Topics 記者発表


長崎県島原市大下町 島原市立第五小学校

(ながさきけんしまばらしおおじもまち しまばらしりつだいごしょうがっこう)

土砂災害防止思想の普及



参考資料−3
団体No2
 
■プロフィール 島原市立第五小学校 地図
 団体名:島原市立第五小学校
 (しまばらしりつだいごしょうがっこう)
 代表者:峯 彬(ミネ アキラ)〔校長〕
 
■推薦団体 九州地方整備局
 
■推薦理由 表彰基準(2)
 
 

■功績概要
 雲仙・普賢岳の噴火災害では、火砕流や土石流によって、44名もの尊い人命が奪われただけでなく、多くの家屋、田畑、山林などに壊滅的な被害が生じ、地域住民や経済活動に長期にわたって甚大な被害を被った。
 島原市立第五小学校は、平成3年8月から平成7年10月までの間、断続的ではあるが長期間におよぶ仮設校舎での授業を余儀なくされたが、このような状況のもと、「自分の命は自分で守るという心・生活の構えを育てる」を具体的指導内容に設定するなど、土砂災害防止思想の普及に取り組んできた。
 平成11年6月には、校内に災害資料室を開設するとともに、毎年「忘れまい、あの日のことを」をテーマに全校的に防災学習に取り組み、6月3目に「いのりの日の集会」を開催するなど、土砂災害に対する意識の高揚に努めている。
 また、他校との交流にも積極的で、島原に招待された有珠山(ウスザン)の噴火災害を被った洞爺湖(トウヤコ)温泉小学校の児童を励ますなど親密な交流を行ったり、他校の児童たちと「ふるさと経験交流」において噴火災害の恐ろしさ、備え方など実情を伝えるなどの活動を行っており、土砂災害防止思想の普及にも大きな功績を上げている。
 更には、雲仙・普賢岳フェスティバル、水無川(ミズナシガワ)導流堤内親子キャンプ、砂防施設を廻るウォークラリー、水無川導流堤での卒業記念植樹など砂防指定地内で開催されるイベントに地域と一体となって積極的に参加しており、砂防指定地の利活用を通して、施設の維持管理にも功績を上げている。
 以上のように、土砂災害防止に果たした島原第五小学校の功績は非常に大きく、雲仙・普賢岳の噴火災害の被災地域だけに止まらず、他の模範となるものである。
  
■資料写真等

『いのりの日の集会』の様子 有珠山噴火で被災した洞爺湖温泉小学校との交流
『いのりの日の集会』の様子 有珠山噴火で被災した洞爺湖温泉小学校との交流


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