水害を知る

 水害を知るには、「1.水害を意識する」こと、「2.現状を認識する」ことが必要です。

  1. 水害を意識する

  2. 国土の特徴 日本は水害・土砂災害が多発する特徴を持った国です。
    水害の可能性 いつどこで水害が発生するかわからず、あなたも他人事ではありません。

  3. 現状を認識する

  4. これまでの対策 これまでの河川整備で水害に対する安全度は高まっています。
    気候の変化 しかし、気候変動のため雨の降り方が激しくなっており、
    災害の頻発化 全国で水害が頻発化しています。
    これからの対策 大規模な豪雨に対しては避難対策が命を守るカギです。
水害の発生に対してあらゆる主体が避難行動をしているイラスト

 リスクを知る

 リスクを知るには、「3.自分の居場所の危険度を知る」こと、「4.避難を考える」ことが必要です。

  1. 自分の居場所の危険度を知る

  2. 水害の危険性 水害の一般的な発生パターンとその怖さを知りましょう。
    居場所のリスク あなたの居場所は、次のどれですか。
    1. 家屋倒壊等氾濫想定区域:家が流されるかもしれません。
    2. 浸水想定区域:家の中まで水につかるかもしれません。
    3. 浸水が想定されていない区域。
    あなたの居場所は木造ですか?何階建てですか?
    居場所のリスクを示したイラスト
  3. 避難を考える

  4. 避難の方法 あなたの居場所によって避難方法は異なります。
    1. 家屋倒壊等氾濫想定区域の場合は、立退き避難が必要です。
    2. 浸水想定区域内の場合は、立退き避難が必要です。ただし、想定される浸水の深さより高い場所で、水が引くまで我慢でき、水、食糧などの備えが十分であれば屋内で安全確保することも可能です。
    避難先の選定 立ち退き避難には、以下の避難先が考えられます。
    1. 行政が指定した避難場所。
    2. 安全な親戚・知人宅/安全なホテル・旅館等の自主的な避難先。
居場所に対する避難方法を示したイラスト 行政が指定した避難場所と自主的な避難先(親戚宅やホテルなど)を示したイラスト

 対応を知る

 対応を知るには、「5.行動に移す」こと、「6.個人に応じた避難行動・避難生活」が必要です。

  1. 行動に移す

  2. 避難のきっかけ 避難のきっかけとなる3つの情報を意識してください。
    (1)気象情報 (2) 河川情報 (3) 市町村から発令される避難情報
    (1)気象情報には、以下の3つの情報があります。
    1. ①注意報は、災害が発生するおそれのあるときに発表されます。
    2. ②警報は、重大な災害は発生するおそれのあるときに発表されます。
    3. ③特別警報は、重大な災害が発生するおそれが著しく高まっているときに発表されます。
    (2)河川情報には、以下の4つの情報があります。
    1. ①氾濫注意情報は、氾濫の発生に注意を求めるときに発表されます。
    2. ②氾濫警戒情報は、避難準備などの氾濫発生に対する警戒を求めるときに発表されます。
    3. ③氾濫危険情報は、いつ氾濫してもおかしくない状態のときに発表されます。
    4. ④氾濫発生情報は、すでに氾濫が発生しており、氾濫水への警戒を求めるときに発表されます。
    (3)市町村から発令される避難情報には、以下の3つの警戒レベルがあります。
    1. ①警戒レベル3の高齢者等避難は、高齢者や障害者等が危険な場所から避難することを促す情報です。
    2. ②警戒レベル4の避難指示は、対象地域の全員が危険な場所から避難することを促す情報です。
    3. ③警戒レベル5の緊急安全確保は、命の危険があり、直ちに安全確保することを促す情報です。

  3. 個人に応じた避難行動・避難生活

  4. 個人の特性に応じた避難行動 個人の状況に応じて適切な避難を考えて準備をしましょう。
    1. 避難の方法・避難先を決める。
    2. どうやって移動するかを考える。
    3. 支援者を探す。
    いつどこへだれと避難するか整理し、訓練しましょう。
    1. 自分や家族で、 マイ・タイムラインをつくる。
    2. 市町村や地域と訓練を行い、避難経路の検証を行いましょう。
    個人の特性に応じた避難生活 個人の状況に応じて、避難行動後の避難生活を考え、2つについて考えましょう。
    1. 避難先で生活できるのか。
    2. 自分にとって必要なものは何か。