水害サミットからの発信
災害発生時の対応

住民への情報伝達

どう伝えるか?

市町村長による直接放送は効果的!
  1. 避難勧告など重大な内容を伝える場合、市町村長が直接伝えると有効。その際、落ち着いた声ではなく、緊迫感を持ってアナウンスすること。
  2. 災害発生直後、行政も全力を挙げていることや自衛隊が到着したこと等、市町村長が適宜、直接放送をすれば、住民の不安が薄らぐ。

▼定時的に放送
時間を決めて定時的に放送することで、情報収集に関して住民に安心感を与える。
▼随時放送
・刻々と変化する状況を随時伝えること。緊張感を持ったアナウンスが大切である。
・いきなり避難勧告を出しても、人は逃げない。勧告以前に危険が高まりつつあること、災害対策本部の緊張が高まりつつあることが伝わるように、水位や雨量の情報、職員や消防団を緊急配備したこと等を随時伝えていくこと。
▼放送文の作成
・放送文の作成にあたっては、言葉の厳密な意味にこだわって専門用語を使うと住民に理解されないことがあるので、分かりやすい一般的な用語を使用すること。
・一刻を争う事態がしばしばある。事前に予定原稿を作成しておき、空欄に数値等を記入するようにすれば、防災行政無線の放送文をすばやく作成できる。
▼緊急放送であることの予告等
・避難勧告等の緊急放送時には、サイレン後に「緊急放送、緊急放送」と付け加え、その後の内容がきわめて重要な事項であることを予告するべきである。
・放送の冒頭に、結論または要点を告げ、次に場所を限定する場合には場所を加え、そのあと説明を加えるべきである。
・放送では、専門用語を使わず、住民に分かりやすい用語にする。重要事項の放送は2回続けて行うこととし、1回目は抑揚をつけて発声し、2回目はよく聞き取りができるよう発声することが望ましい。