Topics 記者発表


平成14年度(第20回)土砂災害防止推進の集い(全国大会)
開催要領(案)



参考資料−2



開催目的
 昭和57年長崎の集中豪雨災害をきっかけに、行政と住民が一体となって土砂災害防止に努める必要をアピールすることを目的として、6月を土砂災害防止月間と位置付け、翌年の昭和58年に長崎で第一回大会が開かれました。それから20回目となる大会が、平成14年6月、岐阜県で開催されます。
 土砂災害に対しては、人命保護を中心に「知らせる努力・知る努力」を基本として、「危険区域図の作成・配布」「監視システム整備事業」など、警戒避難体制を確立するための施策が行われてきました。また、平成13年4月には「土砂災害防止法」が施行され、ハード対策を補完し、土砂災害防止にこれから多大な効果を発揮することが期待されています。
 岐阜県は、「飛山濃水」と呼ばれる変化に富んだ地形、自然環境を有している一方で、土砂災害を受けやすい地帯ともなっており、平成11年、12年には大雨により甚大な被害を出した経験を持っています。
 土砂災害に対する警戒避難にとって「情報」が重要であることは言うまでもありません。岐阜県は戦略的に情報基盤整備を推進しており、土砂災害防止に対してもITの有効性に期待をかけて臨んでいます。そこで、第20回の節目となる土大会では、情報技術を活かした土砂災害防止のあり方について、さまざまな立場の参加者が具体的事例をもとに意見を交換し合い、土砂災害で人命を失わない社会の実現を目指します。 
 
開催テーマ
 知らせる努力・知る努力  −土砂災害とIT防災−
 
開催日時
 平成14年6月6日(木)13:30〜16:30 「土砂災害防止推進の集い(全国大会)」
   1) 式典
   2) そのほか
 6月7日(金)現地研修会(時間はコースにより異なる)
 
会場
 土砂災害防止推進の集い:岐阜市・長良川国際会議場メインホール「さらさ〜ら」
 現地研修会 :コース A)山切谷
               B)根尾谷断層
               C)中峰谷
 
対象
 一般住民、防災担当者、砂防工事従事者、砂防ボランティア等
計 約1,500名
 
主催等 
主催 国土交通省、岐阜県
後援 内閣府、文部科学省、厚生労働省、林野庁、郵政事業庁、消防庁、
    全国知事会、全国市長会、全国町村会、日本放送協会、(社)日本新聞協会、
    (社)日本民間放送連盟、(社)全国治水砂防協会、
    (財)砂防・地すべり技術センタ−、(財)砂防フロンティア整備推進機構、
    NPO法人砂防広報センタ−、全国地すべりがけ崩れ対策協議会、
    (社)地すべり対策技術協会、(財)建設技術研究所、(社)建設広報協議会、
    岐阜県砂防協会
 
その他
 土砂災害防止推進の集い(全国大会)に併せて、下記の行事を実施。
   砂防ボランティア全国のつどい
   「砂防関係工事安全施行管理技術研究発表会」並びに
    「砂防関係工事現場代理人の会」総会
 
現地研修会 
A) 山切谷コース
8:30 JR岐阜駅−白鳥町地域特産物振興センター(2Fが避難施設)
    −山切谷砂防堰堤工*−高山市内古い町並み(一部解散)−11:50頃 JR高山駅

*山切谷砂防堰堤工:
 平成11年9・15災害関連緊急砂防事業として実施。工期短縮及びコスト縮減のため、本堤工下流面に残存化粧型枠、上流面に残存埋設埋設型枠を採用。また、集落内にあるため、護岸にストーンネットや現場発生材を使用した巨石張を採用するなど、景観に配慮している。
 
B) 根尾谷断層コース
8:00 JR岐阜駅−根尾村地震断層観察館−鷲巣第一砂防堰堤*−12:50頃 名古屋空港
    −13:30頃 名古屋駅

*鷲巣第一砂防堰堤:
 平成8年3月完成。地元が進めている淡墨公園構想の拠点の一つと位置付けられている。管理用と散策路を兼ねた通路が堰堤直下に設けられ、流れ落ちる水を裏から眺めることができる構造を持つ日本で初めての堰堤。
 
C) 中峰谷コース
8:30 JR岐阜駅−市之倉おりべ砂防堰堤*−花フェスタ記念公園−12:00頃 JR多治見駅
    −12:45頃 名古屋空港

*市之倉おりべ砂防堰堤:
 平成12年度全建賞受賞。美濃焼で有名な陶磁器の産地、岐阜県多治見市市之倉町で実施された住民参加型、地域支援型の砂防事業。柔らかな曲線のデザインで、陶磁器作品が展示できるギャラリー機能を兼ね備えている。


目次に戻る 戻る 進む