1.河道計画上の工夫が見られる事例

④片岸拡幅

    環境へのダメージを小さくする
    護岸整備を少なくする

片岸拡幅を行った災害復旧事例

田万川
 谷底平野を流れる河川で、山付き部には緑陰と淵がみられ、動植物の重要な生息空間となっています。
 片岸拡幅で水裏部を拡幅し、水衝部となる山側の河岸や河畔林を保全することで、淵も維持され元の河道形状が維持されました。そのため、水裏部に寄州が付き、より自然な河道が確保されています。
 
 ■基本方針の活用ポイント■ 凡例:◎工夫が優れている ○配慮されている △もう少し工夫が望まれる
 河道計画上の工夫点
法線

流速

スライド
ダウン

片岸拡幅 

みお筋

河床幅
 災害復旧上の工夫点
河岸・
水際部

環境要素
の保全

景観配慮

重要種
への配慮

環境への
配慮
-
 ■河川DATA■
 水系/河川名  二級河川 田万水系 田万川(たまがわ)
 事業名  災害復旧助成事業
 事業主体  山口県
 年災  平成25年度
 河川の流域面積  122.5平方キロメートル
 河道特性  セグメント2-1
 主な工事概要  洪水による被害を防止するため河床掘削、引堤、築堤により流下能力向上を図る
 川づくりのテーマ  豊かな自然環境を保全し、快適で安全に利用できる河川空間の確保と災害に強い川づくり

平田川
半年後(H28.9)
 越流被害を防止するため、大幅な流下能力を拡大する必要がありました。被災を受けていない護岸を活かしつつ、片岸拡幅によって河積を確保しました。澪筋幅を従来通りにしたことで、澪筋の水面幅ならびに河床の状況が維持され、さらに、拡幅部の水際には寄土や寄石を実施することで、寄州に植生が早期に形成され、より自然な河道が創出されています。
被災直後(H26.6)
 ■基本方針の活用ポイント■ 凡例:◎工夫が優れている ○配慮されている △もう少し工夫が望まれる
 河道計画上の工夫点
法線

流速

スライド
ダウン

片岸拡幅 

みお筋

河床幅
-
 災害復旧上の工夫点
河岸・
水際部

環境要素
の保全

景観配慮

重要種
への配慮

環境への
配慮
- - -
 ■河川DATA■
 水系/河川名  二級河川 平田川水系 平田川(へいだがわ)
 事業名  河川等災害関連事業
 事業主体  宮崎県
 年災  平成26年度
 河川の流域面積  38.65平方キロメートル
 河道特性  セグメント1(扇状地)
 主な工事概要  掘削工V=11,792m3 護岸工A=5,262m2 根固工N=639個
 川づくりのテーマ  周辺の田園風景と調和した川づくりと災害に対応できる河道拡幅

 △ページのトップへ  <<トップページへ戻る