水害サミットからの発信
災害復旧時の対応

衛生対策

ごみの排出・集積は?

ごみの収集には軽トラックも有効!
  1. 収集区域は事前にブロック分けをしておかないと、収集業者の配置に苦労する。
  2. どんな所にどんな重機があるか知っていたら、ごみ収集時に役に立ったと思う。
  3. 各戸に道路通行の確保を要請したが、車道までごみが出されて収集困難な日が続いた。狭い場所や市街地では、軽トラックが便利である。
  4. 車道までごみが排出され運搬車両の通行が困難な場合は、警察に協力を求めて片側通行等の交通規制を行うと、運搬効率が向上する。

▼ごみ処理計画
・被災地域を災害ごみ収集重点地区に指定した。
・被災後は、速やかにごみ処理計画(水害廃棄物処理計画)を立て住民への周知を図ること。
▼収集・運搬
・回収要領について、広報車等を使って事前広報をした。
・ごみの量や排出状況の把握が遅れると、収集対応が後手に回り、充分な対応ができない。
・県産業廃棄物協会、町建設業協会の協力で早期に対応できた。
・近隣市町村との連携で、廃棄物収集・運搬の応援を求め早期に収集した。

臨時集積場は表面の状態に注意!
  1. 収集積場の表面が土の場合は廃棄物が食い込んだり地面に汚水が浸透し、後日、復旧に経費を要する。廃棄物を置く際に、シート・鉄板等を敷くと後日の整備が容易である。
  2. 汚水対策と後日の復旧を考えて、コンクリート・アスファルト舗装の場所が望ましい。
  3. 臨時集積場の容量不足により集積と移動を繰り返したため、回収ごみの混合状態が悪化した。

▼臨時集積場
・あらかじめ全市的に選定しておく。できるだけ被災地に近い場所、公園などに設ける。
・自治会と相談して、自治会ごとに仮置き場を選定した。
・選定に際しては、集積場所周辺の自治会の了解を得ておくことが必要である。
▼集積場の管理
・パトロール隊を編成して排出状況を調査及び監視した。
・フェンスを設置する。また、警備員を配置し、ごみの分別・不法投棄などの監視をすること。
・仮集積場が長期にわたり、害虫の発生などで苦情が寄せられた。集積したごみは自然発火する危険性があるので、注意が必要。
・長期間にわたると、不法投棄ごみや便乗ごみが持ち込まれる危険性が増す。集積場の開設期間はできるだけ短いことが望ましい。
・水没した自動車を集めて保管できる場所があれば、被災後の交通確保が容易になる。