図って来ましたが、6千億円近い資金が国庫に返される見通しが立ちましたが、何かコメントがございましたらお願いします。
(答)ようやく値段が決まったということで、こうしてJALの再生がいわゆる一区切りがついて、しっかりと国費を投入しましたけれどお返し頂けるということは事実関係としまして、しっかりと頑張って頂いたという感想を持っております。
なお、JAL、ANA等の関係だけでなく羽田のスロットの問題、あまり関係ありませんが、羽田空港の騒音問題が千葉市で起こっておりますので、その現地の視察に会見が終わりましたら参ります。
これにつきましては千葉県、特に千葉市の皆様におかれましては大変御迷惑をお掛けしていると思っております。
私の生まれ育った、現在も住んでおります地域は大阪空港の滑走路の真下にあります。
さわさりながら一切何らの手当を生まれて以降受けたことがございません。
それは騒音の高さがそれほどになっていないということでございますが、今回の千葉県の例はそれよりも騒音の大きさは小さくはありますが、今まで一切なかった所に突然おこっております。
住宅を購入するのにそのような話は聞いていないというところでございますので、この地域の皆様の御理解というのは非常に重要であると思っております。
航空行政の中においても羽田のスロットの話が出ておりますが、便数を増やすということは、夏になりましたら南風等で長い間御迷惑をお掛けする可能性も高くなってまいりますので、確実にその地域の皆様にも、出来る限りの対応を私はさせて頂きたいと考えております。
それはJALだけでなく航空各社に関わってまいりますので、あえて今御質問がございましたので申し上げさせて頂きたいと思います。

(問)それに関連して、企業再生支援機構が半民半官のファンドとして、これは一つの成功例になるかと思いますが、今後このようなアプローチは国土交通省としても進めて行くということでしょうか。
(答)それはケース・バイ・ケースの事案だと思います。
そういうことが国土交通省の関係する業界又は企業において起こり得るのかどうか、その時にその歳出の仕方がどうなのかは適時適切に対応をしていくということで、今回の企業再生のあり方というのは、一つの事例として大きく残っていくと感じております。

(問)騒音問題の関係で、出来るだけの対応を考えていきたいということですが、具体的に言うと、どのような事でしょうか。
(答)今様々な可能性を探っております。
例えば飛行機の進入の高度を高くする、進入する場所を変えていく、航空路のあり方を考えていく。
一番いいのはこれ以上便数増やさない、場合によっては減らしていくのが一番いいことですが、羽田空港の持つ国家的な意義からすると、そのようなこともかないませんので、そういう意味では様々な可能性を考えていって御理解を賜っていくことだと思っております。

(問)いつ頃までにそのような方向性を出すお考えですか。
(答)まだ、方向性を出す考えはございません。市長はじめ地域の皆さんからの御要望が直接私に届けられましたので、それを受け止めてということでございますので、正直申しまして、この件につきましては今、様々な模索、また、現実的に実証実験的なものも行っておりますので、それらを受けてということであります。

(問)それは、大田区上空も飛ばすという可能性も含めてでしょうか。
(答)どの可能性をもってということは考えておりません。
様々な御提案を頂いておりますけれども、それらを一つ一つ出来る限り精査していくという形をとっていきたいと思っております。

(問)なるべく音を出さないということですが、従来も例えば少し高い位置から急に降りてくる等の工夫は様々やられていると思うのですが、それにプラスしてさらに今後色々な検討をされるという理解でよろしいでしょうか。
(答)そうだと思います。可能性は今申し上げましたように、空域の関係もありますので、すぐに線を引いてということでもあり得ませんし、また、飛行機自身が出す騒音の大きさ、飛行機の機種によって随分違うと思います。
先ほど申し上げました、私の子供時分でしたら、小学校で授業を受けていても、窓開けていたらうるさくて授業が聞けませんでした。
しかしながら年を追うごとに機種が変更されていき、騒音の大きさが小さくなっていってという形になると、児童にとってもそれほど大きな問題になってはいないと聞いておりますので、やはりそのようなものも含めて、機材も含めて全てのものを考えてということで、考えていかなければならないと思っております。

(問)最初におっしゃった渇水状況の話で、ひとたび渇水がありましたら大変なことだと認識しておりますが、どのように呼びかけたいと考えておられますか。
(答)節水という言葉は私の子ども時代からありました。今回の10%の取水制限ということ、今、渡良瀬川で行っておりますが、今回は利根川・江戸川という形で広げて参ります。
断水等が起こらないように10%であるならば、ポンプ圧等々でなんとか対応が出来ると聞いております。
ですから、ご家庭におかれましても、出来る限り水は、節電をして頂いたように蛇口をすぐ止めて頂くなり、またお風呂のお湯は、例えば普段使っておられる目盛りが3であれば、2にして頂くなり1にして頂くなり、また、洗濯機につきましても、電力の方ではまとめて一度に洗濯物を入れて頂ければ電気の節電になると同時に、同じようにこれは水の節約にもなりますので、小さいところからひとつひとつ皆さま方のご家庭からも節水をして頂いたらありがたいと思っております。
もちろん、御承知のとおり、これは農業用水に使う分もございますので、これは大体9月半ば後半以降になりますと、需要が少し減ってくると聞いておりますので、その辺のご協力も、まだ10%の段階ではお願いすることはありませんが、様々皆さまには水は電力まではいかないかもしれませんが、雨が少なければ御協力をお願いしたいと思います。
都会に住んでおりますと、雷雨や豪雨で雨は降っていると思われるかもしれませんが、これはいわゆるダム地域、関東平野で言いますと、奥の地域に雨が降らないとダムに水が溜まりませんので、そのあたりのご理解もして頂けたらと思います。

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