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リサーチ編 ①地理ネタ
ネタ: 流域の地形
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まずは、地形に着目するネタです。みなさんは、「流域」(りゅういき)という言葉をご存じでしょうか? 写真の模型は、左側が荒川の上流側、右側が下流側になりますが、このうち、緑色に塗った部分が「流域」で、降った雨が集まってくるエリアをいいます。上流側では、山の稜線(りょうせん)を分水界(ぶんすいかい)として区分が明確ですね。

この流域に着目して、川がどういうところを流れてくるかを見てみると、まず、山の方は勾配(こうばい)が急であることが良くわかると思います。 一方、急な地形の山から比較的平坦(へいたん)なところに出ると、河口までそれが続いていることが分かりますね。 勾配を上のようにグラフにしてみると分かりやすいと思います。たとえば、「国土電子基本図」(こくどでんしきほんず)を使うと、地図と地形図の切り替えや、二点間の距離を画面上で知ることができます。右クリックすると、位置や標高が表示されるので、川ぞいに距離と高さの関係をグラフにすることができます。

こういった作図をしてみると、ふった雨が一気に川に集まってきて、平らなところにふきだすように流れてくることが想像できると思います。授業で習う、扇状地(せんじょうち)や河口三角州(さんかくす)がどうして発達するのか、具体的な川を取り上げて考えてみるのも面白いですね。

一方で、降った雨が、河口までどのくらいの時間をかけて到達(とうたつ)するのか、水循環(みずじゅんかん)のスピードについて調べてみるのも手です。おどろきの発見があると思います。



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