水害サミットからの発信
災害発生時の対応

災害対策本部の設置・運営

災害対策本部の機能確保を図るには?その事務は?

電源の確保が最重要!
  1. 非常用電源が作動するかどうか、真っ先に確認すること。
  2. 非常用電源が必要な機器・機材と接続されているか、必ずチェックすること。
  3. 燃料を確保しておくこと。
  4. 電源のある場所や使用できるコンセントの位置を、事前に確認しておくこと。
  5. キュービクルが低い場所に設置されている場合は、囲いがあっても下の排水口から水が入ってしまうことがあるので、土のう等で防備すること。

▼発電機
災害対策本部に小型発電機を配備しておく。
▼通信手段
停電により電話・FAXが不通になり、的確な情報の収集・伝達ができなかったのが致命的だった。複数の通信手段を確保しておくことが肝要。衛星電話の確保と点検をしておくこと。

災害対応の記録は極めて重要!

災害対応等の記録担当者は、強い意気込みをもって臨むことが必要である。後日、さまざまな分野で必要となる。時刻の記録を忘れないように。

▼記録
反省、検討すべき事項は必ずあるので、記録は残すことが必要。
▼災害対策本部は早めに対応
・警報が出た時点で排水ポンプの電源を入れて、いつでも扱える状態にした。つまり、前日に防災担当者を集めて、「今夜24時から3時項までの雨が激しい。その雨に対応すべく、樋門や排水機場へ連絡をしておくように」と指示を出したのが功を奏した。
・気象情報の収集(気象台、ウェザーニューズ、河川情報、県の防災情報等)を図り、決して逃げないという心構えで最悪を想定した防災体制をとること。
・災害の避難命令に対しては、常に先手を打っていくことが大事。
▼災害対策本部の電話応対
助けを求める電話等には親切な対応を心がけるべきだが、苦情には、「あとで聞く」「災害対応で忙しい」「我慢してくれ」と、勇気を持って断ることも必要である。
▼災害救助法適用
発災後、国が災害救助法の適用を早期に決定したことにより、その後の災害対策が円滑に実施できた。