ダムの中に水門が!
水の出入り口になっているところを「ゲート」といいます。宮ヶ瀬ダムでは、少し高いところに、ダムの内側から外側に向かって、2つの管(放流管)が通っています。これを「コンジットゲート」とよびます。大きなステンレスのトビラと、それを上げ下ろしする装置がついています。この形式を「ローラーゲート」とよびます。このトビラを上げると、上の写真のようにダムの内側の水が外側に流れ出てきます。これらの設備は、高位常用洪水吐設備(こういじょうようこうずいばきせつび)といいます。
”もしも” をいつも考える
ゲートの仕組みを簡単に説明した図がこのホームページ(リンク)にありますが、1つの管には、主・副と2つのゲートがついています。
これは、万が一、主ゲートが壊れて閉まらなくなったり開かなくなった時に、副ゲートをつかって開け閉めができるようにするためです。洪水の時に開かなったり、逆に開けっ放しで下流に水が流れすぎたりしたら、困りますからね。
さらに、放流管も2つあります。これも、普段は片方しか使いません。やはり、片方が使えなくなった場合に、もう片方を使えるようにしておくためです。下流で水害を起こさないよう、良く考えて作ってあるのです。 |