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II.高度情報通信社会の実現に向けた課題と対応
(10)相互運用性・相互接続性の確保
   各種の機器・システムの相互運用性・相互接続性の確保は、企業、個人等のユーザーが情報通信ネットワークを用いて様々な事務・業務を効率的に行うための基盤となるものであり、その重要性は高まってきている。
 情報通信分野の標準化は、公的標準のみならず、民間レベルのフォーラムや個別企業など様々な主体によるいわゆるデファクト・スタンダードにより提供されるようになっており、その現状を踏まえた対応が重要となっている。
 こうした中で、ITUやISO等の国際的な標準化機関の動きと整合性を取りつつ、システムやサービスの提供者のみならず、ユーザーの利便性の向上の観点に立ち、オープンなインターフェイスの確保に重点を置くとともに、デファクト・スタンダードの迅速かつ円滑な公的標準化を支援する等、官民が協力して相互運用性・相互接続性の確保を図ることが必要である。
 このような観点から、以下のような施策を講ずる。
  • 技術開発速度に合わせた迅速かつタイムリーな国際標準化を促進する。
  • 国際標準化を支援するための研究開発を促進する。
  • デファクトスタンダードについて、迅速な手続きでの公的標準化を促進する。
  • 公的標準の一層の開発と普及を図る。
  • 公的システムにおけるオープンなインターフェースの採用を推進する。