ケーキのようなしましまが!
上の写真のように、宮ヶ瀬ダムの壁を見ていると、しましまが等しい間隔であることが分かります。どうしてこうなっているのでしょうか?
実はこれは、ダムの作り方に関係があります。農業用のため池などに多い「アースダム」や「ロックフィルダム」といって、土や石を積み上げてつくるダムにはこのようなしましまがありません。宮ヶ瀬ダムのようなコンクリートダムでは、こんなしましまが見えることがあります。
コンクリートを流して固める作業を「打設」(だせつ)するといいますが、一定の場所に、一定の厚さになるようにコンクリートを打設し、固まったら上にまた打設するので、バームクーヘンみたいな「層(そう)」ができるのです。このしましまは、そうやってできたものなのでした。
宮ヶ瀬ダムの場合は、コンクリートの打設に「
RCD工法」という新しい方法がとられました。 RCD
(Roller Compacted Dam-Concrete)工法とは、きめた場所にコンクリートを流していって、それを振動ローラとよばれる重たいローラーで締め固めていく方法です。 RCD工法の場合は、従来の工法よりも、しましまの幅が小さいという特徴(とくちょう)があります。
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