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河川局

平成15年度河川局関係予算概要

U.社会資本整備重点計画(仮称)について

2.社会資本整備重点計画(仮称)のうち治水、急傾斜地崩壊対策、海岸関係部分

 過去十年間で全国ほとんどの市区町村において水害、土砂災害等が発生しており、これらの頻発する災害に対し適切に対応するとともに、新しい時代における様々な要請を踏まえ、安全で美しい国土づくりを実現するため、平成15年度より社会資本整備重点計画(仮称)の、治水事業、急傾斜地崩壊対策事業、海岸事業分野として、以下の施策を重点的かつ計画的に実施する。

改革の取り組み

重点的、効率的な事業実施
新規採択時評価、再評価の充実、事後評価の本格的実施
事業箇所の重点化を引き続き進め、事業効果の早期発現
既存施設の効率的な活用のため、ダム等における既存ストックの有効活用
被害軽減のため、ハードとソフトによる総合的な施策展開
技術開発等による一層のコスト縮減
 
他事業、地域社会、市民団体等との連携を図った事業の実施
地域社会、住民等が積極的に参加する河川整備計画策定の取り組み
水質改善や都市雨水浸水対策のための下水道事業等との連携の強化
河川等における様々な市民団体等の活動との連携
 
わかりやすい指標の作成
アウトカム指標等によるわかりやすい説明と評価
居住地周辺の潜在的な水害の危険性についての情報の提供
地域住民の視点からの河川環境に対する評価の実施

重点的、効果的かつ効率的な実施に向けた取り組みや事業の概要

<治水事業>
基本施策
安全で安心できる災害に強い国土づくり
 平成12年東海豪雨に見られるように頻発する水害、土砂災害に対応するため、治水施設の整備水準の向上を計画的に進める。特に、近年の集中豪雨の多発等に対応し、都市域における浸水被害解消のため、下水道との連携を図りながら都市雨水対策を進める。また、被害の軽減を図るためのソフト対策を充実する。さらに、安全でおいしい水の確保を図るとともに、想定している計画を超えるような降雨等による被害を最小化するための危機管理施策を推進する。
美しい国土づくり
 国民の川づくりへの積極的な参画や環境問題への関心の高まりを踏まえ、河川と人との関わりの再構築を目指し、動植物の生息・生育空間である河川において、豊かで美しい自然環境の保全と再生を図るとともに、河川を活かした地域づくり等を推進する。

事業の概要
(1)安全で安心できる災害に強い国土づくり
 水害、土砂災害対策のための河川改修、ダム建設、砂防、地すべり対策等
 河川改修と下水道整備の連携による都市雨水対策
 近年の洪水による床上浸水を生じた地域における床上浸水対策
 災害弱者関連施設や重要交通網等に対する土砂災害対策
 ゼロメートル地帯の堤防の耐震化
 水道水源となっている河川、ダム等の水質浄化対策
 洪水、火山噴火災害のハザードマップの作成支援
 災害に関する情報をリアルタイムで提供するための施設整備     等
(2)美しい国土づくり
 河川、湖沼における湿地、干潟等の保全、再生
 魚類の生息環境を改善するための魚道の整備等
 下水道等との連携により実施している清流ルネッサンスU
 河川の流量不足の解消
 水辺交流拠点の整備
 都市等における親水性豊かな河川空間の整備
 緑の保全、創出のための都市山麓におけるグリーンベルトの整備   等

<急傾斜地崩壊対策事業>
基本施策
安全・安心の確保
 全国で頻発する急傾斜地の崩壊による災害から国民の生命を保護するため、事業箇所の重点化等を図り、急傾斜地崩壊対策を計画的に推進し、事業効果の早期発現に努める。また、事業の実施にあたっては、施設整備に併せ、土砂災害防止法等に基づき急傾斜地崩壊危険箇所の増加抑制及び住民との双方向性を確保した迅速な情報提供等を推進するため、警戒避難体制の整備等ソフト対策を適切に組み合わせ、関係機関との連携を図り、災害の防止、被害の軽減等に努める。
誰もが安心して暮らせる生活の実現
 急傾斜地の崩壊による災害の犠牲となりやすい高齢者等災害弱者に配慮した急傾斜地崩壊対策事業を推進することにより、高齢者等が安全に暮らせる生活の実現を図る。
豊かな自然環境・景観への配慮
 緑を活用した事業の展開により、緑の連続性を確保し、生活空間における良好な自然環境・景観の維持・保全を図る。
魅力ある都市と個性ある地方づくりの支援
 地域間を結ぶ重要交通網等を保全する斜面対策の実施により、地域の産業・経済基盤の安定を図る。

事業の概要
 安全・安心の確保のための急傾斜地崩壊対策の推進
 土砂災害警戒区域等の指定の推進による急傾斜地崩壊危険箇所の増加抑制
 土砂災害情報ネットワークの整備などによる警戒避難体制の充実・強化
 災害弱者関連施設に対する斜面対策の重点的実施
 高齢者等の災害弱者に配慮したわかりやすい情報提供等ソフト対策の実施
 貴重な緑の保全・創出による斜面対策の推進
 緑の保全、創出のための都市山麓におけるグリーンベルトの整備
 重要交通網等を保全する斜面対策の重点的実施

<海岸事業>
基本施策
津波、高潮、波浪、海岸侵食が国民の生命・財産に及ぼす被害の軽減
 津波、高潮、波浪による被害を防止するために必要な施設の整備により、国民の生命・財産について所要の安全性の確保を図るとともに、住民等が被災を軽減するために適切な行動をとることができるよう、災害等に関する情報の公開・伝達を進める。また、貴重な国土を保全するため侵食対策を推進するとともに、ゼロメートル地帯等の施設の耐震強化を推進する。
人の暮らしと自然環境が調和した後世に伝えるべき豊かで美しい海岸環境の保全・回復
 海岸が持つべき豊かで美しい環境の保全・回復を図るとともに、住民の日常生活に潤いが感じられるよう、海辺に親しめる海岸づくりを推進する。
事業の概要
本計画期間中に実施する事業により、以下の目標の達成を図る。
(1)津波、高潮、波浪、海岸侵食が国民の生命・財産に及ぼす被害の軽減
 海岸保全施設の新設改良、暫定施設の早期完成、老朽化施設の更新、水門等の機能の高度化
 高潮・津波ハザードマップの作成、安全情報伝達施設の整備 等
 現状汀線の保全対策、かつての汀線の回復
 耐震性の強化等を目的とした施設の更新等
(2)人の暮らしと自然環境が調和した後世に伝えるべき豊かで美しい海岸環境の保全・回復
 海浜の整備、侵食対策
 砂浜、緑、景観の総合的な保全
 動植物の生息・生育空間に配慮した海岸保全施設の整備
 親水性施設の整備や海辺へのアクセスを可能とする施設の整備
 バリアフリー対策(スロープ、安全施設等の整備)の実施


※ 上記の内容は、今後の作成の過程で変更することがあります。


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