水害サミットからの発信
災害発生時の対応

災害情報の収集

どんな情報がほしいのか?

▼優先順位
情報量は膨大なので、何を優先すべきか判断に苦労した。情報には、命に関わること、財産に関わることなど災害対策本部で優先順位をつける。
▼情報の質
信頼できる情報の確保を図る必要がある。情報量が多くても、相手との信頼関係がない場合は、その情報を信頼して意思決定してよいか迷いが生じるものである。事前に情報専門員、情報連絡員等を決めておくこと。
▼水位観測情報
防災情報の自動水位観測情報に時間差があり、河川上流部での短時間の局地的な集中豪雨による急激な水位上昇を予測できなかった。現在は、リアルタイムに改善されている。
▼雨量観測システム
一級河川の上流部に雨量観測システムを設置し、既存の役場の雨量観測システムと接続し、集計処理を行う。庁内LANで結び災害担当部署のパソコンで24時間監視可能。
▼都道府県情報等の収集
都道府県土砂災害情報相互通報システム、国交省の川の防災情報、気象庁ホームページの気象情報等を収集し、避難勧告等の発令にあたって判断材料とした。
▼水系防災情報システム
水系防災情報システムの導入により、1時間ごとの河川水位、降雨状況、洪水情報等が把握できるようになった。
▼必要情報の絞り込み
共有する情報として、避難状況・浸水状況など多種多様な情報を入力・確認できるシステムを構築したが、実際には、マンパワーに限りがあるので発災時に必要な情報に限定すべきである。