水害サミットからの発信
災害発生時の対応

避難所の開設

食料の確保・分配の方策は?

非常用食品は、アルファ米、お茶のペットボトル等が重宝される!
  1. 備蓄していた非常食のクラッカーがほとんど利用されなかったので、アルファ米やレトルト食品等、味や食感に配慮した食料の備蓄が必要(ただし、経費及び消費期限等の問題がある)。
  2. 災害発生から1〜2日目が最も食料が不足する。
  3. インスタントラーメン類は大勢が避難したとき、湯の確保が難しくあまり役に立たない。学校給食センターの活用などが効果的だった。
  4. 乳児用ミルクは、初動時には必須である。
  5. 水、お茶のペットボトルが喜ばれた(お茶の500ミリ入りが最良)。

▼業者との協定
・業者との災害協定締結後には、業者の緊急時体制、調達可能な食料品、調達方法、配送の可否等について確認しておくべきである。
・緊急の注文に対応できるよう、契約業者を複数にしておくとよい。
▼食料の確保
備蓄食料では対応が難しかったが、県による食料調達、被災地区以外からの炊き出し、学校給食センターの活用などが効果的だった。
▼食料の配布
・避難者名簿の不備から、避難者以外にも数日間配布してしまった。自治会名簿等で確認しておけば、スムーズに避難者を把握し配布もできたのではと反省している。
・発災時初動段階で、避難住民に対し食料等物資の配給について、明確に方向性を示すこと。たとえば、浸水地域でも、すでに水が引き始めている場合は当該地域の住民には食料等物資を配布しないこと等について、住民理解を得ることが必要である。
・自宅で炊事ができない人には、避難所で弁当や備蓄用品等を配布した。被災住民の早期復旧への支援となった。

救援物資の搬送のため、機動力の確保が必要!
  1. 避難所まで車両が到達できない状況となり、消防・警察・自衛隊等のボート・舟・特殊車両による搬送を行った。災害状況に応じた搬送協力を、関係機関に求めるべきである。
  2. 浸水のため孤立した避難所には、大型ダンプで救援物資を届けた。大型ダンプは車体が重く高いので、水に流される心配がない。
  3. 増水時には、車高の高い車を確保することが必要である。

▼配布の手段
給湯設備の不足で、調理に支障をきたす避難所もあったが、災害対策本部において一括調理する等の対策をとり、円滑に配布することができた。