高齢者等の自由な移動の支援
高齢者の自由なモビリティの確保は、高齢者の社会参加の保障であり、今後の高齢社会における重要な課題です。特に、公共交通機関の十分でない地方部においては深刻な問題です。ドライバーに対して情報提供や警報、操作支援を行うことにより、安全な運転を支援する走行支援システムは、こうした課題を解決します。
高齢ドライバーのハンデキャップ(単位は秒)
注:数値は平均値
「人と車」全日本交通安全協会(1988年)より
65歳以上人口と免許保有者数
加齢とブレーキ反応時間
「加齢とブレーキ反応時間:Total reaction times (mean brake response times)」
Brake Reaction Times - Effects of Age, Sex, and Carbon Monoxide G.R.WRIGHT & R.J.SHEPHARD Health Vol33, No3 1978
モバイルマルチメディアの支援
携帯電話及び携帯インターネットの急速な普及が示すように、いつでもどこでも情報にアクセスしたいというニーズが高まっています。ITSによる多様なサービスが展開されれば、道路上でのシームレスな情報通信環境が実現し、自動車での移動中でも、オフィスや家庭と変らない情報の受発信ができるようになります。
携帯電話及び携帯インターネット加入数の推移
※携帯インターネット加入数は、携帯電話事業者によるiモード、EZweb(旧EZaccessを含む。)、J-Skyのサービスの加入者数合計
出典:「情報通信白書2002年版」(総務省)
快適な歩行環境の確保
快適で歩きやすい歩行空間に対するニーズが高まっています。特に高齢者や障害者が安全に安心して歩くことのできる環境は、誰もが安心して参画できる社会づくりに必要不可欠です。
ITSは、自動車だけでなく歩行者にも多様なサービスを提供し、快適な歩行環境を実現します。