○災害弱者対策事業の創設
災害弱者を津波・高潮等の海岸災害から防護するため、病院等の災害弱者関連施設の利用者を勘案した事業の採択要件にするとともに、安全情報伝達施設の整備や既存施設のバリアフリー化を推進する「災害弱者対策事業」を創設する。
○総合的な津波・高潮災害対策の強化事業の拡充
津波・高潮対策に関する既存事業を統合し、事業主体である海岸管理者の事務手続きの一層の簡素化を図るとともに、緊急時の対応にも活用できる管理用通路の整備を加え、「総合的な津波・高潮災害対策の強化事業」を拡充する。
○いきいき・海の子・浜づくりの拡充(安全情報伝達施設の追加)
文部科学省が推進している豊かな体験活動推進事業、青少年長期自然体験活動推進事業等と連携して実施している「いきいき・海の子・浜づくり」を拡充し、安全情報伝達施設の整備を追加する。
○沖ノ鳥島管理の高度化
国土保全上重要である沖ノ鳥島において、管理の高度化を図ることにより、不測の事態に対する迅速な初期対応を可能とすることを目的として、高度な遠隔監視システムを導入する。
○海域浄化対策事業の拡充
放置座礁船の撤去により、海岸保全施設の機能の確保、海岸環境の保全と公衆の海岸の適正な利用を図るため、海域浄化対策事業の拡充を行う。
○直轄石川海岸の延伸
近年著しい侵食に見舞われ、これに伴う護岸等の被災が頻発し早急な対策が求められている小松海岸・片山津海岸について、侵食が特に著しい区間を現在の石川海岸と併せ、新たに直轄施工区間として延伸する。
○3D電子地図による国土保全の推進
津波等の浸水シミュレーションの効率的な実施や海岸保全施設の効率的な整備検討等を行うため、海岸域の標高を把握する「3D電子地図」を構築する。